紙の本
ドラマも小説もお奨めです
2020/05/20 21:17
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投稿者:his - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマを見て面白かったので、小説シリーズも読みました。
ドラマと小説とでは、主人公:榎本 径の性格が異なります。
ドラマ版では、鍵オタクですが、小説版では、筆者曰く「粋」だそうで、
どちらも素敵な人物です。
自分としては、ドラマを見てから小説を読む方が楽しめるのではないかと思います。
探偵物は、犯人が解っていると、面白さ半減ですが、この原作を、
ドラマではこういう脚色にしたのか、という感じで楽しめます。
小説を読むなら、やはり、一作目の「硝子のハンマー」から読みたいところですが、
長編小説を読むのを躊躇う方は、この短編集を読んで、面白かったら
「硝子のハンマー」を読む、という順番でも良いのでは、と思います。
電子書籍
素晴らしい密室短編集!
2021/01/30 17:52
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
おなじみの防犯コンサルタントの榎本と弁護士の青砥純子が活躍するシリーズミステリ。「密室」という制約がありながら、これだけ傑作を続けて世に出せる作者の才能には恐れ入りました。収録されているどの短編の密室トリックも、意外性満点のあっと驚くトリックでした。現実に可能かどうかは別にしても、囮のトリックもきちんと用意された上で、それを上回る大トリックが待っているというとんでも無く高度なレベルの密室ミステリ集でした。どれも良かったですが、個人的に一番好きな密室トリックは「密室劇場」のトリックでした。
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ストーリーよりトリック重視の短編3本+お笑い要素の強い1本。純子の期待を裏切らないボケっぷりなどキャラが定着してきた感。お笑い話のラストがちょっと切なくて好きだ。
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この本の文庫化に先立って月9でドラマが始まって今日が第3話。嵐の大野くんが主演で、第1話を見ただけだけど、人の良さげな大野くんと榎本のキャラではちょっと違うかなぁ。それも見越して若干設定も変えているとはいえ、密室の謎を解いたらば後は黙り込んじゃうてのはどうかねぇ。
とは言いつつ、この物語、本格的な密室殺人物で、お話毎に部屋の見取り図があったり鍵の構造が描かれたりしていて、それを元に脳内変換しながら読み進める訳で、そういう意味ではビジュアル化されると良く分かるって感じはする。
どのお話も、理詰めな犯人が故に後から思考の筋道を辿りながら、純子さんの「わかったわ!」は話の腰を折っているような気もするけど、それもプチプチとひとつずつ可能性を消していく過程で、密室にしなければならなかった必然性を逆手に解けない紐を解いていく。まあ、純子さん同様、お見事過ぎて付いて行けずに読み進めるだけというところもありながら…。
前作に続き登場の三流劇団、土性骨改めES&Bのお話のテイストには、前回も『かなり脱力』と書いたけど、今回も乗り切れず。
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月9ドラマ化!
防犯探偵・榎本と弁護士・純子による、防犯探偵シリーズ第3弾!
「佇む男」
葬儀会社の社長が殺害された。現場は目張りされた密室。
鍵を解くのは「次元をこえる」発想。
「鍵のかかった部屋」
表題作。題名からして読者に直球勝負!の今作は、
クロースアップマジックや理科系の知識などを用いて、
いかに密室が構成されたか、の盲点を突いた作品。
「歪んだ箱」
欠陥住宅を舞台にした密室を取り上げる。
この作品では所謂倒叙モノで、第一発見者の行動が問題だった。
ある道具の使い方が非常に秀逸で、まさに納得尽くめである。
「密室劇場」
あまりにも現実離れした劇団員たちが繰り広げる密室劇。
脱出方法にはあ然。ちょっと前ブームだったような…。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆
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密室探偵シリーズ。
密室トリックはなかなか秀逸だか、ストーリーが軽すぎた…。
いや、軽くて読みやすいんだけれども。
もっと重くてもいいのにーと思った。
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防犯コンサルタントが主人公のミステリ第三弾。
ミステリー小説って謎解きそのものよりも、そこに関連する人間ドラマをみせるっていう話が多い気がします。
ただこの小説は、人間ドラマこそドライで、謎解きが終わるとさっと話が終わります。
