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舞台は中堅不動産会社の賃貸部。主人公はおよそ不動産営業には向いていない「先輩」男子と、不動産営業が天職の「後輩」女子。立派なお屋敷にも、小さいアパートの一室にも、住んでいる人の数だけドラマがある。角筈の町で繰り広げられる、家主さん、管理人さん、住人さん、それぞれの人生が交錯する人情ミステリーを、「やさしい先輩」と「できる後輩」が解決していきます。
話の展開はまったりとしていますが、トリックは本格派。
文章も綺麗で読後の心地よさは前作同様です。
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不動産会社を舞台にしたミステリ連作集。気弱でお人よしの営業社員と、その後輩の有能な女性社員のコンビが解き明かす日常の謎にはほっこりさせられます。でも全編を通してのあの家にまつわる謎と、ラストの事件はとてもスリリング。
ただ住む場所の貸し借り、と思ってしまえば簡単なのだけれど。そこにはその人の人生の節目が関わってくる、と思えばなかなかに重たい仕事なのですね。でもそれを誇らしいと思えるのは素敵かも。人間相手の仕事というのは何でも大変なものだけれど……あのクレームの数々には笑わされてしまいました。いや、たしかにあんなクレームどんどんよこされたら困るけれど。まさかそんな理由だったとは。
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不動産屋のお仕事小説。異動してきた有能女性社員が、気弱な先輩社員をこき使いつつも良いところを伸ばしていくのが素敵。不動産業における日常の謎は面白かったけど読むのに時間がかかった。
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不動産会社に勤める会社員の話。後輩の女の子が支店で売り上げトップを誇る子で、その相方になる。だけど、本人は営業力がなく事務は得意。担当する物件にいつもなんだか少し不思議な問題が生じる。後輩の女の子と一緒に問題を解決するというお話。
最後まで読めなかった。主人公の男が本当に営業に向いてなくて、他の営業の後輩からは完全に馬鹿にされてる。事務は得意だから契約書作りは正確。お客さんのトラブルは管理部に投げればいいのに、自分で受けちゃう。もうなんだかイライラして読んでられなかった。営業が向いてないことは本人も理解してる。最後まで読めなかったから、もしかしたら最後は後輩の女の子の力でどうにかなったかもしれないけど、とてもじゃないけどそこまで我慢出来なかったので挫折しました。
2018.12.12 挫折
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「Bハナブサへようこそ」がなかなか面白かったのでこちらの作品も読んでみた。
不動産屋〈ツノハズホーム〉の賃貸部門の営業、成績トップの神崎くららと成績底辺の澤村聡志が、物件をめぐる様々な謎や事件を解き明かす連作集。
主人公の澤村の振り回され振りにも神崎の自分が苦手な書類仕事などを澤村に丸投げするところにもイライラした。
澤村が明らかに営業に向いていないのに何故営業なのかという理由にもイラッとするし、神崎の強引さにもイラッとする。
謎解き以前の問題で、キャラクターがこのままなら途中で挫折したかも知れない。
ただ中盤からは澤村にも少しずつ変化がある。主体性が全くなく、ただ周囲に言われるまま動いていた彼が、ちゃんと考えるようになった。そして神崎も澤村を体のよい奴隷のように扱っているのではなく澤村を助けたりフォローしたりもしていた。
営業と言ってもオーナーや大家や管理人や管理会社、入居者など目配り気配りするところは多いし付き合いも長くなる。だからと言って澤村のように言われるまま何でも引き受ければパンクするのは目に見えている。
住む所だけに関わる人々の人生の一端にも触れるわけで、どこまで関わるのかどこからは引くのか、その加減は難しいし相手にも寄るので正解はない。
澤村のようにバカ正直で裏表が全くないことが裏目に出ることも吉となることもあるし、神崎のように相手にスルッと取り入ってグイグイ引き寄せることが良い場合もあれば嫌われる場合もある。
この作品では結局澤村のバカ正直さが最強という話もあるが、決してそうとは言えない世の中だし。
これまで長年良い付き合いをしてきた大家が急に冷たくなったり、入居者からの不可解なクレームが続いたり、良い感じで入金申し込みまで漕ぎ着けたのにいきなりキャンセルされたり、不動産屋ならではの事件や謎が起こる。
それを解き明かすのは…さて、どっち?
物語全体に渡る古い屋敷の改装から賃貸物件としてスタートするまでの話も上手く繋がり、ミステリーとしては楽しめる。
ただ個人的にはもう少しスカッとしたキャラクターや構図が良かったな。
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澤村の頼りない感じにイライラするけど、くららに振り回されながら(導かれながら?)いいコンビになっていった。まさかの恋愛に発展するの?と思いきやそんなこともなく。おもしろかった!
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文庫版「新宿なぞとき不動産」のタイトルに惹かれて図書館で借りてみた。自分が新宿に住んだことがあるというのもあり、行ったことのある地名や通りが出てきて、その歴史も含めて楽しめた。不動産の知識も詰め込まれており、謎解き要素も良いスパイスになっていた。主人公は冴えない感じだが、物語を通して彼なりの成長が見られて良かった。
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このひとつ前に読んだ本の余韻が残っているので、軽めに感じてしまった。
上京してから何かと新宿に出ていたので、知った地名が多くて親近感。
落合、西早稲田、飯田橋、神楽坂。
西早稲田は住みたかったけど高くて断念したな…
住んでる友達はわりと裕福な家の子達だった。懐かしい。
はっ!在宅勤務でご無沙汰だけど職場も新宿だった!
不動産屋のお仕事本的な感じもあり、もっとお仕事あるある話を読みたくなった。
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謎の作りは悪くないのだが、キャラクタが若干異常者とダメ人間という組み合わせが私には合わず。
不動産業という特殊業界なのだから、うまく作りこめば面白いのができそうではあるが。
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パ・マル。主人公は総務から営業に異動、バツイチ。文中で何度も客に名前を間違えられる(澤なんとかさん)ところを見ると、印象が薄い感じ。パワフルなパートナーとの掛け合いがよかった。
きれいな人がその武器をふんだんに使うとこんな風になるんだ、というのが垣間見れたかな。
くららちゃん目線の物語も面白そう。
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これは全く好みじゃなかった。最後まで読むのも無料なほどに。主人公の気の弱さや人の善さはそれほど苦手ではないけど、相棒になる女の子がこの世で一番嫌いなタイプで読んでいてイライラしかしなかったので断念。チボリに出てきた子がチラッと登場したりそういうとこは好きなのに残念。
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映像化したら面白そうだなと思う。
自分も主人公のように気弱で中々うだつが上がらないタイプだから、共感する部分が多々あった。