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●:引用、他は感想
最近、パートナーから頑固になったと言われ、そう言えば自分自身でもキレやすくなったとの自省から書名に興味をひかれ(解説書かと)読んでみたのだが、実際には老人実録犯罪集だった。
●カネ、プライド、不寛容、歪んだ正義感・・・これらの共通項はしかし「燃料」でしかない。これらを「着火」させるものは高齢者ゆえの”性質”だ。(略)まずひとつは「他社への執着心が強いこと」(略)もうひとつは「怒りを抑制できない」こと。
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裁判傍聴ライターである著者が、高齢になってから殺人などのアウトな行動に走る“アウト老”の裁判を傍聴して書いた本。
介護の仕事をしていて日々感じる彼らの被害者意識や、妙なプライドの高さやこだわり。もちろん犯罪者になるのはごく一部の人なのだが、カッコイイ老人になるのは難しい。
ここでは殺人という凶悪犯を取り上げているが、もっと身近に起きる窃盗やゴミ屋敷などの問題行動を起こす老人について読んでみたかった。
きっと、彼らの方が身近な問題として捉えることができた。
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老人になって犯罪に手を染める人たちを「アウト老」と名づけ、いくつかの事例を紹介しています。やりたい放題とも見えるその法廷での傍若無人ぶりや、その年でよくできたなという犯罪の手法に驚きます。最後にその原因を分析しているのですが、「プライド」「こだわり」「被害者意識」だそうです。それに加えて不寛容な社会になってしまったことも。将来の我が身にならぬよう心に留めておきたいです。
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興味本位で読み始め、読後「他人事ではない」という思いが募る。高齢化ではなく最早高齢社会である日本で、若さを保つことが良いこととされ、上手く「老いる」事が出来ないままな人が増えているのではないかと考えさせられた。