4つめの「密室劇場」は今までにない新しさがありました。
多分、ドラマだとより面白い気がします。
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短編は盛り上がる前に終わってしまい物足りなさを感じる。
じわじわ真相に迫るほうが好み。
長編が読みたい。
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ガリレオの密室編みたいな感じでした。
ありきたりというか、なんというか…。
短編なので読みやすいけど、短編だから物足りない感じもあり。
誰でも面白くよめそうな感じでした。
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榎本・青砥シリーズ第3弾です。
続けざまに読み終えました。
今回は4編のうち3編が既にドラマで見たものでした。
ドラマでは榎本のキャラが若干変わっているし、原作にはない登場人物が出てくるのですが、結構話自体は原作に忠実なのではないかと思います。
ドラマで映像として見ているので、トリック自体もすっと理解できました。
私見取り図とか想像するの苦手なんです・・・
本格ミステリーとかよく読むくせに、そこ苦手なの?って感じですが・・・
青砥さんのキャラが段々ひどい扱いになってるのが面白いですね~。そして青砥さんと榎本の掛け合いがやっぱり面白いです。
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いまひとつピンとこない。
青砥さんかわいい。もう少し才色兼備な姿も見たかったな。
ドラマ版のほうが好みです。
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青砥純子&榎本径シリーズ3冊目☆密室殺人事件を解明する二人のやりとりが相変わらず面白い。青砥先生がだんだんイタい人になっていくょ(泣)榎本のフォロー?が笑いを誘うからいいけど☆密室もかなり興味深くて考えるのが楽しめた。リアリティはないけど推理小説としては完成度高いんじゃないかな。欲をいえばもう少し二人の仲を進展させて欲しいかな。
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ドラマ化されて面白そうだったので、読んでみました。この作家さんの初めての本です。ストーリーも謎解きも面白いのですが、榎本さんのミステリアス度がもう少し高いといいのにな~。鍵の技術的な話がちょっと長いかな…と感じました。
目の具合が悪い時に読んだので、読みにくく感じたのかも知れませんが。
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榎本シリーズで一番好きな巻。
トリックもすばらしい、面白さもすばらしい4編。
「佇む男」の犯人は別解をつぶすための密室を用意。ほんと普通に悪い犯人。遺言状の不可解に言われるまで気付かなかったわたし…ばか!榎本さんのどSな犯人の追い詰め方にすっきり。
タイトルにもなっている「鍵のかかった部屋」もいい。練炭自殺かと思われた密室殺人。ドラマよりえげつない犯人です。狐のような榎本VS冷血動物アナコンダ…。理系がシンプルを好むという言葉が一番響きました(え?)
「歪んだ箱」は鍵とか関係ない力技の世界。欠陥住宅のため歪んでしまった家は鍵をかけるどころか扉を閉めるのさえ至難の業。玄関、リビングとドアが無理やり閉められたところで見つかった死体…。青砥さんの天然ぷりが容赦なく光る!犯人にまであきれられる。根気強く説明する榎本さんすてき。
最後「密室劇場」は劇団土性骨あらためES&Bが舞台。相変わらずあほです。最後にちからぬける…。
このシリーズの新刊を激しく待ってます!
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ちょい天然な美人弁護士・青砥先生と防犯コンサルタントで実は泥棒?の榎本コンビが解く「密室」オンリーシリーズ第3作。今回もそこそこ面白く読めた。今回は短編が4編。別荘で社長が死んだ事件を追う「佇む男」、練炭自殺した甥は実は殺人じゃないかと疑うプロの泥棒(榎本の昔からの知り合いだそーだ)とともに真相に迫る「鍵のかかった部屋」、犯人は最初から明らかにされていて、青砥と榎本が犯人に迫る「歪んだ箱」…とここまではシリアスタッチ。ラスト、以前劇団の座長が殺された事件を扱った青砥と榎本が劇場に招待されて、またしてもその劇団で殺人が起きてしまう…という「密室劇場」は一転、コメディで描かれる。陰惨な感じの3編を読んだ後にクスッとさせてくれる。でも一番あたしが好きだったのは「鍵のかかった部屋」かな。甥の死の真相を探るプロの泥棒がなかなか好きなキャラ。逆に「歪んだ箱」の犯人はどーも嫌い(犯人だから当たり前)。
最近ドラマ化されているのだけれど、戸田恵梨香と大野智に重ねて本を読んでしまう。イメージはちょっと違うんだけどねえ~。大野智はそこそこ榎本に合ってるんだけど、戸田恵梨香がちょっと役不足な感じ。