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前半でざっと病理学のおさらい。
分子生物学の基礎のインターミッションを挟んで、先生の専門のガンの話に。
先生の講義と同じく、雑談がちょいちょい挟まって来るのですが、むしろそっちのがおもろい!
この本のおかげで授業中の雑談の効用がよく分かりました。
無味乾燥になりがちな学術的な講義も、内容に関連のある雑談によって、奥行と彩りが加わります。
結果、雑談のない講義よりも格段に記憶の定着率が良いはずです。
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自分がつまらん人間っていうだけのことかもしらんし、これを実際に聴講したら面白いのかもしらんけど、笑い的要素は殆ど感じなかったです。ただ、その部分を期待して手に取った訳じゃないので、マイナス要素にはならず。何よりも内容が素晴らしくて、分かりやすくて、かなり感動的でした。研究生活の頃これがあれば…って、何度思ったことか。分子生物学的観点からの癌について、基礎的なことは殆どここで網羅されてるんじゃないかな。無駄に小難しい表現もされてないし、かといってでたらめが書かれている訳じゃないし、理想的なバランスで綴られていると思います。いやホント、取っ掛かりにこれを読んでれば、学会とか実験とかにもっと身が入ったんじゃないか、と。今さらながらに悔やまれるわけです。かといって、またそんな生活に戻りたいとは思わんのだけど。
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医学専門用語もあり、少々難しい内容なのかなと思いましたが、退屈することなく読み進めることができました。
医療の進化に驚かされた一冊です。
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一通り臨床も勉強したが、依然として病理学が苦手な医学生に非常に向いている本だと感じました。
短時間で概要をつかむことが可能です。
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近所のおっちゃん、おばちゃんに読ませるつもりで書かれた本とあるが、全く知識がない人には少し難しいかなとは思う。
けれど難しいことを丁寧に分かりやすく、面白く説明されていて、楽しんで読めた。
前半はまだ私も理解しつつ読めたが、後半は癌のお話でこちらはかなり専門的な内容で私には難しかった。
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医学分野においては、重要ではあるが意外にシンプルな論理を理解できれば、生命現象や疾病のメカニズムの本質がわかりやすくなるという事に関心した。著者の脱線話も面白く最後まで飽きずに読めた。次巻が楽しみ!
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病気の成り立ち、特にがんの現在わかっていることについて書いてあり、細胞の突然変異とそれを促進、抑制する物質、反応が複雑に入り組んでおり個々人で異なる経緯反応があるため対応が難しい。また抗がん剤ががんを引き起こすことも多く、オーダーメイド医療の進展が望まれる。
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書評で気になって手にした一冊。ちょうど人間ドックでピロリ菌が引っかかって気になっていた時でもあったので。
大阪大学医学部の教授が、その名の通り、まるで講義で話すような口調で語るような病理学入門。適度な脱線までまるで講義実況中継。
細かいカタカナ用語は斜め読みしましたが、今後お医者さんに説明を聞くことがあるとしたら、その準備が出来ました。
途中紹介されていた、解剖医とか人体実験の話の本は読んでみたいと思った。
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「いやだけれど、ある程度は知っておかないと、とんでもないことになるかもしれない、と思ってしまうの病気です。」そのために、「ごく普通の人にも、ある程度は正しい病気の知識を身につけてほしいなぁ、~」、「いろいろな病気がどのようにできてしまうのか、について、できるだけやさしく、でも、おもしろく、書いていくつもりです。」というのが本書の目的。
たしかに、わかりやすく書かれてはいるが、それでもまだ難しい、ややこしい、ところはある。
が、それを差っ引いても病気への、特にがんへの、理解を深めるためのとっかかりとして、本書は私のような医学素人の一般庶民には、大きな価値を持つ本だと感じた。
がんをはじめとして、病気の心配が増える中高年、および既になんらかの体調不良を感じている人たちにぜひ読んでいただきたい本である。
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分子生物学の説明が非常にとっつき易かった。生物学を学ぶ人に非常にお勧めできる。
ただ、内容が内容だけに基礎知識なしで読むにはやはり厳しいものがあるように思う。
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話題になっていたようなので購読。しかしこれが意外なほど歯ごたえがあった(最近そんなことばかり言ってるような気がする)。もちろん分かりやすいところもあるし、著者お得意の脱線話はたいへん楽しいのだが、専門用語が羅列されるコーナーや分子生物学に深入りした部分になると「…」となってしまうところも多い。
とは言え、そのような部分は流し読みしてしまっても、全体を通して読めば、病理学、とりわけ「癌」という病気の特性については確実に多くの知識を得ることができる。この手の本は、それだけでも大いに価値がある。特に本書は、身近な病気に関する知識が得られるので、実用性は極めて高い。もし癌にかかるようなことがあったら、この本を再読して癌の特質を理解し、正しい闘い方を選択することにしよう。
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あまりなじみのない「病理学」について、かみ砕いて説明してあり、とても読みやすい。もうちょっと簡潔でもいいような気もしたが(結構しばしば話が脱線したり、ご自分の話になっちゃったりするのである)、気になるほどではないかな。
一番のインパクトはピロリ菌についてのくだり。これはきわめて個人的な興味なのだが(つい最近出血性十二指腸潰瘍で入院しちゃったもので)、ピロリ菌がこんな極悪なヤツだとは知らなかった。螺旋状の突起を突き刺して、細胞を破壊する物質を注入するんだって。うわ~。早く除菌しなくちゃ。
癌について多くのページが割かれていて、わかりやすかった。例の近藤理論がバッサリと斬られている。こういう「専門家の間でまったく見解が違う」ことって、別に珍しくはなかろうが、こと医療関係では困ってしまうなあ。
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人間の体ってすごい!細胞、血液、免疫、無意識のところでこんな風な仕組みがあるのか!と感動して医学部に入学したのも5年前のこと。
そのわくわくと感動をしばらく忘れてしまっていましたが、この本が思い出させてくれたように思います。
ただ、5年生で読む本ではなかった。まだ、あまり多くを学んでない医学部低学年あるいは医学部を志す高校生が読んだら、面白いと思う。
難しいことも結構書いてあるから、こだわらず、サクサクよんでいくのがいいかな。
私も仲野先生のようにトキメキを忘れずに仕事したい。
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どうしてもとっつきにくい言葉が出てきますが、イメージはできたつもり。がんについて詳しく書いてありました。
がん細胞は通常の細胞分裂の過程で突然変異で生まれる。生命維持をしようとすると過程でこれを阻害しようとする存在が生まれる。人間社会の縮図が体内でも起こってると思ってしまった
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大阪出身の病理学教授が分かりやすい口調で病理学を教えてくれる。病理学とは、「疾病を分類・記載し、その性状を究め、病因および成り立ちを研究する学問」と広辞苑では定義しているそうだ。分かりやすい語り口調で、読みやすかった。ところどころボケやツッコミが入っているのもご愛敬。