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ゆれないのがいいのではなく、
ゆれたあと、
自分をどう整えるか――なのでしょう。
ゆれてもいいということを理解し、
細やかさを長所と捉え、
そこから、整えることをはじめてみます。
(広瀬裕子/エッセイスト・編集者
『整える、こと』より)
* * *
わたしが習っているヨガの先生が
バランスポーズをするときに
よく伝えている言葉があります
「ゆれてもいいんですよ。
ゆれながら、真ん中を見つけるんです。
ゆれないでおこうと思うと、
呼吸も浅くなって
しなやかではいられなくなります」
ゆれながら 自分の中心を探していく
すべてを受け入れながら
本来の自分を やさしく見つめながら
ひたむきに 真ん中を探していく
ゆれてもいい 悩んでもいい
できなくてもいい 弱くてもいい……
しなやかに 生きていきたいなぁ
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どんよりしたところにいれば、人はその感じにいつしか慣れてきます。最初は違和感を持っていたとしても、時間とともに場の空気と自分が一体になっていく。「掃除が大事」と、言われるのは、そういう思い空気の中に自分を置かないようにするためです。誰のためでもなく、その場にいる自分のため。
止まった空気は、空間だけでなく、ほかのものも重くします。感覚や考え方、未来への思い。ものごとへの取り組み方。掃除をしよう、整えようという気持ちを消すこともあります。(p.27)
「整う」というのは、気づくことです。自分に対しても、世界に対しても。整えば整うほど、見える世界が広がってきます。細やかな視線になっていきます。「これはこういうもの」と、無意識に決めこんでいたもの。「変えられない、変わらない」と思いこんでいたこと。気に留めていなかったものが、はじめて見えるようになったとき、自分の視線が変化したのを知ります。いままでより少し高い場所から世界が見えるようになったことに気づきます。(場の見え方)
空気を変えるというのは、その場や人の意識を整え、気持ちや、ものごと、関係が、いい流れになるように整えていくことです。(p.99)
この世界には、この人のつくる料理を食べると、心身が回復するというものがあります。「おいしい」と、身体が感じるもの、こころが目ざめるようなもの。そういうものをいただくと本来の自分に戻っていきます。(p.143)
整えることは、過程であり、通過点です。日々、何を感じ生きていきたいのか、どんなふうにすごしていきたいのか。それを確かめ、自分の思いをかなえやすくするため、整えます。(p.154)
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整えること、かろやかにいること、
人間にとって必要な本質が詰まっている本だと感じた。
負のニュースが多い昨今、たくさんの人に届けば良いなと思う内容。
意識することで整うこと
行動することで整うこと
たくさんの学びに感銘を受けました。
要所に差し込まれる写真のセンスにも脱帽です。
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整うこと。
軽やかに生きるために。整える。
人も、場も、空気も、物も、自分も。
整う。ってすごいなぁ。
不思議とこの本を読んでると、整った文字、文章、整った写真。そんなのを目で追って読んでるだけで、スーーーーっと気持ちが整ってくる。
そんな一冊です。
字もズラーと並べるわけではなく。
一つ一つ、伝えたいことを丁寧に。そして、完結に。軽やかに綴ってあり。読みながら自分が整い始めてることに気がつく。
そんな不思議な一冊でした。
忙しくてもう何にもしたくない。そんな主婦の皆さん。是非読んで整えてみてください。
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かろやかに、快く、生きること。
丁寧に暮らしたいと考えることが多い最近、
心持ちとしてとても素敵だなと思った。
精神論のような、読むだけで浄化されていく。
筆者が禅に惹かれたというのがわかるような、
ページを捲るたびにししおどしの音が聞こえたり、
お茶をたてる音が聞こえるような和の静けさを感じた。
片付ける、整理する、捨てる、ということよりも
整えるという言葉。いいな。
◯ていねいにあつかえるものをそばに置く。または、どんなものでも、ていねいにあつかうことにする。そうすると、所作が自分も、その場の空気も、変えていきます。
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温かみのある文章に、心穏やかな気持ちになりました。
押し付けがましくなくて、筆者の考えが、スーッと心と頭に入ってくる感覚。
写真も、素敵でした。
図書館で借りたけど、また読みたくなったら購入したい。心安まる良い本に出会えたな。