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もうすぐクリスマスというのにお兄さんの乗った船が行方不明になってしまいます。
暗い気分になる家族たちのためにエルッキはあることを思いつきます。
まだ10歳の少年がこんな素晴らしいことを思いつくなんて!
本当にとびきりすてきなクリスマスです。
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クリスマス・シーズンに読む岩波少年文庫4冊め。
アメリカに住むフィンランド人の家族の物語。作品自体は1949年に書かれたもので日本での出版は1990年、岩波少年文庫化は2017年とごく最近です。
(作者は『ちいさいおうち』のバージニア・リー・バートンの編集者だったとか)
小学2、3年以上向け、140ページ程度の長さなので数時間で読めます。
8キロの雪道を歩いてツリーにする木を切りに行ったり、手作りのものでツリーを飾ったり、「だいじなのはプレゼントをあげたいと思う心」だとか、クリスマスの精神にあふれた素敵な作品でした。
4冊続けて読んでみたわけですが、時代や地域によってクリスマスの祝いかたは少しずつ異なるものの、ささやかでも温かなクリスマスがそれぞれに描かれていました。
ちなみに、ほかの岩波少年文庫では『あらしの前』、『時の旅人』にでてくるクリスマスも素敵でした。
以下、引用。
その星は、はるかかなたで、小さくひかっていました。エルッキたちのクリスマス・ツリーのてっぺんにつける銀紙の大きな星のほうが、ずっとほんものの星のようにおもえました。
「それに、クリスマスは、プレゼントをもらうだけの日じゃない。イエスさまのお誕生日なんだよ。だから、だいじなのは、プレゼントをあげたいとおもう心なんだ。」
アイリとミッコは、去年みんなでつくった色紙のくさりを箱から出しました。それから、ふたごのエラナとエイノ、アーニとエルッキが、くさりをツリーにかけました。アイリが銀色にぬったトウワタの実のさやもありました。ツリーにかけると、ランプの光のなかで、ほんのりとうかびあがりました。セッパラ家のクリスマスのかざりのうち、買ったものは、ツリーのてっぺんにかけた星だけでした。
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クリスマスまでに読み終えたかったけれど、数日過ぎてしまった!でも大丈夫。いつ読んでも心があたたかくなる優しい、美しいお話。読んでいる間「とびきりすてきな」時間を、私も過ごすことができました。
エルッキの家族を思う優しい気持ちが心に沁みます。家族全員がお互いを思い合っていて本当に素敵。
あたたかくて、優しくて、手作りで…本当に素敵なものが詰まっている物語。何度でも読み返したいです。
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アメリカに住むフィンランド人の家族のクリスマスのお話です。家族の思いやりに溢れたお話である上に、日本とは違うクリスマスの過ごし方を感じられます。ちなみにフィンランドはサンタさんの故郷と言われている国です。
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何があってもクリスマスはいい日にしたい。自分が楽しいだけじゃなく周りの人も喜ばせたい。その気持ち、忘れずにいたいね。お兄さんが行方不明でも一生懸命そう考えた気持ちが尊い。だから本当に素敵なクリスマスになった。この子にとっても家族にとっても。笑顔。
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クリスマスを前にワクワクする気持ちが、兄の乗った船が行方不明になったという知らせですっかり消えてしまった家族のためにエルッキが思いついたこととは…
家族を喜ばせようと奮闘するエルッキに心が温まります。
字が大きめで量も多くないので、読書好きな子なら2年生ぐらいからでも読めるでしょう。
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小さくて素敵な物語。12人家族のセッパラ家、10歳のエルッキはクリスマスが来るのが待ち遠しい。が、悲しいお知らせが飛び込んでくる。
裕福ではない一家がそれぞれ愛情のこもったクリスマスの準備をする様子が描かれた短いお話だが、本当のクリスマスとは、本当のプレゼントとは、と素敵に問いかけてくる。がんばるエルッキが可愛くて微笑ましい。
来年の11月中旬くらいにまた読もう!^_^
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クリスマスに、エルッキが家族に作ったプレゼントは、手押し車、木切れの汽車、モミの実のブレスレット、リンゴと桜の枝のたば。
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部 より)
「セッパラ家は、お父さんとお母さん、子ども10人の大家族。今年も待ちに待ったクリスマスの準備を始めようというとき、船乗りの長男マッティの船が港にもどってこないという知らせが。。、きょうだいの5番目のエルッキは、マッティのかわりに、家族へのプレゼントを手作りすることを思いつきます。挿絵はバーバラ・クーニー。」
リー・キングマン 1919~
アメリカ、マサチューセッツ州生まれ。児童書の編集者、こどもの本の書評誌の編集員、ふたりの子供の親になり児童文学を執筆。『アレックと幸運のボート』等27冊の作品がある。