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この作者のタレーランシリーズ以外を、初めて読んだ。
京都が舞台でなかったら買わなかったかもなー。
主人公の謎を解くときの話し方がいまいち。
ターナー症候群の女性の気持ちは、理解しようとしてもどうしても理解できないとはいえ、物語全体として主人公がターナー症候群である必要があったのだろうか。
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京都にあるハンドメイド雑貨店『ぷらんたん』。店主の北川巴瑠のもとには今日も不思議な出来事が舞い込む。イヤリングの片方だけを注文する客、遠距離恋愛中の彼氏から貰ったアルファベットの欠けたネックレス、頑なに体の関係を拒む恋人、そして、お店への嫌がらせ。ひとつひとつに寄り添い、優しく解きほぐしていく巴瑠。でも、そんな彼女にも人には言えない、ある秘密があった。とあるアクセサリーショップと4人の来訪者をめぐる物語。
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一歩店内に入れば、たちどころにその場所が好きになる。そんな店がぷらんたん。巴瑠の手作りアクセサリーを主に、数人の作家の作品も置いている小さな店だ。手作りアクセサリーには、作り手の内面がにじみ出るのか、リピーターもついてくれ、細々とではあるが続けることができている。そんな巴瑠にも、そのことによって、人生の道筋さえもちがってくるかもしれない屈託があるのだが、進んで人に言いたいことではない。店に舞い込む困りごとに、親身に向き合うのも、人の痛みがわかるから、ということもあるだろう。恋人や友人、お客さんとの関係を通して、困りごとに解決の糸口を見つけたりしながら、巴瑠自身も少しずつ強くなり、前向きになっていくのがわかって、応援したくなる。いつでも真っ直ぐでいようと思わせてくれる一冊でもある。
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ハンドメイドアクセサリーを売る「ぷらんたん 」を経営する巴瑠の話。
この本、一番はじめのターナー症候群の話はどこかで読んだことがある。
どこだろう。もしかしたらこの本再読だったのかな。
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彼の作品を彼の人格と切り離して読むことはわたしには困難で。また客観的評価もできない。今回の作品はミステリ要素は最少限にとどめられ、人間を描くことに比重が置かれていた。そういう意味で短編連作という器は小さすぎるような気がした。ターナー症候群の女性という設定を十分に消化しきれておらず、またSNSで民主化された社会というものも表面的になぞるだけになってしまっている。彼には長編小説に取り掛かってほしい。あと文面から怨念が感じられる笑。
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ハンドメイド雑貨店「ぷらんたん」を舞台とした、ほっこりテイストの連作ミステリ。とはいえ、内容はほっこりとしたものばかりとも言えません。むしろ卑怯で悪意に満ちて痛々しい部分も多いと思いました。そして主人公たちの抱える悩みも、重くつらいもので。
それでも、何もかもが完璧に満たされている人などまあいないはずなので。自分の状況にも折り合いをつけてそれなりの幸せを見つけることが重要なのかなあ、と。読後感は心温まる印象です。
お気に入りは「レジンの空」。この真相は読めなかったな。しかし、ここに登場するあの人物がもうあまりに酷くて腹立たしいったら。これほど最悪な奴もまあいないな、と思うので。あの人たちにはぜひ幸せになってもらいたいな、と思いました。
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ハンドメイド作家の巴瑠は、京都の街で「ぷらんたん」というアクセサリーのお店を営んでいる。小さな店だが、気に入ってくれる人も多く人気店となっていた。好きな仕事に就き恋人もいて、順調な人生を歩んでいるようだが彼女には簡単に人に打ち明けられない秘密があった…。
お店で出会った人たちが持ち込む悩みなどを、巴瑠が丁寧に対応する。もちろんスッキリ解決とはいかないこともあるけど、それがかえっていい感じになっている。
もっと色々な作品を読みたい。
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読み始めてすぐに「あれっ?これ読んだな?登録し忘れてる?(--;)」と思っていたら、最初の話だけ友人から借りたアンソロジーに入っていたことが判明(^^;)それにしてもまぁ~よくこんなに胸糞悪くなる人を揃えたな(-_-#)主人公の巴瑠さんと仲間達が心の強くてイイ人だから、余計に腹が立つι(`ロ´)ノ最後の人以外は改心の気配もないし┐(-。-;)┌そんなこんなに負けずに頑張る人には、もっと素敵な奇跡があっても良いと思う!!o(・ω・o)
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想像していたよりも話が重くて読むの嫌だなと思ったりもしましたが、なんだかんだで楽しく読めたし、恋愛の可愛らしい話だったなと思う。京都で、女性バリスタの煎れるコーヒーが美味しいお店……!やっぱちょっとしたコラボはテンションが上がりますね。
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京都にある雑貨店のハルは身体に関する秘密で傷ついたことがある、ハンドメイド作家。訪れる客や人々、起こる事件や悩みを、自分も悩みながら超えていく。隣の芝生は青く見える、だが、それを妬んだり恨むのは筋違い!続編も読みたいな。
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北川巴瑠がやっているアクセサリーショップ ぷらんたんで繰り広げられるエピソードを綴った短編が4つ.桜田一誠との付き合いで、お互いの体の欠陥を告白し合うなかで、安藤奈苗も加わっていく「ひとつ、ふたつ」.「手作りの春」で、百田理香子とやり取りで一誠との捜査らしき行動が面白かった.全般に、ほんのりした感覚で読める.
