投稿元:
レビューを見る
[走り続けた先に]今や世界中の誰もが知るブランドとなったナイキ。その創業者であり2016年に会長職を引退したフィル・ナイトが,創立の内幕を明かすとともに,起業家とは何かという点につき多くのヒントを与えた作品です。訳者は,ミュージシャンの伝記から翻訳業を始めた大田黒奉之。原題は,『Shoe Dog: A Memoir by the Creator of Nike』。
面白いとの評判をあらゆる方面から聞いていたのですが,その評判に違わぬ読書経験ができた一冊でした。ナイキが日本とここまで関わりがあったというのも不勉強にして知らない一面でしたし,起業というプロセスがどのようになされるかを知る上でも有益な作品だと思います。
〜寝てはいけない夜がある。自分の最も望むものがその時やってくる。〜
2017年の締めくくりは本作でした☆5つ
投稿元:
レビューを見る
人生は成長だ。成長がなければ死ぬしかない。
できる限り仕事に喜びを見出し、小さなことにも集中して取り組む。
走り続けろ、止まるな。
幸運は勇者に味方する。
燃え尽き症候群の特効薬は、結局もっと仕事に励むことなのかもしれない。
自分の価値は、自分に関わる人たちで決まる。
私たちがやるべきことは、できる限り勉学と仕事に励むこと。
誰もが混沌としたジャングルから学び取らなければならない。
仕事や志す道を決めつけるな。天職を追い求めてほしい。
懸命に働けば働くほど、道は開ける。
自分を信じろ。そして信念を貫け。
NIKEかっけー。
投稿元:
レビューを見る
完璧な会社と思っていたNIKEも、こんなにも長年にわたってキャッシュがない借金だらけで事業が継続されていた驚きがあった。
そして同じ経営者として、毎日何十個もの即断即決しなければならない事象があるなんて、読んでいるだけで胃がキリキリしてきた。
投稿元:
レビューを見る
ナイキ創業者の半生=ナイキ社興隆の物語は文句なしの五つ星評価(最高評価)。
フィル・ナイト氏のことは意識したこともなかったが、これほど日本と関係が深く、これほどの危機を乗り越えて世界ブランドになったとは知らないかった。アップル社と同じ週に上場したことも。
一方で本書は最高の起業家教育の“教科書”だ。
10代後半から20代の頃はテニスやエアジョーダンなど、ナイキ製品ばかり身につけてた。久しぶりに買ってみようかな。
投稿元:
レビューを見る
自身で開拓したビジネスだからですね、ものすごい記憶力。説明が細部にわたっています。実に淡々と描いてますね。わかってはいたけど、ビジネスの話がつらつら進むので、こうしたストーリーに馴染みのない私はあまりのめりこめませんでした。でも!ナイキの凄さは伝わってきました。ギリシャでニケと向き合うところは素晴らしいです。降りてきたんですね。
投稿元:
レビューを見る
アメリカの大学生は、桁外れに勉強している。
読み始めてすぐに気がついた。
本作品は、ナイキの創業者フィル・ナイトのサクセスストーリーだが、実は、精巧に編集された日記でもある。
数十年前のエピソードも非常に克明に綴られており、いかにフィルが優秀なエッセイスト&ルポライターであったかが分かる。
その能力を支えているのは、夥しい数の読書に裏打ちされた表現力、背景知識に加え、何でもメモにとり、残しておく習慣にある。
また、ウォーレン・バフェットはフィルを天性のストーリーテラーと呼んでいるが、それを裏付けるエピソードも紹介されている。
息子のために毎日オリジナルの寝物語を語っていたことだ。毎日ネタを探して、アウトプットする。芸人さながらである。
彼は、プライスウォーターで会計士をやりつつ、NIKEを立ち上げ、毎日6マイルを走っていた。その極めつけが就寝前の息子への寝物語であった。
こんなにバイタリティがある男はなかなかいないだろう。
本書には、ビジネスマンとして実際に役立つノウハウが満載である。交渉の準備、チームのあり方、マネジメント、様々な学びがある。
