電子書籍
空海の真理へと向かう描写が圧巻
2021/12/29 21:09
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投稿者:吟遊詩人Mu - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教の教えや世界観を、ここまで漫画の表現技法で表すことができるのか……!!と驚嘆します。
荒々しくどこまでもスピーディーなところと、一転して端正で美しくゆるり……とした雰囲気の緩急も見事。
仏教ってこんなにも面白いものだったのか、と気づかされます。
紙の本
最澄の帰国直後から、空海の密教修行と帰国準備まで
2018/01/21 10:32
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻は、最澄の帰国直後から、空海の密教修行と帰国準備まで。
最澄の生真面目さと、それ故の哀しみ。一方、空海の天才ぶりが恵果大和尚に認められ、密教を極めていく様が、おかざき先生の圧倒的な画力で描かれています。流れるようなストーリー展開にあっという間に読了。
帰国後の空海には何が待っているのでしょうか、政治に翻弄される孤独な最澄はどうなるのでしょうか。また暗い将来が暗示される、もう一人の天才霊仙の人生はどのように流転していくのでしょうか。今後の展開に目が離せません。
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仏教も密教もよく解ってない私なのだが『阿・吽』読んでると脳の中のどこかが研ぎ澄まされる感じがする。帰国して、意に添わぬことをしなければならなかった最澄が勤操和尚の肩でやっと泣けるところ、世の会社人と言われる人にも通じる場面だなぁ、って。切ないよなぁ、って。空海の「知」への欲求って、ある種の中毒者に見える。恵果大和尚の頭に食らいつく比喩描写のあの場面見てると、無欲の探究者の底知れなさがぐわっと迫って来て「怖い」って感覚になるの当然だろうなぁ、と。恵果って「果(実)」を「恵(む)」と言う意味があるのかな…
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待ってました〜。
師匠のススメでまとめ買いしたときは6巻までで、青龍寺前で終わったので、うずうずしながら待ってました〜。
このお話しがどこまで行くのかはわかりませんが、多分前半のクライマックスがこの7巻だと思われます。
帰国した最澄の待遇と
唐で密教を嗣いだ空海と
それにしても、この絵、、、
迫ってくる感じがすごい、、、
なんとも言えない、チカラ、、、
やばい気配の表現たるや、、、
やはり漫画は日本の宝ですね。
素晴らしいです。
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抽象的に進めるのであれば世界観をも少し描き込んでくれてもいいんじゃないかなあーと思ったり。
どっちつかずなままで内容がうまく入ってこない。
面白いストーリーなのに少し勿体ない。
引き続き読みますけど。
結果最後まで読みますけど。
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キナ臭い政情に巻き込まれる最澄、恵果から灌頂を受ける空海、並行して起こるドラマはどちらもワクワクします。のちの政変を見据えた伊予親王や神野親王の描写は巧み。空海の思念風景も見事。天才の脳内を描くのは苦労でしょうね。完成図が見えていて、逆算するという天才の思考スタイルは、なるほどです。同じ天才でも霊仙は運に見放されていますね。
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悟りや真理をファンタジックに表現してあって美しい。
勤操和尚が素敵。
それにしてもほおっておけない気にさせる天才達だなー
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桓武帝まわりが怖い……(ホラー的な意味で)
最澄パートの重苦しさとやるせなさ(「運がない」)が切ない。変な人多過ぎ。
空海パートというか逸勢たちに癒されている。
日本帰るの!?
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空海も最澄も、唐と日本に離れはしましたが繋がっているのか…。
朝廷も桓武天皇に乗ってる死霊生霊恐い…生霊は安殿のだから取るの難しそうだし。勤操和尚は良い人だなぁ。。
空海に呑まれた恵果大和尚がつるっとなってニコニコ出てきたの本当に嬉しそうで和む。
空海の周りはなんだかんだで仲良い人たちがいるけど、最澄は一人だから辛いな。。
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本巻を読んで、空海の入唐求法の中身はめっちゃ難解なんだろうな、とつくづく思った。
本作は仏法の難解な教義をビジュアルで描く手法をずっと取っている。それはそれでとても味があって面白いんだが、特に本巻を読むと、もう少し知りたいと思ってしまう。
それが本巻の「物足りなさ」の原因であろう。
おいおい、空海の評伝でも買おうと思う。