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「2010年代、どんどん更新されていくワールドミュージックを追い求め、アジア、中東、北アフリカへ。
パキスタンで伝統音楽とジャズのハイブリットを、インドで古典音楽とスーフィー音楽を、
レバノンでアンダーグラウンドのポップスを、イスラエルでジャズとロックを、トルコでクラブミュージックを、モロッコでジャジューカを。
世界の音楽に、その現場で向き合った記録。
《3・11東日本大震災以降の世界で、音楽を聴くことの意味はどこにあるのだろうか。
ましてや僕の専門分野であるワールドミュージックを聴くことの意味は何だろう?
僕はあの日以来、常に自分に問いかけている。[本書より]》」
プロローグ いま世界の音楽を聴くということ 2011.May
第1章 パキスタン―ジャズとプログレが古典を再生する 2012.February
第2章 レバノン―一〇年代のベイルート・アンダーグラウンド 2012.October
第3章 イスラエル―ガザ紛争停戦直後の音楽ショーケース 2012.November
第4章 インド―アーメダバードの古典音楽祭とラージャスターン砂漠の民謡 2008.January/2009.December
第5章 モロッコ―古代から伝承されるトランス音楽儀礼「ジャジューカ」 2013.June
第6章 インド再び―中世の城塞で開かれる宗教音楽祭 2014.February
第7章 二〇一四年のイスラエル―中東最大の音楽輸出国 2014.November
第8章 トルコ―テロの影響に苦しむ街と人々 2015.September
エピローグ 今日も音楽の生まれる現場で 2017.November
著者等紹介
サラーム海上[サラームウナガミ]
音楽評論家/DJ/中東料理研究家/朝日カルチャーセンター講師。群馬県高崎市出身、明治大学政経学部卒。中東やインドを定期的に訪れ、現地の音楽と料理シーンをフィールドワークする。雑誌、新聞、WEBメディアへの寄稿多数。NHK‐FM「音楽遊覧飛行エキゾチッククルーズ」と2017年民放連最優秀賞受賞番組J‐WAVE「ORIENTAL MUSIC SHOW」でDJを務める