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子育ての本、と思いきや、腸内細菌(マイクロバイオーター)の話でした。しかも、子育てというよりかは、出産の話も多く、後半は病気の話も多く、タイトルは偏っていますね。
内容は、最新の研究成果も交えた、とても為になる話。やや偏っているけど、実例に即した問題意識から、マイクロバイオーターの効果の可能性(あくまで研究段階)という話な展開をしているので、読みやすい。けど、病気の話は専門的すぎて、あんまりついていけませんでした。
これからの研究結果が楽しみなのと、神経質になりすぎず、汚いくらいがちょうど良いというくらいで子育てに取り組むのが良いですね。
抗生物質との接し方、腸内細菌を育てるという考え方、病気になった際の治療法、もしくは自分を知る為に腸内細菌を知り、自分を変える為に腸内細菌を変える、腸内細菌とともに生きる、そんな考え方が、とても素敵でした。
腸内細菌にコントロールされる、というのは少し怖いですが。
マイクロバイオーターが切り開く未来が描かれている一冊でした。
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菌のことばっかでちょっと専門的すぎする
本が厚い
が要は、タイトル通り
除菌とかしすぎないである程度の菌があって免疫
ついていい
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人間と細菌の関係性を第一に考え、出産や子育て、病気と細菌の関係性を書いています。
一般的な常識では、除菌をして口から菌が入らないようにすることが病気を防ぐ方法として知られています。また、病気にかかったときは感染症を防ぐために、抗生物質を処方します。
この常識を疑ったことはありますか。
私たち人間の内外には多種多様な細菌が活動しています。人間本来の代謝能力では生産できない栄養素を作り出したりする細菌達は共に生きる仲間たちです。
そのような事が科学の力でわかってきた今、この仲間たちがいなくならないように心がけていかなくてはなりません。
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出産から育児中の子供への微生物の影響の話が科学的事実によってまとめられた本。
子供が触るものは清潔にしなきゃと神経質にならずに、外で元気に遊ばせたり、少し汚くてもOKという気持ちで子育てすればいいなと思えた。
妊娠中から抗生物質が体に住み着くマイクロバイオータという微生物を減少させるため、抗生物質との付き合い方も考えていかなければいけないと感じた。(もちろん必要な場合は使用するが。)
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「プロバイオティクス」とは、人の体内に自然に存在する微生物と同じ、または類似の生きた微生物(例:細菌)
マイクロバイオーム(微生物叢)とは、生態系における生きた微生物の集合のこと。
2歳になるまでに4クールまたは5クールの抗生物質の投与を受けた子供は、肥満リスク10%高く、抗生物質の使用率が高い州では肥満率も高かった。
無菌マウスは、肥満マウスの腸内細菌を移しただけで肥満になった。
出産直後に、体の中に潜む微生物を変えてしまうと、大きくなってからの健康状態に劇的で有害な影響が生じる可能性がある。
農場などの環境で免疫系の刺激を受けると子供のぜんそくが進行しにくくなる。
妊娠後期に体重増加量が適正範囲を超えると、マイクロバイオータが変化し、体重増加を促す微生物が母親から赤ちゃんに受け渡される。
帝王切開で生まれた赤ちゃんは微生物に触れる機会が少なく、バイクロバイオータが少ない。
それを回復させるために「植え付け」が有効。
「植え付け」とは消毒済みのガーゼを膣に入れておき、赤ちゃんが生まれた直後にそれで赤ちゃんの口の中や皮膚を拭う。
それによってマイクロバイオータが経膣分娩で生まれた赤ちゃんに近くなる。
親や兄弟が特定の食品アレルギーがあったら、生まれた赤ちゃんが食品アレルギーを発症するリスクは高くなる。
しかしこの30年ほどで食品アレルギー患者数が大幅に増加している。
子供の20人に一人が食品アレルギー。
アレルギーの原因食品も他の食品と同じように、生後4〜6ヶ月から時間をかけて、徐々に摂取し始めるべき。
理想的にはアレルギーの原因食品でないもの(肉や野菜など)を与えるようになったらすぐに食べさせてみて良いとしており、理想的には生後7ヶ月までに与え始めることを推奨している。