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作者の本は全て読んできたが、
こんなに嫌な感じで読み進み、読後感がこれほど悪いのは
初めてだった、、、。
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3月-5。3.0点。
田舎町に引っ越した、主人公。閉鎖的な村で、住民と中々打ち解けず。
いろいろ画策するが、馴染めるのか。
ほぼイヤミス。気分が悪くなる感じ。
ラストのどんでん返しも、想定の範囲内。
うーん、どうしたって感じ。
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びっくり。こんな話だったとは!予備知識なしで読み始め、社会問題をテーマにしたミステリだと思っていたら、強い+αがあった。たしかにあったなぁ、こんな実話。正直言うと溜飲がさがった。理屈の通らない頭の凝り固まった年寄りが大嫌いだから、主人公には同情してしまう。これだけじゃ終わらないだろうなと思っていたら、さすが中山作品。期待を裏切らなかった。これから「美しく青きドナウ」を聞くと、これを思い出すだろう。
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実家がかなりの田舎。仕事を辞めて収入がなくなったら、そんな田舎でも家賃の心配をしなくていい実家に戻るわな。近所が7軒しかなく、変わり者が多かったとしても。
いやー、挨拶とか、付き合いとか、そうそう、そうよね〜と妙に共感。どれだけ相手との距離をうまく保てるかだな。
大都会のほうが暮らしやすいんじゃないだろうか? 人付き合いを考えたら。
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限界集落の中で起こった怨恨による事件とその結末はあまりにも酷いものだと感じた。元エリート外資系社員が世界を揺るがすリーマンショックにより、リストラの憂き目にあう。戻ってきたが、住民に煙たがれ、町を活性化しようとカラオケや野菜の通信販売を企画するが、ある失敗をキッカケに村八分にされ、袋叩きにあう。集落の閉鎖性が色濃く出ており、男もエリートサラリーマンとは思えない言動や住民との間にある都会の生活と集落の生活の違いがだんだん軋轢となり、猟奇的事件に発展し、同じく村八分にあっていた男の企みに凍りつくようだった。
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図書館で借りた本。
自身がリストラされたのと同時期に父親が亡くなり、故郷に帰ってきた了衛は、父の残してくれた家で一人暮らしを始めるが、わずか7人の村民たちとなじめずに、孤立していくのを止めるべく、あの手この手でトライするが、ことごとく裏目に出て、余計に孤立していく。途中、直視できないぐらいに読むのがつらかった。途中で読むのを辞めたいほどで、最後は、、、あぁ、、、ね。
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タイトルからは想像できない内容で、別境地とボキャブラリーの多さに☆4つ。狭陰、依怙地、放埒、傲慢、狡猾、高慢が蔓延する村の地区長。田舎の倫理に固執し、街の論理を厭う夫婦。快楽主義と放埒人、独自の指針で決めつける人や博覧強記で冷静で弱者には冷たい人。と見事に人を言い表す表現がすごい。結末はほぼ想像できたが撚り良。村八分は、成人式・結婚式・出産・葬式・病気・消火活動・改築・水害時の世話・年忌法要・旅行の十から葬式と消火の迷惑のかかる活動を除いた八つに参加させないこと。文章でワルツの動きを表現するのも流石。
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外資系をリストラされた39才独身
両親が残した西多摩郡へ戻る
8戸しか生活していない
元役場の男が村八分にされている
元同僚に貯金がある場所を教えて全員生活保護解除
地元の野菜をネットで販売を実施
即売したが形が悪くて返品
嫌がらせ、困窮、ペットを殺され
相談にのってくれた村八分の人に明日の夜は外出してくれと頼む
青木ドナウを聞きながらナタ、包丁、釘抜き、放火で村人を全員殺害
二日後逮捕 心神喪失の疑い
嫌がらせは村八分になった男の仕業
39才の男は期待通りにきれて邪魔者を処分してくれた
なぜあそこまで残虐な?
