紙の本
未だ全容は掴めず・・・
2018/01/22 09:33
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投稿者:犬丸52 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本人と,非常に近しい人は何とか大丈夫だが,周辺の人物については今一つキャラが立たない。その中で,勝のダメっぷりだけが強調されて,どうにも偏った印象になってしまう。この後,中下巻と読み続けるが,上巻自体の表かは星3つかな。ただ,開拓前の北海道を時計回りに巡る旅はなかなかによかった。私自身の30数年前のバイクツーリングと同じルートでもあり,あの当時の高揚感が脳裏に戻り嬉しかった。星一個追加します。
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海軍伝習所を経てオランダへ留学した釜次郎は、観戦武官としてデンマークとプロシアの近代戦争に臨場し、己が国と欧米列強とのあまりの格差に驚愕する!
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文庫で、三巻。(上)は、榎本武揚(まだ釜次郎)が開陽丸に乗って、オランダを出発する所まで。勝海舟(まだ麟太郎)が嫌な奴に描かれているのも、印象的。
幕末に早くも留学し、海外と日本の差異を見る。自分のしたいことと、時代が自分に求めていることを、考える。
いつの時代も、置かれた状況や立場が違っても、畢竟、悩むのはそこである。
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■2019/01/22読了。500ページ。
■釜次郎(榎本武揚)5歳の時から、北海道1周の船旅をして、長崎の海軍伝習所の伝習生となり、オランダに留学して、帰るところまで。
■勝海舟が要領がいい人物として表現されているのが面白い。(好意的な書き方でない)
■おたえとの出会いがペーソスになり読み易い。
■北海道に居住する人間としては、北海道1周の旅の様子が興味深い。
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本書で榎本釜次郎という人の存在を初めて知りました。
この時代の武家社会の身分制度の中で生きてきて、近代西洋式のある意味では自由で平等な様子を見た時の衝撃は想像以上のものだっただろう。
とはいえ欧米諸国はバタビアで一部描写されていたように植民地ではもっと酷い階級制度を使っていたはずですけど。
意外だったのは勝海舟。豊かな知識と旧来の常識に捉われない先進的感覚で大政奉還を推進した人物をイメージしていたのに、少なくともここまでは口先だけの我儘な政治屋みたいな扱いになっている。彼の存在がこの先どうなっていくかも楽しみの一つです。
それにしてもまだ1/3とは、かなりの大作ですね。