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姫川玲子シリーズ。
前作「硝子の太陽」で、上司の林を殉職で失ってしまった玲子の打ちのめされた様子から今作は始まる。
最初の事件は女子大生の殺人事件。しかし、その容疑者の一人が別の事件の容疑者として、他の所轄に拘束されたことから、事件の本筋は女子大生殺人事件からどんどん離れていく…
章の最初に一人称で語られる高校生の物語と、捜査の本筋からどんどん離れていく玲子が求める真実がどう繋がるのか?とても気になる展開で、ほぼ一気読み。
北朝鮮問題、憲法第9条の改正など、時事問題を練り込んだ構成は良く出来ていると思うが、私が感じた物語の本質は「純愛」。作者の意図を理解出来ているとは思えないが、作品を通じて、深い愛を感じる。
暴力的なシーンやシリーズ初期からの登場人物の成長している様子は、久しぶりに「ストロベリーナイト」を初めて読んだ時の興奮に近いものを感じた。
そういう意味では、今作は「ストロベリーナイト」に次いで、好きかもしれない。
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またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。しかし、事件の背後にはもっと大きな事件が蠢いている気配があった……。あらゆる伝手を辿り、玲子が摑んだ手がかりとは!?
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説明
内容紹介
またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう。有力な被疑者がすでに別の所轄に逮捕されており、情報が流れてこないのだ。玲子は、あらゆる伝手をたどり、事件の全体像を探りはじめるが……。累計400万部突破の超人気警察小説シリーズ、待望の最新長編!
『ストロベリーナイト』からずっと読んでいてとても好きなシリーズ。
原作もドラマ化、映画化もどれも好きです。
西島秀俊さんの菊田、生瀬勝久さんの井岡やガンテツの武田鉄矢さん、遠藤憲一さんの日下、津川雅彦さんの國奥、姫川玲子の竹内結子さんももちろん好きです。
映像化をまた観てみたいけど なかなか難しいのかなぁ...
津川雅彦さんは亡くなってしまったし 葉山役の小出恵介さんはあれですし...
内容は北朝鮮の拉致問題が絡んでいて ちょうど北朝鮮のことが話題になってた頃だったのかなぁ...?
映像化はやっぱりムリですかね...グロいシーンがありますね...その立場にならないとわからないことが多いですが 復讐心が強くなるとあんな残酷なこともしてしまうのでしょうか?読みながら想像してしまいました...
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姫川シリーズが帰ってきた。姫川班の主立った登場人物が全て戻る。今回は北朝鮮の拉致の被害者の関係が絡む、今の旬な出来事が主題。 最後は結局あっけない終わり方であったが、本当に今の日本はどうしたら良いか、また政府は何をしてくれるのかを問題視した本。危なっかしい姫川を助ける男達は素晴らしい。菊田、久坂、今泉。今回は検事まで登場。
次はどうなるか。
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安定の姫川シリーズ。
レギュラーキャラクタ同士の絡みは少なめ、ひとつの事件を通してそれぞれの関わり方が描かれる。
主題が少し重め。はからずも?時事テーマともかぶったから、いいタイミングとは思う。
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姫川シリーズ、最新刊。やー、やっぱり好き。今回日下さんと姫川さんの関係性がちょっと変わって来ててニヤリとなりました。テーマはとっても重たくて苦しい物語。悲しい結末だったな。みんな、生きていて欲しかった。
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『この社会は、共に生きると誓い合った我々のものであり、共生を誓えないならず者のためにあるものなんて、砂粒一つない。』姫川の思いが響いた
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内容(「BOOK」データベースより)
またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう。有力な被疑者がすでに別の所轄に逮捕されており、情報が流れてこないのだ。玲子は、あらゆる伝手をたどり、事件の全体像を探りはじめるが…。
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このシリーズなので。
