紙の本
栄光の裏には
2019/01/19 16:35
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投稿者:れんどる - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み始めて、あっという間に読めました。
青山学院大学を、丹念に取材している筆者の佐藤俊氏だから
書ける本だと思いました。
箱根駅伝優勝の裏側に、
努力をしている選手だけでなく、
結果が出せなかった選手の事もしれて良かった。
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雑誌『Number』などで執筆しているスポーツライターの筆者が,青山学院大学陸上競技部駅伝チームに密着して書かれたドキュメンタリー。2016年4月~2017年10月の間のルポである。
青山学院といえば,正月の箱根駅伝で,2015年~2018年を4連覇した,現在の駅伝では強豪チームである。
だが,いつも順風満帆に練習を続けてこられたのかといえばそうではなく,故障者があったり,調子の上がらない選手があったりと困難を抱え続けてきていたのである。
原監督がテレビで見せる明るいイメージがあるが,たしかに明るいのだろうが,それでも選手個人個人が意識を持ち,自己管理をしてきているのである。選手たちの主体性,意識が高いのだと感じた。テレビでも紹介された「青トレ」も体幹トレーニングと言われているが,体幹を鍛えることが走りにも表れてくるのである。
また大きなレースには,やはり4年生の存在が大切だとあった。神野大地,一色恭志という絶対的なエースがいた学年,全体のチームワークが揃って力を出した学年と,その年のカラーが合って面白い。
今後のレースを見るときも,表には出てこないが選手たちの努力やチームを支える人々のことを想像していこうと思った。
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箱根の2日間だけが駅伝ではない。
そして、箱根だけ観ても、その面白さを3割程度しか楽しめていない。そう気付かせてくれる大学駅伝チームの1年を追った作品。読んでよかった。
全日本で、アンカーの一色が、時計着けずに走った所の文章は身震いモノ。
〉最終8区。アンカーの一色は襷を受けると、落ち着いた様子でひたすら前だけを見て走り出した。その腕には時計すらもつけていない。
そこには一色のシンプルな考えがあった。
見えなければ見えるところまで追いかける。
追いついたら抜く。
そこにペースを計る時計など必要はない。1kmを自分のペースで走る感覚は体に染みついている。
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青学密着連載の書籍化。
青学が嫌いな訳ではないが、東海大を扱った他に2作のほうが楽しめたかな。
雑誌連載案件だからかな?