紙の本
興味深い
2021/09/12 13:10
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
密教の聖地としての高野山について、いろいろな角度から分析されていて、よかったです。眠っている偉人に、興味を持ちました。
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空海が今も瞑想している高野山1200年の史実(帯)
歴史上に名を残した数多の偉人の魂が祀られている
特に多いのが戦国武将、生前、敵として戦った間柄の人物、主義主張も信仰していた宗派も違った人々の供養塔が、数万基。なぜひとつの場所に集まっているのか?
第一章 平安時代~鎌倉時代
空海の生まれから開基、武士の入山
空海本名 佐伯真魚(さえきのまお)
父(佐伯直田公(さえきのあたいたぎみ))は讃岐(香川)の豪族
父義弟は中央官僚の阿刀大足(あとのおおたり)
空海15歳 阿刀大足に弟子入りするため都へ(奈良平城京 桓武天皇)
31歳 最澄や橘逸勢(たちばなのはやなり)と一緒に遣唐使として長安に渡り、密教の国師である青龍寺の恵果(けいか)和尚に師事
密教とは何か?
第二章 戦国時代
第三章 江戸時代
第四章 近代
歴史の勉強し直し~この方が頭に入る(爆笑)
章間に高野山ゆかりの人物事典がある
・訪れた貴族や武士たち
・今は永き眠りにつく戦国武将たち
・戦乱の絶えた泰平の時代に祀られた人々
・近代日本で高野山に足跡を残した政治家、文化人
・弘法大師伝説マップ
・真田幸村の足跡とともにたどる高野山と大坂の陣
今でも有名だけど地元すぎてほとんど行ったことがない(通り過ぎる)地名がいっぱい出てきて、街である大阪しか知らないなあ・・・とちと反省してみたり。(一心寺向かいの安居神社には行ってみたいな・・・ 四天王寺さんには何回も行ってるのになぁ 愛染さんも近いよな(大阪で一番はやい浴衣祭り))
・主な日本の、女人禁制地
・巻末付録には古地図
がありました
密教や空海に興味があって
高野山は小学校の林間学校(泊まりでちと怖くて泣いた思い出が・・・笑)に行く身近さなので
175頁で手軽に読めて、面白かったです
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高野山の永い経過の中で、色々な人達の墓や慰霊碑が多数建立されている経過が在る。本書ではそうしたモノに脚光を当てている。
高野山の開創以来の経過に合わせて、色々な人達の墓や慰霊碑に関して詳しく綴られている。各々をなかなかに興味深く読んだ。永い経過の中では挿話というモノも多く生じる訳だ。
「色々な人達の…」とアッサリ綴ってしまったが、実際「歴史の教科書に名前が出ているような人物達」が多い。加えて「互いに争った経過」が知られる人達のモノも、同じエリアに在る例さえ在る。
高野山の「非常に奥深い懐」に触れることが叶うような一冊だ…なかなかに勉強になった。