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京都にある創作アクセサリーのお店を舞台にしたお話。それぞれの登場人物が自分に欠けているものを、うらやんだり、羨ましがられたり、思い悩んだり、受け入れたりしている。
2019/8/23
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シンプルに考えることしかできない自分は幸せかも・・・
自分にとっては、登場人物の心理が複雑すぎて(^^;
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直前に読んだ岡崎作品「道然寺の双子探偵」よりもよかったです。何が、というとやはり主人公が迷いながらも自分と向き合いながら生きてゆこうという姿でしょうか。道然寺~においては語りの視点となる一海はともかく、双子のランとレンが中学生ということもあり、本作主人公である巴瑠ほどの迷いを感じさせない純真無垢な印象であり、どちらかというとライトな読み物という色合いが強い作品でしたが、本作及び巴瑠はというと、ターナー症候群を抱えているという状況もあって「プランタン」を訪れる客にまつわる出来事を通してや自分自身の考え方・生き方を模索する点が色濃く描かれている作品である、という印象を持ちました。個人的には本作のほうが読んでいてより一層入り込める作品でした。
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【内容】女性がひとりで営んでいるハンドメイドアクセサリのショップには悩みのある女性が迷いこんでくる。タレーランかもしれない店もちょろっと出てくる。
【感想】カバー絵から想像してたのよりわりと重い話かな。もっとほんわかしてるかと思った。ぼくには合わないけど人によってはしみるでしょう。
▼ぷらんたんについての簡単なメモ
【安藤奈苗】ぷらんたんの客で先天性耳垂欠損の女性。とんぼ玉のイヤリングを3つ注文した。
【小高未久】ぷらんたんの常連客。大学生。遠距離恋愛中。
【北川巴瑠】主人公。ハンドメイドアクセサリの人気作家であり雑貨店ぷらんたんのオーナーでもある。ターナー症候群のため結婚や出産を縁遠いもののように感じている。正義感が強くけっこう短気。
【桜田一誠】巴瑠の恋人。優しいが正義感が強い。
【佐山唯美】名倉友則の恋人。なにかを隠しているらしい。
【杉野美貴】小高未久の友人。明るく派手なタイプ。
【宝田遼平】回想に出てくるクソ野郎。
【名倉友則】桜田一誠の友人。大学のテニスサークルで出会ったらしい。
【向原拓也】小高未久の恋人。プロのミュージシャンを目指している。
【百田理香子】巴瑠にアクセサリー作りを教わりアクセサリー作家になった主婦。
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「ひとつ、ふたつ」
二人ならちょうどいい。
言葉選びとはどんな局面でも大切な事だが、自分自身が長年葛藤してきた事を告白した時に自分も同じだからちょうどいいと言うのも違うのでは。
彼女は自分の事をしっかりと話してから受け入れてもらえるか相手に尋ねたが、彼は彼女の事を一方的に知っていたからとはいえ先に話すつもりは無かったのだろうか。
「クローバー」
最後に送るプレゼント。
どれだけ同じ時を過ごしていたとしても、あんな言葉と共に渡されたネックレスに別れの意味があるだなんて普通誰も想像しないだろうし回りくど過ぎやしないか。
地味だからと謙遜していた部分もあるだろうが、その場しのぎの言葉ばかりで彼の言葉には何も重みも無く虚勢だけの空っぽに聞こえたな。
「レジンの空」
彼女が隠したかった痕。
若気の至りでは済まされない行為ではあるが、結婚を考えている相手にまで承諾を得る事無く無意識なのか意識的になのか突然やられた彼女は怖かったろうな。
デリケートな話題で有り本人がショックを受けている時にかける言葉でもないが、その様な事しか頭に無い人だからこそ出てきた言葉なのかもな。
「手作りの春」
相次ぐ不良品に違和感。
一人一人の作家を信頼しているからこそ、販売するハンドメイド商品以外の情報をチェックする事無くブースの許可を出していたのだろうな。
彼の様な思考の人間に彼女の事情を知られたら、一昔前のような扱いを受けるだろうし当人を前にしたとしても一人持論を言い続けそうだな。