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石沢先生に喧嘩売る気はないんだが、この(2)を書店で見つけた時は、ホッとしてしまった
完結の二文字が、帯か裏表紙に入っていたら、どうしよう、とドキドキしていたので、つい、大きな安堵の息が出てしまい、周囲を吃驚させてしまっただろうな
しかし、まだ油断は出来ない。とりあえず、前作の『忍びのBAN』の巻数は超えられたけど、代表作である『超人学園』にはまだ遠い。できりゃ、ではなく、この『星と旅する』のストーリーのクオリティなら、10巻超えも不可能じゃない筈だ、と私は確信している
石沢先生の実力を解放するには、何より、担当編集さんの協力が必要不可欠
できる範囲で構わないので、石沢先生の力になってあげてほしい
ほんと、こんなにグッと来る少年漫画には、中途半端で終わって欲しくない
終わる時は、いつか来るにしても、それは石沢先生が満足できるラストであってほしい。それは、漫画読みの我儘なのは百も承知。しかし、漫画ってのは、そうであるべきだろう。もちろん、小説も
この『星と旅する』も、これまでの石沢作品と同じように、質の高いアクション、甘酸っぱい恋模様、先生の趣味全開なお色気シーン、また、読み手の心を貫く、痺れる名言の数々が詰まっている
読み応えでは、『血界戦線』や『サクラコード』にも、ぶつかり負けしない
石沢先生のお尻に負担はかけたくないけど、可能なら、週刊少年マガジンに番外編を描いてもらいたいほど
この(2)では、星の住人に、ベイダーのメイドである、ローリエが加わった事で、より賑やかになっている
メイドとして有能、また、戦闘技術もあり、しかも、破壊力のある女の武器まで備えているローリエが、ゲンジとルナの温かさに触れ、少しずつ、その空気に馴染んでいく様は、見ていて、ほのぼのする
この仲間が増えていく展開こそ、石沢作品の最大の魅力なのかもしれない
この(2)では、前巻のようなド派手なアクションこそ、少なかったが、ゲンジの底知れぬ強さが視えるシーンは、ちょいちょい、あった。本当に強い人間ってのは、戦闘時だけでなく、平穏な時でも、隙を見せない
飛んでいる羽虫を伸ばした釣り針でキャッチって、どんな達人のスゴ技だ
なので、(3)では、ゲンジの超人的なバトルが見たい!!
一番の家星を決める星歌祭に参戦し、個性的なキャラが集まるのなら、そういう展開になっても不思議じゃないはずだ
もちろん、ゲンジとルナの関係も進展してほしい、と思っている
微笑ましいのだけど、もうちょい、近づこうよ、とじれったくなる時がな。まぁ、ゲンジはヘビーな過去があるからか、何でもかんでも受け入れる一方で、どっか、失う事を恐れてか、線を引いて近づく事、近づかれる事を怖がっているようにも感じる
ルナなら、きっと、臆病なゲンジの線を簡単に跳び越えてくれるに違いない
さて、(3)では、どんな友情が築かれるのかな?
この台詞を引用に選んだのは、カッコ良さに痺れてしまったので。正に、王だ。やはり、王ってのは、言動で民に希望を与える事ができなきゃな。私の作品の主人公も、しっかりと成長させて、これ���らい覇気のある王にさせたいものだ