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なじみのメンバーの過去が少しづつ明らかになっていく最近の流れですが、今回はとうとう機龍兵は登場しなかった。なんか大沢在昌の新宿鮫シリーズを読んでいるような感じがしました。
それと前から気になっているのが沖津部長がシガリロを所かまわずふかしまくって会議しているシーンが多く出て来るんだけど、今の日本でこんなことができるのはヤクザの事務所ぐらいじゃないですかね。時代錯誤の描写はリアルさを損なうので止めたほうがいいと思うな。(月村了衛はヘビースモーカーであえてやっているのかね。)これからはコロナについての描写も必須になってくると思うのでそろそろ卒業したほうがいいのではないか?あんなに聡明な沖津部長がタバコを吸っているなんて考えにくいでしょ。
機龍兵装の活躍を読みたいです。
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鈴石主任とラードナー警部の物語。
警察内、政界、経済界がクイアコンを中心に陰謀渦巻く世界を形作っている。
6人の連続殺人と最後の一人。
鈴石主任とラードナー警部の最後のシーンが泣ける。
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ラードナー警部がIRFで知っていた(けど交流殆どない)銀狼との戦い。前半は静かに背景が見えていく展開だが、姿、ユーリ、ラードナーが暗殺集団などと戦うシーンは圧巻。しかも、設定上何度かそういうシーンあって、興奮を感じながら読んだ。
ハニートラップ、ここでも出てきたんだな。こっちのは容赦ないけど。
仁礼捜査官がかなりキャラ立っていて良かったです。緑警部補も大変なご活躍でした。お父様の本がキリアン・クインの「鉄路」との比較でとても効果的な演出になってます。
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事件が大きい程面白くなる。
人物描写も事象についても、文が多いのに説明臭くならずに面白い。
新たに出てきた登場人物も魅せながら、特捜部の面々も活躍する。
何より、前作までは無能の集まりのように描かれていた特捜部以外の警察も活躍して、味のある人物が出てきたのが良かった。
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非常に面白かった!警察小説ファンは必読です。
読後の幸福感と同時に、残る龍機兵シリーズは白骨街道だけという寂寥感も感じています(202208)
なので白骨街道は読みたいけど手をつけられません。
今回は冒頭から特捜批判急先鋒の捜ニ鳥居が「本事案は特捜と合同で」。龍機兵ファンには仰天発言から始まります。
事件もその通りにクイアコンを巡る汚職、脱税、殺人、マネロンに加えてフォングループ、IRF、ライザの過去、鈴石の過去が絡み、更に朧げながら見えてきた『敵』。この複雑で深い闇の事件に対峙するのは『悪魔』沖津。捜査が行き詰まる時に「考えがある」の言葉に希望を託し動き出す捜査員達。
龍機兵の登場はありませんが、特捜、捜ニ、国税等々の各メンバーの活躍を存分に堪能できます。
彼らの活躍をもっと見たい!もっと読みたい!沖津の言葉をもっと聞きたい。
こういう気待ちにさせてくれる本です。
また、短編集『火宅』を事前に読む事をお勧めします
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面白すぎる。
沖津と姿が好きなんだけど、沖津には底が知れないままでいてほしいから、あまり出番が多くない方が良いし、私生活も見たくないと思ってて、今回ちょっとヒヤヒヤした。
終盤、いきなり沖津が死にそうな気配を醸して焦ったよ〜。
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お盆休みどうでしたか?
行動制限なしといってもやはりここまでコロナ感染者数が増加の一途を辿っている中で家でおとなしくしているといった方も多かったのではないでしょうか
フォローさせて頂いている方たちも家でおとなしく読書という方が多かったようで
レビューがあがるあがる
読むのたいへんでしたw
私は実家がわりと近くにあるので戻っていたんですが客もなく、出かけもせず、ひまでひまでもう朝から飲んだくれておりました
『帰省退屈 朝晩飲酒』なんちて
さて『機龍警察 狼眼殺手』です
今回は特定の誰かというよりは特捜部全体がメイン回という感じ
強いて挙げれば沖津部長回かな
それにしてもとんでもないもの見せつけてきやがったぜ!!
経産省とフォン・コーポレーションが進める一大プロジェクト「クイアコン」に絡む疑獄がが浮上
特捜部は捜一、捜二と合同で捜査を開始する…
捜査が進むとともに組織犯罪対策部や公安部、地検や国税庁まで顔を出してきます
これどういうことか分かりますか?
特捜部→近未来に開発される技術にまつわる捜査
捜一→殺人事件の捜査
捜二→経済犯の捜査
組対→暴力団の捜査
公安→スパイの捜査
地検→贈収賄の捜査
国税→脱税の捜査
簡単にざっくり言うとこういうことなんですが「クイアコン」にはこれらの事案が複雑に絡み合っているんですね
ほんととんでもないです!
