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著者、久米宏さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
久米 宏(くめ ひろし、1944年(昭和19年)7月14日 - )は、日本のフリーアナウンサー、タレント、司会者、ラジオパーソナリティ、ニュースキャスター。ドイツ親善大使も務める。オフィス・トゥー・ワン所属。
久米宏さん、現在の年齢は、78歳になりますか。
時の流れは、速いものです。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
久米宏さん、初の書き下ろし自叙伝。TBS入社から50周年を迎える今年、メディアに生きた日々を振り返ります。
入社試験の顛末から、病気に苦しんだ新人時代。永六輔さんに「拾われた」『土曜ワイドラジオTOKYO』、『ぴったし カン・カン』『ザ・ベストテン』『久米宏のTVスクランブル』『ニュースステーション』の18年半、『久米宏 ラジオなんですけど』の現在まで。久米宏の歴史=メディア史の意味もあり、時代の証言として、なによりも「ない番組」を切り開いてきた、一人の人間の成長物語として、読み応えのある1冊です。初日の惨敗からニュース番組の革命といわれるまでの『ニュースステーション』は、圧巻のドキュメント。伝説の番組は、時代の空気を鮮やかに甦らせます。
p57~p58
レミさんは底抜けに明るいキャラとハイテンション、自由奔放というか天衣無縫というか、放送禁止用語なんて頭の片隅にもなく、思ったら口にする。世の中にこんな人がいるのかと思った彼女との生放送はコワかった。
レミさんとは、平野レミさん。
平野レミさん、和田誠さんと結婚されましたが、和田誠さんが、久米さんに、レミさんを紹介してほしいと頼んだそうです。
その時の、久米さんの返答が、「あの人だけはやめたほうがいいです。人生を棒に振りますよ」だったとか。
それでも、結婚され、結果は、上手くいったようです。
この件では、久米さんは大失敗だったようですね。
平野レミさん(1947年生まれ)
和田誠さん(1936~2019年)
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『久米宏 ラジオなんですけど』が終了して2年。他に毎週楽しめる番組があればと思っていたが見つからない。その久米ロスを少しでも穴埋めできるだろうかと思って読んでみた。
やはり何といっても『ニュースステーション』。人気のあった他の番組をすべて降板してまで取り組みされたとのことで、密度の高さは読んでいるだけでも圧倒される。こんなに他のニュース番組に影響を与えた番組は他にないだろう。それ以前の話も興味深い。入社当初に病気でアナウンサーとして仕事をしていなかったり、その後は何でもやるとして、今ではお笑いタレントが引き受けているような、体を使った仕事をしていたり。『ぴったし カン・カン』や『ザ・ベストテン』のこと。平野レミさんは「歩く放送事故」と言われていたそうだ(今も)。
『TVスクランブル』では、「危ない発言」をする横山やすしさんが次第に番組をすっぽかすようになり降板させられた。私は何度も見た記憶はないが、そのようなことがあったことは覚えがある。久米さんはここで「誰もが自由にものを言える社会」が理想だと言っている。本当はそうだと思うのだが、現状は「誰もが自由にものを言える社会」からはむしろ遠ざかっており、世の中は何だか変な方向へ行っているのだと改めて思い知らされる。現在ではもう『TVスクランブル』のような番組は放送できないだろう。
そしてこの本を読んでいて気がついたのだが、最近のTV番組は生番組が少ない。問題発言をカットして放送できるのは局にとっては都合がいいのだろうが、視聴者のTV離れは、メディアの多様化よりも、編集が多用されることによる番組の均質化や凡庸化が根本原因ではないだろうか。
この本が出たのは2017年で、『久米宏 ラジオなんですけど』は出演中。結末がない感じなのと、これは仕方ないのだが既に内容が古い感じなので、星は一つ減。
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ザ・ベストテンやニュースステーションが、なぜあれほど面白く見続けることが出来たのか、その解がありましたね。久米さんと同時代を過ごせたのは幸せな事でした。感謝です。
久米宏さんの今の健康状態を心配しております。