わが思索のあと みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、19世紀から20世紀にかけて活躍されたフランスの哲学者で、理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じ、『幸福論』、『定義集』、『芸術の体系』といった名作を残したアラン氏による作品です。同書では、著者の柔軟な思考と健全な精神はいかに形成されたのかを述べた書です。円熟期を迎えた著者が師との出会いからプラトン、ヘーゲルなどの哲学、第一次大戦の従軍体験、さらに唯物論、宗教まで繊細な筆致で綴ってくれます。稀有な思想的自伝であり、全34章から構成されています。ぜひ、読んでおきたい一冊です！