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フード・マイレージとは「食べ物の量」×「運ばれてきた距離」で求められる指標のこと。食べ物がどれだけ遠くから運ばれてきて、そのためにどれだけ二酸化炭素を出してきたかを知る手掛かりとなる数字のであり、本書は、その2007年の第1版に伝統野菜についての記述を追加しているもの。食に関する現代の諸問題から説き起こし、食と地球環境問題、フード・マイレージの考え方へと話を進め、輸入食料、地産地消、食育など、食のライフスタイルを考える様々な課題を取り上げていく。ちなみに「フード・マイレージ」という言葉は、筆者が2003年4月から2005年6月まで在籍していた、農林水産省農林水産政策研究所の篠原 孝所長(当時)の造語とのこと。
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1.背景
欠食、孤食、栄養偏重といった問題
フードファディズムー食べ物や栄養の影響を過大評価。食にのみ解決策を求める
食への不安と農との距離
食育への関心は高まっている
2.環境問題
世界の貴重な資源を使っている
食と農が離れ輸送コストなど負荷
3.フードマイレージ 食料の輸送量、距離を総合的に定量的に把握することを目的とした指標
食は極めて個人的な問題であり個々の選択。
家族団欒が望ましいが1人世帯が増える中、孤食や欠食、飽食による栄養失調がきーわーどになるとかんがえる
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以前のものがデータが新しくなっていて、ところどころ図式化されたところもありわかりやすかった。欲しい情報を得られたので満足。もっとこういう本が読まれて、食生活に危機感を持つ人が増えるといいのになぁ。私たちの選択の結果が、今の日本の食であると認識しないと。
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フードマイレージを通して私たちの食の姿を考える。
フードマイレージは、食べ物の量×運ばれてきた距離で算出される。他の条件が同じならば、遠くから運ばれてくるほど数値は高くなり、二酸化炭素排出など環境への負荷が大きくなることを示している。
現在の日本の食は、長距離輸送を経た大量の輸入食材に大きく依存している。食糧自給率が低いことは知っていたが、そのことが地球環境へ影響を及ぼしているとは考えてもみなかった。
私たちの日々の食生活における選択の結果が、今の食糧自給率の低さ、フードマイレージの大きさを招いていると筆者は述べている。
そうであれば、私一人からでも、国産の食品、出来れば近郊で収穫されたものを選択していこうと思った。
また、食育と聞くと、子どもの健康のためというイメージが強かったが、大人にこそ食と農について考える食育が必要だと感じた。
今、日本には多くの外国人観光客が来ている。日本で育てられた食材をつかった本物の日本食を提供すればどうだろう?日本大好きな彼らは、国産の食品が高くても気にせずどんどん食べるのでは?そうすれば、農業など生産者を助け、自給率を増やし、私たちも安くて安心な国産食品を食べられるし、地球の環境も守れるのになぁ…と思った。
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※信州大学農学部環境学生委員会メンバーのみなさんによる推薦文です※
私たちが毎日の食事で食べているものは、どこでどのように生産され、運ばれてきたものだろうか。近年の食生活の変化や輸送システムの発達に伴い、「食卓」と「生産地」との距離がどんどん拡大している。本書は、“フード・マイレージ”(食品の輸送量と輸送距離の指標)を用いて、私たちの食事がもたらす地球環境への負荷について、そして地産地消の価値について、分かりやすく数字で比較して解説している。
日本のフードマイレージは諸外国に比べて突出して高いものとなっているが、その現状に依存した食生活が、私たちの「あたりまえ」になっている。物流の発達した豊かで便利な社会に生きている私たちには、沢山の選択肢が与えられている。本書は、スーパーで、コンビニで、レストランで食品を選ぶとき、今までとは少し違った視点で考え、より広く想像力を働かせてみるきっかけとなるような本である。
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25426546
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2021.10
・フードマイレージだけでは、総輸入料(それに伴う輸送)の5%にしかならない。
・日本の風土環境として、生産物の増産は可能。
・利便性への誘惑に応え過ぎている。
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最近よく聞くようになったフード・マイレージという言葉。その算出方法を解説し、それをさらに国内の「食」に関する様々な現状に当てはめることによって、日本の「食」がいかに経済的にバランスが悪く、ハイリスクな状況にあるかということが示されている。
さらにそういった状況を是正するために行われている活動にもそれを当てはめ、どのような成果があるのか、ということまでが示されており、必ずしもネガティブな批判ばかりではないことに好感が持てる。
日本人は「食」にうるさいという。それは時にフード・ファディズムという形を取るほどに偏ったものになりがちでもあるが、その原因は案外とても「非」論理的だったりする。
そこを、こういう形で数値とビジュアルなデータで示されるのはとても痛快ではないだろうか。
意外だったのは、江戸時代に参勤交代があったことで、各地の種子の交換、産物の開発が行われたということ。今あるいろいろな地域の野菜にはとても面白い歴史が含まれているのかもしれない。
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うーん。言ってることに反論したいとは思わない。でも気持ちが寄り添えない。ラディカルさの方向性がちょっと苦手。電車でマック食べる親子がいてもいいじゃない。駅弁とどれだけ違うの。マイレージまで気にせずにともかく安くておなかがいっぱいになって、を責める必要ないじゃない。みあれーじがみじかいとこんないいことがありますよ、じゃダメかいね。駄目だよね。なんかめんどくさくなってきた。
体力と気力のある時に続き読もう。
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フードマイレージとは食料の輸送量と輸送距離を掛け合わせたもので、食料の輸送に伴い排出される二酸化炭素が地球にどのくらい負荷を与えているのか、という点に着目したもの。
今まで気にしてなかったけど、食品を輸入するということは大量の二酸化炭素を排出しているんだなとあらためて思いました。
フードマイレージをしっかりと算出しようとするととても煩雑な作業のため、こういう風に考えてこう設定したよ、というのも説明されていてなるほどなと思いました。こういう前提条件を知るのは面白いし、間違った受け取り方が減る気がしました。
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【琉大OPACリンク】
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25426546