近くの薬品会社が薬物を流した
井戸水にまざった薬物を飲んでいたのは村八分の男
自分で凶暴化していた。
患者は砒素化しやがて廃人になる。解毒剤はまだなし
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ものすごく後味が悪い。そして私の「あああ! 主人公やばいからそれ!」ってはらはらするタイプの小説は苦手だったなぁってしみじみした。
しかしこれ誰得小説なんだろうか。序盤でオチが見えると本当にしんどい。まさかそんなわかりやすいオチ無いだろう? きっとどこかで何かが起きる筈……なかった、みたいな。うまい話には気をつけろ、何だろうか。出る杭は打たれ、同調しろってことなんだろうか。読み終えてなんだか疲れてしまった。
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ひどい話。浅はか。田舎の御近所付き合いのゴタゴタはまあ気の毒だとしても、通販あたりからこの人自身のダメさが際立ってきた。誰も彼も嫌な人ばかりで、そんななかにあの名曲を絡ませないでほしかった。
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図書館で借りた本です。
予備知識なし。別の借りた本に、他の方の貸し出し票が残っていて、この本を読んでいる人は他にどのような本を借りているのだろう? と、ワルツを踊ろうを手に取ってみました。
最初から田舎の嫌な雰囲気が満載で、読んでいて気分は良くありませんでしたが、中盤の野菜通販の盛り上がりはワクワクしました。このまま限界集落の復興物語かと思いきや……
事業は失敗し、読感は悪くなるばかり。
最後はまさかそんな悲惨な展開になってしまうとは。惨殺の描写は、かの有名な津山30人殺し事件を彷彿とさせられます。最初に電話線を切ったあたりなど。
黒幕? も易々に当たりがついてしまったので、皆あわれなのですが、特に主人公が惨めで仕方ありませんでした。
でも、少々突飛なところはあるとは言え、田舎独特の人間関係や風習、人間が狂気に陥っていく様子が見てとれたのは良かったです。
貧しさは有毒だなあ。……あと、水質調査の下りは必要だったのかなあ。
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イヤミス嫌いということもあるけど、
中山七里に似合わないイヤミス。
最後のどんでん返しも現実離れしていて、
辻褄合わせ感を感じずにはいられない。
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都会は金があれば何でも買えるし何でもできる。裏を返せば金がなければ何もできない。組織から弾かれた者にとって都会は決して優しくない。それに比べれば田舎は、プライバシーは護られないが村八分にさえならなければ敗け組にも優しく一人の人間としての尊重がある。そんな期待を抱いて入った村。実は人間に例えれば余命幾許もない重篤患者であった。依怙地、狭隘、放埓、嫉み、反目、冷淡、それぞれの感情が村全体を覆い、ゆっくりと蝕んでいた。村が存続しなければ個人の生活も立ち行かなくなる。一刻も早く村全体の現状を改善する必要があった。自分に何かできることはないのか。一人の若者が立ち上がった。ここまではまことに良かったのだが・・・・・・・。この後の展開に救いの灯火は見出すことはできない。
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「津山30人殺し」をベースにしているのではと思わせるストーリ。
最後のどんでん返しは、なんだかおまけな感じでいらないかな。
まあ、読んでいて主人公の情けないこと、情けないこと。
と思わずにはいられない。嫌悪感でしかない。
田舎の閉塞感、蜘蛛の巣に囚われてしまったかのような厭らしさは、
大概の大人なら理解できる。そんなものだ。
主人公の人に対しての甘えが鼻につく。
そもそも最初の頃、大音量で音楽を流す時点で、こいつはヤバイ。
何かが始まる前からしてもう壊れている。(笑)
ワルツを聞きながら踊るよう惨殺していくシーンは秀逸。
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タイトルから勝手に違う展開を想像してたけど、何とも救いのない話だ。ここでのワルツは「時計じかけのオレンジ」の「雨に唄えば」ってところかな。アレックスはベートーベンだったけど、本作ではシュトラウス。外部因子から人格を変えることができるってのも意識したんだろうな。