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「わかる!」とはならなかったが、「自分がそれぞれの立場だったらどうだろう」と考えながら読んだ。
読みやすい。
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なかなかよかった。阿部共実の漫画みたいな、ナイーブで危うい青春、といった感じ。
阿部作品よりもスッキリ感があって、その分余韻は後を引かない感じだが。
女の子のキャラがよかった。
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この著者らしいめくるめく表現が随所にあって心が動かされるのだが、全体としては面白いけど別に読まなくても損はしないかなという感じなので星2つ。
「私の意思は彼には無意味で、彼の意思も私には無意味だ」という言葉が一番印象に残った。なんでだろう、たぶんなんか、若者っぽさと現代っぽさがすごい感じられたからだと思う。あと無意味さの甘酸っぱい感じ(他人の私に対する無意味さの心地よさと、私の他人に対する無意味さの虚しさ)とか。
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決して読みやすくはない文章が、バランスの取れておらず、感情に押し流され、突き動かされていくような心を描いているようです。世界がまだ閉じたままの青春時代に、選択肢はそれほど現れない。私たちは運良く、大人になれただけなのかもしれません。
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アイドルを好きな高校生の話。
帯に『未熟で身勝手でひたむきで切実で痛々しくて恐ろしくて…青春以外の何物でもない』『共感できるワケないのに「なんかわかる」ってなって怖い!!』と書かれてますが、その通りだなぁと感じる小説。
主人公の山城の視点で語られる、これは青春なのかと苦しくなる異常さと、続編と、あとがきと、読み終わったあとのタイトルがとても好きです。綺麗なものを全部混ぜたら濁ってしまったみたいなそんな文体とお話。
「俺は、まみちゃんのがんばってる姿を見るのが好きだったんだ。ステージの上で楽しそうに踊って、歌ってら俺だってがんばってるし、がんばって生きているつもりだったけれど、でも、ここに俺よりもずっとがんばって、それでいて楽しそうにしている女の子がいるんだと思ったら、好きになるしかもうなかった。俺は彼女ぐらい、がんばって、がんばって、せいいっぱい応援したいと思ったんだよ。彼女は、特別なんだ」
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10代の鬱屈とした内に向かったエネルギーが溢れてるなと思った。息をつく暇もなく目まぐるしく展開していくような感覚。読んだ後の気怠さは10代の若さのエネルギーに当てられたものな気がする。
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とある地下アイドルが殺人を犯してしまい、しれを知った主人公とクラスメイトがアイドルをかばおうとする。でもその方法が「似た犯罪を々犯人が他にいると思わせて、彼女を無罪にする」というなかなかぶっ飛んだもの。
小説という媒体は便利なもので、そうしたヤバイ主人公たちを徒に拒絶する必要もなく、しっかりと受け止めることができる。
自意識あ情な主人公が、まぁ最後まで独りよがりではあるのだけど、クラスメイトとのかかわりを通じて、最後には素敵な告白をする。手放しで好きなものを好きと言えるなら、死のうがバラバラにされようがハッピーエンドでいいのかなと思った。
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みんな「自分なんかふつう」だと思っていそうなキャラクターばかりなのに、連続殺人なんてイレギュラーなことが起きてしまう青春の鬱屈。鈍色に輝く青春って感じ。
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「青春を軽蔑の季節だと、季節だったと、気付けるのはいつだろうか。」
アイドルオタク、ストーカー、殺人。どこまでも物騒な話なのに、最果タヒの水晶のような文体が、そこに内包される思春期の自意識、自己嫌悪を透かしだす。共感なんてまったくできないストーリーに乗せられる、青春のいびつさがたまらない。
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勢いがすべて。読みにくいので、とにかくペラペラとめくる。まったく共感できず、若さの狭軌が狂気を醸してゾワっとする。でもそれだけ。また、それだけなのも味わいなのかも、と思う。説明が面倒になる感じも、これまた17歳らしさか。
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あとがきにあることが全てかな。
17歳は、青春は軽蔑の季節。
そして、そうではなかった森下。
平等である。それは、誰かにとっては冷たいことかもしれない。
アイドルオタク=暗い、キモいの偏見。
山城や岡山はそのレッテル通りかな。
でも森下は違う。やりたいようにやる。話したい人と話す。違うと思うことは言う。
それがよいとは言わない。森下の本心は全然見えなくて、殺しもさらっと書かれていて、その淡々とした感じが不気味だった。(でも、それはきっと主題じゃない)
正しくなくていい、誰かの善はきっと誰かの悪だから。
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静かな作品だった、後半に差し掛かってからの乱雑な散文も、なぜかひどく冷めて見えた。しかし、あとがきを読んで胸をガッと掴まれる思いをして、暫く放心状態になってしまった。
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む〜ん...これは「問題作」だ(^ ^;
どこがどう問題か...と問われても困るが、
ものすごい「問題作臭」が漂っている感じ(^ ^;
一応は「連作短編集」と言えるのだろう。
同じ世界観の中で、時間軸に沿って話が進むし、
一作目の内容を「受けて」その後の話が存在している。
で...何と言うか、全体を通してかなりの異常性を感じる。
人が簡単に死にすぎる(^ ^;
殺人のハードルが異様に低いぞ(^ ^;
サイコパスと言ってしまえばそれまでかも、だが、
シリアルキラー本人の中では整合性が取れており、
何の矛盾も破綻もない...のが怖い(^ ^;
一作目のメインの二人は、二作目以降は
訳あって「大っぴらには」登場しない。
その他の人々は「割と」まともなようなので、
あの二人の異常性が際立つような(^ ^;
ストーリー自体は、粗筋で書き出してしまうと
とても単純な話と言えるだろう。
が、独特な言い回し・言葉遣い・テンポ感などと相まって、
もの凄く不思議な読書体験となった(^ ^;
決して読みやすいわけではない。
かと言って「読みづらい」わけでもない。
ホント、独特(^ ^;
ストーリーに感心するとか、登場人物に感情移入するとか、
ましてや何か学ぶとか共感を得るとかは全く無い(^ ^;
読んでいる最中の不思議な感覚を味わう、
「読書のための本」という印象が残る(^ ^;
う〜む...問題作感...(^ ^;
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最果タヒさんの詩集は好きだが、この作品はイマイチでした。
いかんせん、小説とは言い難い。詩の延長線上という感じです。支離滅裂というかつながりが希薄で、書き殴ったような一冊。そして、個人的に文体が合わなかったです。人物を出すだけ出して、消しているだけではないかと邪推した。
森下と山城も盗聴器からの受信信号に聞き耳をそば立てていたのなら、真実と同罪だと思います。岡本の行動も理解できない。
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16歳の夏休み、学校の図書室で繰り返し読んだ。私はどっちになるんやろ、とか考えていた17歳の誕生日は風邪で寝込んで終わった。