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第16回このミス大賞受賞作品。オーパーツ鑑定士と彼に瓜二つな男子大学生のコンビが主人公。古代文明を題材とする歴史ミステリーと思って読んだら違ったけどこれはこれで面白かった。自由奔放な探偵に振り回される相方の視点での進行もホームズとワトソンに代表されるように王道だけどやっぱり面白い。
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オーパーツ鑑定士とドッペルゲンガーだと思わせるほど似ている大学生の日常のミステリを紐解く物語。大学生が講義に関することでオーパーツが絡んでいるとされている事件に巻き込まれてしまう。所々にトリックが仕掛けられ、双子かと思わせる程のオーパーツ鑑定士と大学生、男女の双子との会話などからキャラのインパクトや個性を感じるのが良い。事件解決のためのトリックや謎が次々と解明され、解決が見えてきた時の表情や台詞は名探偵のアニメやドラマという感じがする。大学生はドッペルゲンガーの存在と不思議を体感しているようだった。
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「このミス大賞」の受賞作ではあるけど、過去の受賞作とは幾分毛色が違う。ずっと「メフィスト賞」に応募していたけど落選し、こちらに応募したら受賞したとの作者の言葉。まあ、それだけでどういう作風か分かるだろうし、実際にその通りの作品だった。
大学生でありながら怪しげな鑑定士でもある男と、その男に顔が瓜二つの男(これが主人公)が事件に巻き込まれる連作短編集。事件はいづれも密室や不可能犯罪で、怪しい鑑定士が探偵役を務める・・・という話。
第一話はトリックも含め傑作だった。二話三話と少しづつ出来が悪くなってゆき、四話は(ここは応募作を全面的に書き直したらしいが)一番つまらなかった。
いかにも島田先生の影響を受けていそうなデビュー作だったが、トリックにオリジナリティがあったのは好感が持てた。取り敢えず次作も読んでみたい。
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【収録作品】第一章 十三髑髏の謎/第二章 浮遊/第三章 恐竜に狙われた男/最終章 ストーンヘンジの双子/エピローグ
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評判高い作品だが、私はそれほど評価しない。連作の第1章の「十三髑髏の謎」はトリックの仕込みも上手く出来ていて、これは、と期待したのだが、章がすすむにつれて凡庸になり最終章のストーンヘンジでがっかりしたのだった。
最近のミステリの登場人物の名前がやたらに凝りすぎているのも、個人的には好みではない、と辛口にしてみたが、『屍人荘の殺人』同様に次を読んで評価を決めたい。
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トリックがどうのこうのより、唐突に登場する美少女暗殺者や姉、匂わせといて一回きりしか出てこない刑事が謎すぎる
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貧乏大学生・鳳水月の前に現れた、顔も骨格も分身かのように瓜二つな男・古城深夜。鳳の同級生である彼は、OOPARTS―当時の技術や知識では、制作不可能なはずの古代の工芸品―の、世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、夫婦の死体と密室から消えた黄金のシャトル…謎だらけの遺産に引き寄せられるように起こる、数多の不可解な殺人事件。難攻不落のトリックに、変人鑑定士・古城と巻き込まれた鳳の“分身倹ひ”の運命は?2018年第16回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。
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全くの他人でありながら、瓜二つの容貌を持つ古城深夜と鳳水月が、主に古城の主導によって事件に巻き込まれ、謎を解き明かすという趣向である。多分にマニアックな蘊蓄が語られているので、興味がある人には垂涎ものなのだろうが、それ以外の人には、とっつきにくい部分も多いかもしれない。キャラクタもまだ発展途上という印象で、続編があるなら、少しずつこなれていきそうな気はする。個人的にはあまり入り込めない一冊ではあった。
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このミス大賞受賞作。謎めいた工芸品・オーパーツを巡る連作ミステリ。オーパーツについての知識も程よく楽しめ、そしてミステリとしてもしっかり楽しめます。案外と軽妙な読み心地や、「分身コンビ」の掛け合い漫才も面白くって、これはシリーズ化に期待したいなあ。
お気に入りは「恐竜に狙われた男」。私も恐竜好きなんですよねえ(笑)。実はかなり単純なのに案外と気づかないトリックや、終盤の息詰まる攻防戦も印象的でした。
しかし選評を見ると。書き直されたらしい最終話が気になる……出来がいまいちということですが、個人的には気になるんだよなあ「グリム童話がらみの猟奇連続殺人」って!