あっという間の読了でしたが。
もの、すっごく考え込む…
北朝鮮がでてきたぁ。
重かったぁ。
そして、ガンテツ勝俣さんが…カッコよく感じられ⁉︎
ニューフェイス武見検事登場‼︎
ヒリヒリしてます。
どーしよ‼︎
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かなり骨太な内容の姫川玲子シリーズ最新作。「閣議決定がなければ、領海侵犯、領空侵犯をした敵に対し、威嚇射撃すらできない我々は、一体、どうやって国民を守れはよいのでしょうか。」悲痛な自衛隊員の叫びに正面から答えられる政治家はいるのかね。
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警部補・姫川玲子が主人公のシリーズ最新刊。地方で女子高校生が行方不明になる事件から話が始まる。それを必死で探す親や恋人…。一転して、東京の管轄の違う場所で起きた2つの殺人事件へと話が飛ぶ。2つの殺人事件のつながりを解明しようとすると、警察官僚とその裏部隊の存在が邪魔をする…。今回は事件が北朝鮮の拉致被害者の関係、自衛隊論議にも踏み込んでいくヘビーな内容で読み答え充分!主人公の姫川がかっこよくて、ドラマで演じた竹内結子に映像変換して読んでしまう…。
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なかなか痛いお話でした。
地元新潟が出てきて、なんとなく想像の場所で実際にあったかもしれない事件の話がでてきて実話かと思った。
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この作者のエグい描写とか、全般的な雰囲気はあまり好きではないのですが、なぜか読んでしまうこのシリーズ。面白かったのですが、よくある(この著者も昔書いたことあり)組織内革命ものにならないことと、あまり思想(?)っぽくならないことを希望。登場人物が不意に思想信条を吐露するのが異様だった武士道シリーズのようにならないことを願います。
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久々の「姫川玲子シリーズ」にワクワク。仇敵だった日下警部補を統括として上司に迎え、捜査一課の主任として勤務する姫川。相変わらず突っ走るクセは抜けないものの、少し分別もついてきたような気もする。
それでも、日下、菊田をはじめとする周りの上司、同僚、部下に迷惑や心配をかけながらも守られている姿を見るにつけ、菊田の嫁の梓のやっかみではないが「美人は得ね」と思ってしまう。
菊田と梓のあまあまのメールのやり取りもなんだか見たくなかったし、またドラマになって欲しいものの、ノリを演じた
小出恵介を違う人が演じるのも嫌だし・・・と本筋とは関係のないところで色々なことを考えながらの読書。
肝腎の事件はといえば、姫川たち特捜の追っていた女子大生殺人事件は結局どうなったのかとモヤモヤするまま、所轄のヤマだった犯罪に重きが置かれる。こんな捜査できるのかな~と首をかしげたくもなるし、拉致、工作員、国家、自衛隊、憲法9条と風呂敷を大きく広げ過ぎたような気もする。
改憲の問題を刑事小説で語るのは問題を軽く考えているようで不快だし、拉致された彼女を救うために陸上自衛隊の空挺を志すという設定もちゃっちい。
語りの目線が多すぎてとっ散らかった感もあり、作品としては残念。
ただ、イケメン検察官とのロマンスが乞うご期待って感じで、ちょっと気になるエンディング。配役は誰かな~ともう妄想を働かせている。
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待望の姫川シリーズ!もう何作目かな?今回は姫川が大人しく感じた、、、まだ林の死を引きずってるし、「死神」って言われてることを気にしてるし、罪の意識をすごく感じていた。久しぶりに康平と組んでもあまり元気がないし、、、。そのせいかテンポが遅く感じていつもの姫川シリーズほどさくさく読み進められなかった。
今回は新キャラの検事が登場するのと、終わり方もまだまだ続く感じの終わり方で先が気になる展開に。ニョロって誰だ??と思ってたけどすぐわかっちゃったね。
あと、ガンテツの過去も知れたのがよかった。元々は根性ある正義感もある刑事だったのだと思うと今のなんでもアリなスタイルのガンテツが悲しく思えてならない。
今回のお話の展開は、北朝鮮拉致被害者にスポットを当てていた。実際にあることだけど、やっぱりどこか非現実と感じていた中で、拉致被害者の辛さ、やるせなさももちろん、残された遺族や恋人たちの人生をも狂わせてしまうんだなぁと。居た堪れない。自分も死ぬ覚悟で北朝鮮工作員を拷問する津川の気持ちったら、、、。北朝鮮怖いし、日本の憲法のあり方も怖い。