その中でも私は、個人の能力を最大化していくためにどうやって学んでいくべきなのか。
それへの回答の書となっていると思う。
仕事で多忙を極める男が、走ることを習慣にし、子育てにもしっかりコミットする。今の日本のビジネスマンの中でここまでできる人は一体どれだけいるだろう。
もしかすると、世界にもここまでバイタリティある男はいないかもしれない。
本書には、生産性向上にあえぐ現代日本のビジネスマンのいち理想像が記されている。1970年代から、自然と副業がなされ、学生たちが勉強していた。アメリカは歴史の浅い国だが、若者はバイタリティに溢れ、最大の経済大国であることを改めて実感してしまう。
投稿元:
レビューを見る
NIKE創業の話。
評価が高かったが、最後までの印象としては年代別の出来事をつらつらと並べており冗長な感じだった。最初は面白いが後半になるほど冗長感がつよかった。中身をかいつまんで読むと面白いけど、本としてはそこまで評価が高い理由が分からなかった。
行動力、見通す力、熱意がすごいと思った。
戦後で世界一周なんて珍しいなか親のスネをかじって旅行にでる行動力。戦後で日本との関係が微妙な中、靴のクオリティを求めて日本に渡り、伝説のコーチと記載されてるバウワーマンを共同者にビジネスを始める人選。将来を見越して会計士になりMBAも取得しておく準備。靴に賭け、自分が楽しいと思う仕事をしようという熱意。キャッシュフローが上手く回らない中でも投資を増やす度胸。など、成功するには秀でてるものを感じた。
NIKEの創業に、日本との関わりがこんなに大きかったことを初めて知った。オニツカ(現アシックス)のクオリティを求め、協業を進めるもオニツカから裏切られ、銀行からも見放され困った先に日商という商社が支援を行い、NIKEとして創業することに。
きっと人としての魅力があるからこそ、日商や他の人がついていきこんなにも支持されるブランドに成長したのだろう。あと、キャッシュフローの大切さを知った。
投稿元:
レビューを見る
ナイキ創業者のフィルナイトが、創業に至るまでと事業拡大のものがたりを綴った自叙伝的物語。
事業開発に大切な要素がたくさん詰まってて、何度も読み返したい本。
また今では一般化したランニングというスポーツ自体の、成り立ち、文化としての広がりも綴られていて、ランナーにもおすすめ
投稿元:
レビューを見る
ルールを守ったことでなく、ルールを破ったことが人々の記憶にのこる マッカーサー
自分の勝ちは、自分の関わる人たちで決まる
日商岩井の支えがあった
投稿元:
レビューを見る
失敗も、背徳行為も描かれている、Excitingな起業ストーリー。
日本起業との深い関係も興味深い。
投稿元:
レビューを見る
まずは、NIKEが日本と関わりが深い会社であることを初めて知り驚いた。オニツカの販売からスタートしたことや、日商岩井との関係も興味深かった。
全体の流れとしては、スタートアップの成功物語のような綺麗な内容ではなく、泥臭く、良いシューズを届けたいという信念だけで突き進んだ内容になっている。結果としては世界企業へと成長し、億万長者の仲間入りを果たしているわけだが、その過程においては教科書があるわけではなく、暗中模索し続けた様子が事細かに描かれている。
「陸王」や本書のおかげで、テレビでマラソン、駅伝を観ていてもシューズに目がいく機会が増えたと感じる。
最後に、次の言葉を心に刻んでおく。
「ゴールラインは存在しない。競争に勝つことは比較的簡単なこと。自分に勝つことはゴールラインのない挑戦。」
投稿元:
レビューを見る
早くも2018年のベストな予感。疾走感と熱量が素晴らしかった。
自身もランナーであるフィルナイト、行動力がすごい。
タイムが全て、結果が全てというアスリート的な思考。
世界一周旅行に出ていろんな世界を見て、シューズを売る会社を決意。戦後の焼け野原混乱期の日本。会社もできてないのにあると言ってオニツカに乗り込む度胸。よくこんな若造さんにオニツカも託したなぁ。