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当時の技術や知識では制作不可能なはずの
古代の工芸品、オーパーツ。
黄金シャトルやストーンヘンジなど、
謎の至宝をめぐる殺人事件と前代未聞の
トリックに、天才オーパーツ鑑定士・
古城と、貧乏学生・鳳が挑む。
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貧乏大学生・鳳水月(おおとりすいげつ)の前に現れた、自分と瓜二つな男・古城深夜(こじょうしんや)。OOPARTS-当時の技術や知識では、制作不可能なはずの古代の工芸品-の鑑定士だと高らかに自称する古城と、毎回鑑定の旅に巻き込まれる鳳の周りで事件が起こる。
2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作。
ぶっとんだトリック。作者はオーパーツより恐竜が好きなのかなって気がした。このタイトルからするならオーパーツがミステリーの謎部分にガンガン絡んで、うんちくも恐竜のくだりよりオーパーツのもっとコアな話にページを割いた方が良かったような… ライトな感じですぐ読めました。
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オーパーツとミステリの融合的なものを期待したんですが、これ別にオーパーツである必要もあんまりないな・・・というか、トリックを見る限り完全にバカミス的ななにかなのではないだろうか?でも作中の人物たちは深刻そうにしてるし・・・笑うところなのか真面目なのかさっぱりわからない。
なんかこう、キャラものっぽくも書かれてるけどどれをとっても中途半端な印象。シリーズ化はちょっとやめといた方がいいんじゃないですかね?
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選評は褒めているが
すぐに犯人が読める展開、
象の墓場の不思議な使い方、
そもそも二人がそっくりである必要性、
弟そっくりの男といちゃつくか⁇な姉、
などなど、正直?がいっぱい。
文章はなのでとか入らない割としっかりした
ものだけど無理に古城に喋らせる言葉が
若干浮いている感じもある。
そもそもオーパーツがあんまり関係ない…
鑑定もよくわからない。
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貧乏大学生・鳳水月(おおとりすいげつ)の前に現れた、顔も骨格も分身かのように瓜二つな男・古城深夜(こじょうしんや)。
鳳の同級生である彼は、OOPARTS(オーパーツ)――当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品――の、世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。
水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、夫婦の死体と密室から消えた黄金のシャトル……謎だらけの遺産に引き寄せられるように起こる、数多の不可解な殺人事件。
難攻不落のトリックに、変人鑑定士・古城と巻き込まれた鳳の“分身コンビ"の運命は?
(アマゾンより引用)
何だかよく分からないままに終わった。
結構期待してただけに、意味の分からん終わり方にはちょっとガッカリ
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2018年「このミステリーがすごい!大賞」大賞受賞作。初読み作家。
貧乏学生の鳳水月は、同じ大学に通う自らにそっくりな男・古城深夜に出会う。古城は自らを世界を股にかけるオーパーツ鑑定士だと名乗り、鳳に接近する。オーパーツに絡む密室殺人トリックを2人は解決出来るのか。。。
オーパーツという言葉を初めて聞いたのと、このミス大賞ということで期待しすぎたか・・・漫才のような掛け合いは面白いものもあるが、オーパーツの考古学的な流れに話に寄せてもよかったのでは。
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何度も書いているが、私はNHKの「幻解!超常ファイル」という番組が好きで、本書もオーパーツという言葉につられて読み始めた。
クリスタル・スカル(映画『インディ・ジョーンズ』のクリスタルスカルの話はシリーズ一の駄作だと思うが、それはまあいい)、黄金シャトル、恐竜、ストーンヘンジ......。
謎の物体がさらなる謎を呼ぶ。
出版社が宝島社なのも洒落ているじゃないか!
古城と水月というドッペルゲンガーによって引っ搔き回され、解かれる謎。
エピローグは大げさな印象も受けたが、古代文明やオーパーツはシリーズ化しやすそうなので、それを見越してかもしれない。
それに、古城がちゃんと鑑定をするところも見てみたい。
「じっちゃんの名にかけて!」とは『金田一少年の事件簿』の有名な決めゼリフ。
名探偵には、ワトソンのような助手の存在、そして決めゼリフがよく似合う。
本作では「すべてのPARTSは揃った」ときた!
なんだかカッコつけすぎ!
だが、繰り返されると、人は慣れてしまい、物足りなく感じるようで、決めゼリフを待つ自分がいた。
第3章での謎の少女は詳しく書かれていない。
謎のまま終わった。
心残りではあるが、これも次作への布石かもしれない。
二人の掛け合いが軽妙なのもよかった。