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自然栽培が日本で当たり前のスタンダードになるといいな。木村さんがもうちょっとゆったり思うことやって過ごしてもらえるようになればいいのに。
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1949年生まれ、木村秋則さん(私と同い年です)「リンゴの花が咲いたあと」、2017.12発行です。無肥料・無農薬、自然栽培でリンゴを栽培する人生を語った書であり、また著者の半生を綴った自伝の書です。2016年10月胃がんの手術後は体重が29kgだったとか。「奇跡のリンゴ」出版後は、国内外、1年で220日以上の講演だそうです。沢山の人々との出会いを語ってられます。東京への列車で永山則夫と隣り合わせむすびを分けて食べたこと、2005年岩合光昭さんがリンゴ園の猫に会いに来て、「リンゴの話を本に」がもとで、その3年後に「奇跡のリンゴ」が生まれたこと、「愛知県のトヨタの豊田ですが」とリンゴの注文をいただいたこと、ダライ・ラマ十四世から仏像が届いたこと など。
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10年間ほぼ無収入で、狂っていると言われ続けても無農薬リンゴ栽培を続けた著者の壮絶な物語。
真剣にリンゴと向き合う木村さんの人生に触れると、日々の人間関係に振り回されている自分がとても小さく感じられた。
人生に絶望している人にこそ読んで欲しい。
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〖本から〗
糸川英夫博士
「既存の考えをみんな捨てなさい。風が頭をすり抜けるくらい空にしなさいそうれば必ず答えがあるよ」
「誘蛾誘殺法」
リンゴ等の果実をアルコール発酵させた液に入れたバケツを、木の枝につるしておくと、蛾はバケツに誘い込まれて駆除することができる。バケツは、小さなおもちゃのもので充分だ。赤や黄色の暖色系を選び、人間の目の高さに吊ると効果がある。
自然栽培というのは、単に農薬と化学肥料を使わない栽培ではない。根本には土の偉力があり、それは無尽蔵、無限の可能性を秘めているということだ。土の中に雑草があり、雑草の中には様々な生き物が生息しており、それらが活動して食料を生産してくれる。
私はいつも自分の手と目が肥料であり、農薬であると言っている。これには骨身を惜しむなという意味もある。観察眼が必要だということだ。