キャッシュフローに苦しみつつギリギリの綱渡り。しかし公認会計士とMBAは取っておいて食い扶持をつなぐ抜け目なさ。その辺、リスクテークするために食い扶持を稼げるものを持っておくことの大事さを感じます。
いよいよ金回りがダメだとなったところに助けてくれた日商岩井。世界で活躍している日本人も多かったんだなぁ。
でも、創業者として獅子奮迅の活躍をしているが家庭をあまり省みられなかったことへの反省。奥さんとの関係は良好で理解も得られたようだけど、息子さんとは苦労した様子。子持ちの人間としてはこのあたり気になった。第一線で働くと家庭との両立は難しいんだろうな。
子供には世界を廻っていろんなことにも挑戦してもらいたいな。
投稿元:
レビューを見る
ナイキは知った時がエアマックス。すでに巨大ブランドで、何も知らなかったので、面白く読みました。が、かなり時間がかかりました。なかなかの長さ…それでもかなり簡潔に書いてるんでしようが、目まぐるしい。フィルさんの人生濃いです。映画化されそう。
常に資金繰りに悩まされてて綱渡り感がひしひしと。奥さんもよく頑張った…
オニツカをはじめ、日本がこんなに関わってるとは。優秀な人はあの時代に飛行機に乗って飛び回り、情熱を持って踏ん張って今の経済を作った。
読み終わり、私は何に情熱を注いでいけるのか?と考えています。
投稿元:
レビューを見る
僕は1番好きなスポーツブランドはナイキです。
子供の頃から靴はナイキを履きたい、ジャージはナイキを着たい。
そう思ってました。
ナイキは好きだけどナイキの歴史について僕は深く知りませんでしたがこの本でそれがわかりました。
まずナイキの創業者は2人います。
この本の著者のフィル・ナイト
それから彼の大学の陸上のコーチだったバウワーワン
フィル・ナイトが24歳の時に日本を訪れ、オニツカタイガー(現アシックス)のシューズを見てこれをアメリカで売りたいと申し出ます。
オニツカの社員にブルーリボンという会社の代表だと嘘をつき(当時まだ会社はなく)アメリカでの独占販売権を獲得します。
そのオニツカのシューズを大学のコーチだったバウワーマンに見せ、バウワーマンもその会社に加わりたいとなりブルーリボンの共同創業者としてオニツカのシューズをアメリカで販売していくのが始まりです。
その後オニツカにシューズの仕入れのため銀行に資金繰りに行きますが断られたり、オニツカ側がブルーリボンを切り捨てようとするのがわかってオリジナルブランドを作ることになります。
それがナイキです。
ナイキのロゴ。スウォッシュと呼ばれるチェックマーク。

これは当時アルバイトで雇っていた芸大生に35ドル(約¥3000)で作ってもらったものです。
ナイキというブランド名は社員のジョンソンが昨晩の夢の中でナイキと浮かんでそれにしました。
ナイキはギリシャの神、勝利の女神の名前です。
フィル・ナイトはディメンション・シックスにしようとしてましたが社員みんなに反対されました。w
ナイキを設立してからも資金繰りは難航します。
ある銀行に断られた後にエレベーターで9階に行けば日商岩井(現双日)があるから行ってみたら?と言われアポ無しで飛び込みます。
そこで得体の知れないフィル・ナイトの話に日商岩井の社員は興味を持ち、東京本社に話を通し資金援助が始まります。
その日商岩井とは40年以上に及ぶ取引がありました。
オニツカ、日商岩井、日本の企業がなければナイキはなかったと言ってもいいでしょう。
その後株式公開に至るまでの話や広告塔だった選手の突然の死、世界中に工場を展開していく話などが綴られてます。
ビジネス書を読まない人でも面白いと思います。
ストーリー性があるので小説のように読めます。
映画化もありそうですね。
著者もこの本で言ってますが20代半ばの人は必読です。

投稿元:
レビューを見る
文句なしに良作。個人的に三十冊に一冊お目にかかれるかどうかレベル。ビジネスにおける金とは人体における血液のようなものであり必要不可欠であるがそれ自体を目的とするものではないのだ。