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P107〜の尾崎秀実の分析の正確さに驚嘆したと共に、日本が共産主義化せず今日に至っていることは、極めて奇跡的であると強く感じた。
また、こうした一級の資料を丹念に読み込み繋げていく筆者の労力に敬意を表したい。
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近衛自身の真意や死の真相は作者の推論通りかどうか分からないけど、それを除外しても以下は不勉強ながら目からウロコ。
・朝日新聞の戦前・戦中と戦後のスタンスが180度違うというのは間違い。戦前・戦中共、日本の敗戦を契機に赤化する意図があった。戦後も? また、本書では余り触れられていないが、恐らく他の新聞社も同様なのだろう。
・アメリカ・日本共にコミュンテルンに操られ、戦争に突き進んだ。そう言われてみると、大政翼賛会なんて、旧ソ連・中国・北朝鮮と同様の一党独裁。共産党のやり口。
・GHQの統治にも共産勢力の意思が働いている。その際に策定された今の憲法って?共産党が頑に改憲を否定するのも当然のこと。
・日本以外の現在の西側諸国も終戦直後は赤化する可能性が有った。
恐らく今も共産党勢力の残党が各所で工作活動をしている?
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近衛文麿 林千勝 WAC
副題を「野望と挫折」
かなり面白い
これを読んで
近衛文麿についての印象が
随分と変わったし
戦前戦中戦後の常識にも
新情報となって考えさせられる
ただし
著者の林千勝さんが
尊皇思想に固まっているが故の
偏見を考慮する必要があるだろう