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とても切ない物語でした。
「あの夏は子どもたちが、子どもでいられた最後の時だったのかもしれない」
この一言に尽きます。映画化されたら予告編にこの一文を使ってほしい!
『なでし子物語』も大好きだったけれど、また別の意味で心に残る大好きな一冊になりました。二作目の『地の星』でいきなりな展開になって、なんで?どうして?なぜにそうなってしまうの?とちょっとしたパニックになってしまったけれど、時系列的には『なでし子物語』と『地の星』の間にあたる今作を読んで、なるほど‥‥あんなことやこんなことがあって、あーなってこーなったのね‥‥と納得できました。
それにしても、あんなことやこんなことが切ない‥‥切なすぎる‥‥あんなこんな、ばっかりですみません 汗。でも、これから読む方にはぜひともネタバレなして読んでいただきたい!とてもドラマチックなんです。成り行きを分かっていながらドラマを観るのはつまらないですよね?本当にドラマチックで続きが気になって仕方がなく一気に読んでしまいました。伊吹有喜さん、素晴らしいストーリーテラーだなぁ。
時系列の順に読むのもありだと思うけれど、私は出版順に読んで正解だったと思ってます。
しばらく余韻に浸りそうです。
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こちらは3冊目なのだが、時系列からこちらを先に読んでしまった。
『なでし子物語』から8年後。
高校卒業を間近に控えた耀子が常夏荘を出た。「母の元で暮らす」の置き手紙を残して。
あ~ダメだよ。そんな母親の元へ戻ったら。
そこから始まる話に、暗い予感が…。
耀子が中学2年の時、立海と過ごした夏の回想シーンが素晴らしく。ふたりの運命の出会いからお互い惹き付けられているのがよくわかり、胸がキュンとなる。
なのに、なのに、なぜ?
切なすぎます。
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出版順に読んだので、なでしこ物語はこれが3作目になる。
なんて切ないのだろう。
読み終えてしばしどっぷりこの世界から抜け出せなかった。
「地の星」で疑問に思ったままになっていたことが次々にわかってくる。
こちらを先に読むのと後に読むのでは、龍治の印象ががらりと変わる。
環境は恵まれていたけどずっと孤独で、心の拠り所があまりない人だったんだな。
心の奥にある14歳の燿子と10歳の立海、そして龍治との思い出を
そっと大切に開ける。
後に語られる方がその大切さが際立つ。
だから、「天の花」が後になったのかなと思った。
立海の一途な思いが報われてくれたらとは思うが、
小さい頃の4歳差、大人になっての4歳差と比べて、
この世代の4歳差はあまりにも大きくて
あー、切ない…。
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「なでしこ物語」3作目。2作目からだいぶ間が空いてしまったけれど読んでるうちに思い出してきた。優しくて寂しさを抱えている人たちばかりで切ない。なかなか気持ちを出せなかったり通じ合えなかったりもする。それでも想い合って生きている。迷惑をかけるってあまり考えすぎなくていいのかもしれない。それで迷惑なら離れていくだろうし頼り頼られ寄り添い合うことが大事だったり必要だったりするから。
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迷った末に時系列で読みました。うーん…読まなくて良かったかも。2人の回想で進む構成が安っぽく、話の展開も取ってつけたようでがっかりで、冒頭付近の一々の説明書きも余計でした。第1作だけだったら名作になったかも知れないのに、残念です。
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発刊順では3作目だが、実際の連載順ではこちらが2作目より先で、当然執筆順としてもこちらが先に書かれたものであろう。と云うことで、発刊順は無視してこちらを先に読む。1作目の4年後、そして8年後の話。耀子や立海らの成長ぶりがよく分かる。そして、この巻では照子と云うよりも照子の息子が重要な役割を持つ。内容的には曜子があまりに自分で抱え過ぎで、そこは私的には好きじゃない。まあ、実際にそういう人もいるとは思うけど、読んでてイライラする。ので、少し評価が辛くなった。さて、これで4部作の前半が終了。後半はどう展開するのかが楽しみ
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先に地の星を少し読んで何か話が飛んでる気がすると思い、天の花を先に読むことにした
順番はこれで良かったのかしら
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前作より8年後からのスタート
主に4年前にひと夏だけ帰ってきた立海と龍治と過ごした思い出。からの予想外の終わり。
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名家の人々のしきたりや、思惑に翻弄される子ども世代の苦悩がもどかしいけれど、常夏荘の人々の暖かさにほっとします。昭和の旧いメロドラマのようで、「なんだかなぁ」と思いつつ先が気になってシリーズ読破したくなる。
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遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。
幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。
18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。
バスの中、4年前のあの夏を思い出す。
久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。
(アマゾンより引用)
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なでしこ物語三作目、ですが、時系列的にいうと真ん中作品になりますが、18歳の耀子さんが14歳の中学生のときの話と交錯しながら話は進んで行きます。最後は龍治さんと結ばれて、エピローグでは母になってますが、そのまま二作目の、28歳の耀子さんに続いていくんですね。色々あった、18歳の耀子さんでした。
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小さな神様と踊る撫子の景色。耀子も立海も結ばれるには幼かった。龍治と燿子の結婚はなるべくしてなったのだとわかった。地の星で受け入れがたかった結末にようやく納得がいく。立海は耀子にとって小さな神様だったから。でも本音を言えば2人が結ばれてほしい。龍治は何を思っていたんだろう。