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映画の前日譚。色々な人の証言を集めた報告書のかたちを撮っている。映画を観る前に読むと、映画をより楽しめると思う。
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人類が地球上の『霊長』から追われていく過程を、WWZスタイルで描写している。
冒頭の地図とあわせて、人類敗北の歴史が『証言』という形で描かれている。
そして、人類が敗北した相手は『怪獣』だけではなく、『人類として的mる事ができなかった』という意味で、人類自身も含まれる。
ああ、こりゃ異星人を出さないと、このまま絶滅して終わるわ。
☆一つ減は、オペレーション『グレートウォール』が端折られていたので。
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「アニゴジ」の前日譚という位置づけの新しいゴジラ小説。
人類と怪獣の戦いの歴史(敗北の歴史?)をインタビュー形式で描いている今作。
私が一番感動したポイントは、怪獣が歴史の中に存在しているという点。
本家ゴジラシリーズにしてもシン・ゴジラにしてもそうだが、あれらは特殊な時間の特殊な地域一点に存在しているものであって、連続性は皆無だった(こういうと語弊があるけど)。
このアニゴジのシリーズは連続性が作品のなかできちんとある。1998年からの人類の歴史の中に怪獣というものが入り込んできており、その存在がある意味現実味があるというか、陳腐な言い方をすればリアルであると思える。
その現実味やリアルな中に一種の感動を覚えるし、人類としての悔しさや憤りを感じるのである。
感情移入のしやすさでいえば今回の作品のほうがダントツである。
そして何よりも嬉しいのはゴジラが完璧な存在であるという点だ。
シン・ゴジラはよくできていた。演出・ストーリー的には素晴らしい。だが、蒲田くんに代表されうような成長を感じさせるゴジラ像を描いた作品でもあり、私のゴジラ観とは少し違うものであった。
ゴジラは神聖で人にはどうしようもなく、完璧な生物であるというのが私のゴジラ像(観)である。
ゴジラは一神教の神と同じく唯一無二の存在であるべきなのだと。
そこはおいておいてもこの作品はよくできている。映画はみていないが、これを機に見てみようと思う
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>2048年、現在
>我々人類は怪獣によって、何よりGによって、今や滅亡の淵にある。
アニメ映画ゴジラ3部作の前日譚、地球が突如現れだした怪獣たちに蹂躙されていく様を、数々の証言をまとめた報告書の形式で描く終末物。
次々に現れる怪獣たちに人類はそれでも、多大な犠牲を払いながら勝利を収めてきた。しかしゴジラだけは、どんな作戦、戦略、兵器をもってしても止めることは出来なかった。というお話。
いろんな既存の怪獣が出てきて、怪獣ファンには楽しそう。だけど怪獣のことはほとんど分からんので終末モノSFとして楽しみました。絶望感の描写が素晴らしい。
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生徒の読書感想文を読んで、読みたくなり購入した本です。
アニメ映画として作成されたGODZILLAシリーズの関連書籍で、世紀末に最初の怪獣が現われたところから、時系列で話がすすみます。
当初の小規模怪獣との戦いでの被害や、怪獣達も逃げ出すゴジラの圧倒的な力に絶望する人々の姿が、様々な立場の人の体験談を集めた形でまとめられており、読み応えもありました。
平成ゴジラシリーズを見ながら成長した世代としては、懐かしの怪獣たちも出てきて懐かしく感じると同時に、実生活で怪獣に遭遇したら、という世界設定についても想像力を働かせることもでき、楽しい読書体験となりました。
なにより、(語弊があるかもしれませんが)一人ひとりの言葉の描写もリアルで、人間の無力さを痛感した人達の絶望感がよく伝わって、その点も面白い作品だと感じます。
本書の続編はもとより、アニメ映画の方も観てみたいと思います。
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2017年公開の映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚を描いた小説。
まず、その世界に生きた人々へのインタビューの形をとっており、これにより「信憑性が薄い」とされている話題を語ることも可能としている点が興味深いです。なによりも怪獣達による被害の描写が生なましい。わたしは特にヘドラとダガーラの被害の描写が怖ろしく、また興味を惹きました。怖ろしすぎて何度も読み返してしまうのです。
他にもインタビューの記録だからこそ出来る演出は素晴らしかったです。小説であるはずなのに、映画で体験した重い足音が響いた後にゴジラの咆哮が轟き、あの有名なメインテーマが鳴っているような追体験ができました。
また、ゴジラ過去作の有名な小ネタが散見され、決して明るい雰囲気の小説ではないのですが、時折笑ってしまいました。アンギラス・バラン・バラゴンの3匹が揃った場面で「総攻撃」と言っていたり、ビオランテ戦であの名台詞(のオマージュ)が放たれた時は、心の中で拍手を贈りました。
本当に読んでいて楽しかったです。
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アニメの前日譚として。補完に読む。作中アレが名前を言ってはならないあの人みたいにG、Gって各所呼ばれていたので、読みながら黒いGがカサコソ脳裏をよぎり続けて参った。