どういうことかわかりますか?
これだけの部署が合同で捜査するなんてすごい?
いやいやそうじゃないんです
これね…
一人で書いてるんですよ!!!!
これだけの専門分野や捜査手法が違う組織を一つの物語の中で同時に走らせてるんです
しかも特捜部の鈴石主任や仁礼財務捜査官、国税の魚住課長補佐などの超優秀なキャラも登場させて分かりやすくサラッと説明させたり、小さな点を繋ぎ合わせて謎の解明をさせてるんです
とんでもない力量の持ち主です
月村了衛さん!
またかなり世界が出来上がってる感じもします
その力量を余すことなく見せつけてくれた本作
その上でいつもの重厚な人間ドラマも展開させてくれてるんだもの面白くないわけがないっしょ!
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久しぶりに読んだ機龍警察は、ハードボイルドで、複雑で、政治的で、暴力的で、目が離せなかった。
それは、モビルスーツのような、機龍を角にした警視庁特捜部。
だが、本作には機龍はほとんど登場しない。
機龍パイロットの警部、特捜部部長はじめとする警視庁とチャイナマフィア、テロリスト、政治家が複雑に絡み合う現場。
しかも、目を離せない展開。
面白かった。
やはり機龍警察は現在。
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龍機兵がほぼ出てこないのに、連続予告殺人の謎に、特捜部×中国人組織×「敵」の三つ巴ドンパチバトルと、シリーズ最多部署間のセクショナリズム闘争で一気に読ませる傑作長編。
今作一番のポイントはライザの虚無系女子卒業。鈴石とのいざこざも一定落ち着いて、死亡フラグか…と思いきや一命取り留めるので、まだまだ活躍が見たい!
一方で、絶対怒らせたらヤバいやつから激おこをくらってしまった由起谷は今後、どうなってしまうのか…そう易々と退場することはなさそうだけど、不穏。
初期はただの裏切り者だと思っていた宮近が、短編「勤行」でコメディ・リリーフにまわった後、どんどん等身大の愛されキャラになっていくのが不思議。
頼りになりそうなシン・強キャラも複数出てきて、ますますの盛り上がり。頼むから早く「敵」の実態を教えてほしい、けど、シリーズはもっと続いてほしい!
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今回は、日本で推められているプロジェクト
を巡って、関係者が殺害されていく。
警察組織にも、〈敵〉がいるのか。
殺害を請け負う暗殺者は何者なのか。
5作目にもなると、機龍警察の核心に触れる
部分がだいぶ描かれてきていて、次回作が、
楽しみ^_^
今回、読んでいて、実写化しても面白いかな
と感じた
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今回は、経産省が進める国家プロジェクト、その推進役となる外資系インフラ会社と、その利権に群がる政治家、官僚、反社、中国などの暗躍、警察、検察、国税の戦い。内部の階層構造やそこで働く人々の思惑、機関同士の関係性などがとてもよく構築されていて、リアリティ十分。二転三転、伏線回収もアッパレな感じ。警察ミステリー的な小説が好きな人にはぜひオススメしたい。超人的な暗殺者の存在はともかく、期待を裏切らない面白さ。
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機龍警察シリーズで1,2を争う秀作。
機甲兵装を用いた戦闘シーンは本作はほとんどない。(全くないといってもいい)
ヴァチカンの護符をキーとした連続殺人と「敵」のかかわり。
沖津部長の身辺、ラードナーやIRFの殺し屋などサスペンス的な要素が満載で、ページを捲る手が止まらない。
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魑魅魍魎の跋扈する世界 それが現代の日本ということを実感させられる圧倒的な描写と、様々な登場人物の思惑が交差する思考が追いつかない程のスピーディーな展開。傑作です!
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沖野部長かっこいよすぎ。警察、政治家の利権、I R A、中国の謀略、そして特捜部の活躍、機竜警察の中でもかなり上位に入るのでは。
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機龍警察シリーズ第5作。
今作は機甲兵装が登場せず、人間同士の戦闘が多く描かれた作品だった。
特に今作では敵の存在に迫っていくために、特捜部を嫌っている人たちとの協力関係を結び、事件の解決に向かっていくという物語。
敵に雇われたライザの元同志であるIRFの狼眼殺手と呼ばれるエンダが殺し屋として暗躍しており、ライザとの因縁や裏切りなども描かれており、最後まで楽しむことができた。
いよいよシリーズとしても敵に迫ってきて佳境を迎えつつあるのかなとも感じ、次作が楽しみになる作品だった。