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タイトル、表紙(ゴヤの「我が子を喰らうサトゥルヌス」)、それに著者2人によるまえがきの仰々しい脅し文句で「どんだけえげつないのを読まされんのか」と、その手の作品への耐性が年齢のせいか落ちてきた身としては戦々恐々だったんだが……書き手側がハードル上げ過ぎたのが失敗ですなw
確かに監禁、虐待、それに人体損壊やら人肉食などのエグい描写は登場するけど、それこそケッチャムやレイモンのようにこちらの下腹辺りにズン、と効いてくるキツい重苦しさもなければ、スプラッタ・パンクのような無茶苦茶なノリがあるわけでもなし(そういえばスキップ&スペクターの人狼ホラー『けだもの』も文春文庫で出た時は表紙が同じ絵だった記憶が)、それに中盤以降はそれこそその場面一帯が凄まじい臭気で覆われてるはずだけどなんかそれもさほど感じられないし……なんだろうね、この圧倒的な物足りなさ。
第一"ネクロフィリア"じゃないじゃん、「看板に偽りあり」もいいとこだろコレ。『断頭島』といい、竹書房文庫の翻訳ホラーは、邦題つける担当編集者がア※※わ※いんじゃなかろか。
ラストも「あぁ、やっぱそうなるだろね」という予想通り。で、言いたいことがそれかよ!と。
結局一番キツかったのは、怪物を産み出してしまった夫婦の過去のくだりか。凶暴で愛情の欠片もない夫と、ただただ子供を守りたいだけの妻、その辺りだけは(現実にあり得る問題として)読むのが辛い。といってこの親子に同情はできないけども。
エピローグは蛇足じゃないかなぁ……そこにいるのはおかしいでしょ?
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このアオリと装丁ですよ?
マック行ってマック出てきて「マックじゃねぇか!」って怒るようなもんですよ。
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タイトルから期待するほど食卓ではなかったな……ケーキのくだりが拍子抜けだったのが残念。もっと丁寧に食べて!
ざっくり言えば「悪魔のいけにえ」のフォロワー小説だが、その部分は描写はおとなしく、妻の回想による暴力と陵辱の日々がもっとも凄惨で暴力的。「隣の家の少女」を思い出す。