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あまりにも切実な話。
日本において格差が拡がっていることがよくわかる話。
一億総中流なんていうのは昔の話。
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相対的貧困
活動家やマスコミが「貧困」を政権批判として問題にするために新たに定義された「貧困」とも言えると思います。
それだけに「貧困」と認めない層が多いのもまた事実です。
でもその中に「貧困」に見えない「貧困」が現在するのもまた事実なんです。
本書は丁寧な取材を通じて現代の「貧困」をあぶり出していると思います。
スマホ持ってるから「貧困」と認めないと言ってる層に気づいてもらえるのか。
個人的には活動家やマスコミがなんでもかんでも相対的貧困に入れ込んで玉石混交に全てを問題にしようとする姿勢が認めない層に反論の機会を与えて着地点を遠ざけてるように思うんですよね。
折り合いをどうつけるかが政治行政が動く突破口になると思います。
貸与型の奨学金についても高卒の求人が激減してるから借りて大学進学しか手がないと言ってますがホンマなんか。
逆なんとちゃうんか。
実際大学全入時代やから考えずに借金して進学するのが大多数やったら求人出しても意味がないんじゃないのか。
大学の適正配置が先ではないのか。
給付型奨学金と並行して優勝劣敗の法則はこれからの大学再編として絶対必要やと思います。
僕はそのためにもこちら側の論理も勉強すべきやと思ってます。
こどもの貧困は自己責任論で片付かない問題やし逆に言えば認めない層が受け入れる余地のある問題やとも思います。
「親は何してんねん」って批判はできてもどうしようもない親は現実としているんやから仕方ないです。
そこからどうするか考えないと。
本書はまさにそんな見えない「貧困」をあぶり出してる良書やと思います。
ただ惜しむらくは生活費とか母親のダブルワークとか女の子のアルバイト代とかこんだけ働いて児扶手もらえる水準の所得しか無いんかとか。
児扶手もらってるとしたら父親は生きてるんちゃうん?とか。
数字について疑問が残れば相対的貧困を認めない層を説得するのは不可能やと思います。
政治行政がこれからどうすれば良いか
一つの問題提起になり得る本やと思います。
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図書館で借りた本。
高校生ながら、働かないと生活できない子がいる。「働かないと生活できない。でも働いて学業に支障が出てしまったら、何のための高校生活なんですかね。」の言葉が印象的だった。うちの子も、受験生。この言葉を聞いて何を思うかな。勉強、勉強で苦しいかもしれない。でも、勉強だけに専念できて、塾にも行かせてもらえる。これはありがたい事なんだと思って、苦しい今を乗り越えて欲しいと感じた。また、今勉強中の奨学金の問題点なども書かれていて、大変参考になった。
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NHKについてはいろいろ批判されるところがあるけれども、取材力は圧倒的だ。
受験勉強に集中したい時期に、入学準備金75万円を工面する女子高生のパートは、進学したいのにできない苛立ち、情けなさ、焦りがリアリティをもって伝わってきた。
テレビ放送終了後にこの女子高生に対して資金援助したいという問合せがあったらしい。経済的な理由で進学をあきらめざるを得ない高校生に対して、第三者から支援を受けることができる制度ができないものかね。
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日本の貧困率の高さが指摘されて、しばらく経ちますが、「そんなに高いの?」と疑ってしまいがちなのは、貧困が見えにくくなっているから、ということのようです。
少なくとも日本は、物質的には裕福なので、中古品やもらい物を利用すれば、安価に、それなりの質の製品をそろえることができます。
そんな見えない(見えにくい)貧困の中で、頑張っている高校生も、たくさんいます。
彼ら・彼女らは、高校に通い続けるために、あるいは、大学等に進学するために、アルバイトをせざるを得ないわけですが、それでも、進学に伴う経済的な負担は大きく、負担の大きさを理由に進学を諦めるケースも多いようです。
奨学金等、さまざまな助成制度もあるのですが、返済等を含め、必ずしも利用しやすいものばかりではないことも、進学を諦める理由の一つとなっているようです。
とはいえ、なかなか解決策がないのも事実。
貧困に対する、社会の理解も得られにくいようですし。
課題解決に向け、何とかよい方法はないものでしょうか?
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超リアルな話。現実に彼らと接する身としてあまりに的確なので、感心しました。さすがNHKです。ただ良い解決策は示されず、現状をいかに伝えるか、で精一杯といった感じです。
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家族や自身の為に働かざるをえない高校生達の生活を書いたドキュメント。
「見えない貧困」を見える化することが大切。
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子供が働かないといけない状況,また働くことで助成金がもらえなくなること,大学の奨学金の悲惨さ,など何となく感じていたが,これほどとは知らなかった.
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親が貧困だと当然子供たちも貧困です。それが具体的にどんな様相か、取材によって「見える化」しています。高校生が生活のためにバイトをしている。しかも、週3日以上かつ長時間が多く、高校生活の楽しみを奪っています。挙句に進学時は奨学金と負債を抱えてます。人生の楽しみはどこにあるのでしょう。古着の支援は途上国も喜ばないというのに、他人のお下がりを喜ぶ家族が紹介されると、不作為にいたたまれなくなります。貧困は自己責任と批判している事態ではなく、制度の欠陥と知るべきです。コロナ禍によって貧困は更に進んでいるでしょう。継続した取材が待たれます。
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2021/3/2
高校生の6割が奨学金を申請することに驚き。
高校生が平日4日4時間、日曜も8時間働いて家計を支える。
入学金を払えず合格したにもかかわらず入学できないかもしれない。
高校生のバイト代で収入が上乗せされているから貧困とは思われない事案も多数。
ツラいなぁ。
親に介護が必要となり、毎月10万仕送りが必要になったら?
他人事じゃない。
子どもには勉強する権利があってほしい。
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ニュースなどで奨学金返済に苦しんでいる人がいることは知っていましたが、高校生でもこんなに大変な生活を送っている子がいるのかと衝撃を受けました。
高校生活は3年間しかなく、これから生きる上でたくさんのことを学んでいく時期です。
学びの機会が働くことによって奪われてしまうのは残念なことであり、改善しなければならないと感じました。
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高校生で ワーキングプア? って
ありえないでしょ。。。と
子供のいない私はすぐ思いました。
でも、読むと 高校生がというより
保護者が 片親だったり 色々の事情があって
ぎりぎりの生活を余儀なくされている
家庭があることを知りました。
勉強したいので 進学したいけど
学費が払えない。奨学金を 受給できる事になったけど(奨学金は入学後なので)事前に支払う入学金の工面を考えなくてはならない事。
奨学金を受けれても 卒業と同時に 数百万の借金を背負う事。
そして スマホは 持ってるけど 新しい洋服など買えず、
バイトの給与は 家族の食費にという 高校生がいるという事。
親が寝る間を惜しんで 働いているのだから
自分は 部活に入りたくても(入ると 色々お金がかかる)
ガマンして 生活する。
心が成長する時期なのに 心を自由に出来ない環境。
なぜ 見えない貧困なのかというと
貧しいと言うのが 見えちゃうと 子供が(いじめられたりして?)かわいそうだから
できるだけ見えないようにしているからなのです。
なんか せつないですね。
おしゃれとかしたい 年頃の子が 洋服を 数枚しか持っていない。
でも、スマホのお陰で 安い服が入手できたりする。
だから スマホは 必須なのです。
日本の子供の 7人に一人が 貧困状態とは 驚きました。