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終始淡々として終わる。
ストーリーはかなり頭のいい管理職の人が、会社が金を稼ぐ秘密のために人柱にされそうになるが、それを避けようともがくと同時に、秘密を握る女性を助けようとする話。
最後まで読んだが、これと言った盛り上がりを感じられなかった。
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600余頁の分量を感じさせないストーリー展開だった。初恋の感情と主人公がビジネスで入り込んでしまった闇との連関を偶然としていたら興味が削がれていたが、それさえも意図して進められた上での物語であることでエンターテイメント性が高まったし、その構想力が素晴らしいと感じた。
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一気に読んでしまった。大企業の不正の一旦を担わされてしまった末端社員が、より過激な犯罪に巻き込まれつつ、自らも犯罪を犯してしまう羽目になるが、愛するものや仲間を救おうともがき苦しみつつ、最後は、、、、。他のよくある小説とは異なるのは、シェイクスピアのマクベスのストーリーを倣っていることで、予想がつきそうでつかない展開。途中、出来すぎだろと思われる箇所があるが、この手の犯罪小説は細かいことを気にしてはいけない。また、主人公と元同級生の恋愛小説でもあり、そちらの展開は純粋に楽しめる。
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初恋の人の名前を検索したことがありますか?
普段自分は恋愛小説を読まないのだけれど、帯の上記フレーズや、他の推薦文?を見てとても気になった。
内容はシェイクスピアのマクベスをなぞって、企業vs個人+恋愛みたいなお話。
終始淡々とお話は進んでいくが、登場人物が魅力的だったり、単純に話がおもしろかったりで読む手が止まらなかった。
読み終えるとタイトルの『未必のマクベス』は正にしっくりきた。ただ、帯の推薦文程から予想したほど、恋愛要素はなかった。
この作者さんの他の作品も読んでみたい。
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大会社が簡単に人を切り捨てる残酷さと、主人公大切にしたい人を思いやる気持ちの違いが印象的。香港、澳門、バンコク、ホーチミンと舞台が変わるときの雰囲気の違いも海外を一緒に旅しているみたいになる。
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主人公がどんどん桁違いの金額を平気で動かしていくようになるのに、お、おおう…と思いながら読んだw わびしい私の懐具合と比べちゃイカンw
ふつうに読みやすく面白かった。なにかしらひっかかる、てのはないけども。
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シェイクスピアや神話に関する話はどうしたって惹かれる。
3日かけて読む大作は、ずっと本の世界の中にいるような浮遊感を味わえた。
澳門行きたい。
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「恋愛小説」と言う括りですが、中々複雑な恋愛ですね。こじれ系の恋愛です。あるいはむしろ、相手の事を思うあまりの“純愛”なのですかね?
いやぁ、それにしても、世の中で名前を知られている様な大企業とその子会社の周囲で、社員を盗聴したり、殺したりと、中身は意外にハード。加えて、最後は悲惨な目に遭ってしまった、とある国の亡命王子を彷彿させる人物も登場するなど、中身も濃いです。
正直に言うと、マクベスは読んだ事が無いのですが、って言うか、四大悲劇の何れも読んだ事が無いのですが、特にマクベスには、ちょっと興味を持ってしまいました。
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数ヵ月に一度、池袋のJ書店をぶらぶらして憔悴することがある。
そんなとき、この文庫本のPOP、この本を読んでハヤカワへ転職したというPOPと、帯と裏表紙解説にひかれて購入した。
38歳の中井優一は、香港の子会社の代表取締役となった。
事実上の左遷だが、現地で不正な金の流れを知るとともに、自社の暗号化技術の闇と、その開発者である初恋の人・鍋島冬香の失踪に絡め取られていく。
犯罪小説であり、恋愛小説、なの?
途中からハードボイルドな感じがあって、なんだか、乾燥したような気分。
途中から人殺しや裏社会との繋がりが当たり前になって、淡々とした気持ちになってしまった。
人を殺して眠くなったり微睡む時間が激増したのが、妙に印象的。
鍋島って…まさかね、なんて思ってたら、やっぱりで意外だった。
私も「マクベス」を読んだことがないので、途中こんがらがりそうだったけれど、なんというか、伴も中井も自ら暗示をかけているような気がした。
でも、とてもおもしろく読めた。
初恋の人の名前を検索してみました。
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面白かった。
北上次郎さんが、ミステリー&経済小説&恋愛小説と書いてましたが、冒険(含アジア紀行)&恋愛小説(高校の想い出)かな。沢木耕太郎深夜特急に触れるところもある。
マクベスに引っ掛けたストーリーも面白いけど、
何と言っても文章が良いのだと思います。
シャークスピアも再読するかな。
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内容(「BOOK」データベースより)
IT企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門の娼婦から予言めいた言葉を告げられる―「あなたは、王として旅を続けなくてはならない」。やがて香港の子会社の代表取締役として出向を命じられた優一だったが、そこには底知れぬ陥穽が待ち受けていた。異色の犯罪小説にして、痛切なる恋愛小説。
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久しぶりに出会ったミステリー。少し鼻に付く言い回しも、読み進めるに従い心地よくなる。
ラストに至る流れは秀逸で、本を置くことができなかった。
本屋で見かけるとラストを立ち読みして見返してしまう。
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普段読まないジャンルだが、書店の面陳列が気になり購入。現実味があるようでない物語も独特の台詞回しもそれこそ戯曲の様相。犯罪/企業/恋愛/紀行小説と複数の面相。普通のサラリーマンだった優一が"あなたは王になる"と啓示され怒涛の展開が始まる。当初から達観した雰囲気の優一に運命の残酷さを感じずにいられない。唐突な展開の数々には閉口だが、高校時代の初恋とそれを引きずるほろ苦さに共感を覚える。積み込み過ぎて余白は足りないが、主人公と共に旅を終えた様な読後感。マクベスを知らずとも楽しめる。読み手を選ぶ小説ではある…。
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朝日新聞に紹介されていたので読んでみた。
誰を信じればよいのか?
そんな中で
人は愛する人の為にここまで非情になれるのか!
キューバ・リブレが飲んでみたくなった。
中国語の読みが難しくてストーリーを理解するのを邪魔をする。
董事長(ドンシィジョン)
後述。
昨日(2018-07-16)ひょんな事からJAZZコンサートに行った。
そこのBarで、キューバ・リブレがメニューにあったので
飲んでみた。
(ラムベースのコーク割り、ライム)
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これは凄い!!久々に途中で止められない一気読み本!!
私が映画監督なら、本気のオペラを挟みながら撮る。
凄いなぁ!息もつかせぬ展開。
物語に呑み込まれた人生だな。