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ネットワーク効果のはしご’(5つのステップ);質を高めるためのフレームワーク
1。コネクション
2。コミュニケーション
3。キュレーション
4。コラボレーション
5。コミュニティー
ニワトリとタマゴの問題を解く7つの方法
1。大規模な初期投資で安全を確保する
2。業界の既存者と協力する
3。プロデューサーの仕事をする
4。既存のネットワークを利用する
5。価値の高い、またはセレブ・ユーザーをつかまえろ
6。両方の役割を果たせるユーザーグループを探せ
7。シングルユーザー・ユーティティを提供する
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プラットプラット本は、色々ありますが、とても学びの多い一冊。
理由1、プラットプラットと一言で言っても、色々なプラットプラットの種類が存在する。
その分類を体系的に整理してくれる。
理由2、単に批評するだけでなく、プラットフォームの作り手としての専門家知見が豊富。
理由3、事例がグローバルなサービスを取り扱っていて勉強になる。ケースも新しめ。
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『プラットフォーム革命』読んだ。北米・中国の巨大プラットフォーム群を、各ビジネスモデルに沿って丁寧に解説。マクロミクロの両面からプラットフォームビジネスの原理・法則に迫る一冊で、限界費用ゼロゲームの盛者必衰性のエゲツなさも手の取るように伝わる。
プラットフォームは、ユーザーとリソースからなり、好きなときにアクセスできるスケール化可能な大型ネットワークを作る。また、プラットフォームは、ユーザーが交流し、取引ができるコミュニティーと市場を作る。p49
直線的なビジネスが、商品やサービスを作ることで価値を生み出すのに対して、プラットフォームはつながりを作り、取引を「製造する」ことで価値を生み出す。GMは自動車を作るが、ウーバーはドライバーと乗客の取引を作る。ただし輸送そのものをするのではなく、ドライバーと乗客のつながりと、両者間の価値交換を円滑化する。p62
コア取引を円滑化するために、
1. オーディエンス構築
2. マッチメーキング
3. 中核的ツールとサービスの提供
4. ルールと基準の設定
p64
プラットフォームはインターネットから自然に生まれたビジネスモデルー純粋に限界費用ゼロの情報ビジネスだ。それはデータを使って取引を円滑化し、ネットワーク化された生産を可能にする。生産の限界費用が低いということは、原価が売上高を上回るペースで増えないことを意味する。p125
ユニットエコノミクス(顧客獲得コストと売上高のバランス)のおかげで、プラットフォーム企業は理論的には市場そのものと同規模まで拡大できる。p126
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既存の直線的なビジネスモデルとプラットフォームモデルの違い、プラットフォームモデルを構築する難しさなど、非常に勉強になった。
モノが溢れている世界では買おうと思えば何でも手に入る一方で、誰にも使われずに廃棄されるモノもたくさんあって、モノやサービスを売りたい人・買いたい人をマッチングさせるプラットフォームは今後どんどん重要になってくると思う。
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・プラットホームの何が成否を分けるのか様々な例を上げて紹介されてある。
・プラットホームの最大のリスクは現行の法令。業界初の本格的プラットホームは、法的なグレーエリアで活動することが多い。
★プラットフォームビジネスの機会を見つける方法
1.取引コストを減らしてボトルネックを取り除ける技術を探す。
2.複雑もしくは見過ごされているネットワークを探す。
3.大規模で分断された未活用の資源を探す。
新しいビジネスを立ち上げる際にいろいろ参考になると思う。
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・ プラットフォームはエコシステムを作るが、プロダクト尾はエコシステムを作れない。Googleとアップルはプラットフォーム企業になったが、ノキアはなれなかった
・ プラットフォームという言葉を誤用している企業のほとんどは、ビジネスモデルではなく、特定のテクノロジーをさして使っている
・ プラットフォームを構築する時のいい判断基準「〇〇○、もううざい作業とはオサラバだ」
・ プラットフォームの4つのコア機能
1) オーディエンス構築
2) マッチメーキング
3) 中核的ツールとサービスの提供
4) ルールと基準の設定
・ コモディティ化されたサービスを仲介するプラットフォームは、できるだけシームレスに消費者とプロデューサーをマッチングさせることに力を注ぐべきだ。コモディティ化されたサービスのマーケットプレイスは、プラットフォーム側が価格決定を担うべきだ
・ エアビーアンドビーが仲介するアパートレンタルは、非コモディティ化サービスだ。そういったサービスは自動マッチングを強化するよりも、ユーザが物件を簡単に検索できるようにすることに力をいれるべき
・ 企業組織があまりに大きくなると、正しい経営判断を下すのに必要な情報すべてを集め、それに基づき対応するのが難しくなる。その結果コストが上昇
・ 世界に全く新しいタイプの豊かさを与えることによって、顧客の選択肢を増やす
・ ソフトウェアはそれだけではコモディティにすぎない。ユーザー、取引、またはデータのネットワークが防御性をもたらす(ログがたまること)
・ プラットフォームは大勢がつくり、大勢が売る(ソフトフェア企業は大勢がひとつをつくり、たくさん売る、プラットフォームにはプロデューサーが必要)
・ ホームジョイの成長戦略は目先の目標(ユーザ獲得・拡張)仁木をとられて、長期的な課題(ユーザ維持・コスト削減)を無視していたため、一時的にネットワークが拡大しても長続きしなかった
・ アリババは、バイドュによる二次想起ではなく、純粋想起を促すため、バイドュによるクローラ巡回を拒否した
・ ネットワークでは、規模が大きくなり、生み出される価値が増えると、ユーザにとって効率性と利便性が高まり、自然独占が生まれる(競争は発展を妨げる)
・ プラットフォームのコア取引
1) 創造する:プロデューサーが価値を創造し、プラットフォーム経由で提供する
2) 結びつける:どんな取引でも、ひとりのユーザが相手方とコネクトすることによって交換のきっかけが生まれる
3) 消費する:消費者は自分の要望にマッチしたものを見つけると、プロデューサーがつくった価値を消費できる
4) 対価を支払う:消費者は、自分が消費したものと引き換えに、プロデューサーに価値をもたらす
・ プラットフォームの4つのコア機能:客を集め、最適なロジックでつなぎ、cvまでの障壁を取り除きながら、してほしくない行動をおさえる
1) オーディエンス構築:消費者とプロデューサーをクリティカルマス以上獲得して、流動的なマーケットプレイスを構築する
2) マッチメーキング:正しい消費者を正しいプロデューサーと結びつけて、取引と交流を円滑化する
3) 中核的ツールとサービスの提供:取引費用を下げ、参入障壁を取り除き、データによって長期的にプラットフォームの価値を高めて、コア取引を支援するツールとサービスを構築する
4) ルールと基準の設定:どのような行動が許され奨励されるか、どのような行動が禁止され思いとどまるよう促されるかを定めたガイドラインを作成する
・ プラットフォームの仕事は出会いを演出すること
・ あるユーザとのつながりの価値が高いか低いかは、そのネットワークにおける自分と相手の近接性によって決まる。地理的もしくは心理的にローカルであることが大切
・ ネットワーク効果のはしご:コネクション→コミュニケーション→キュレーション→コラボレーション→コミュニティ
・ シングルユーザ・ユーティリティ:ひとりで使ってもメリットがあること(初期のインスタグラムはコミュニティだけではなく、写真をうまく撮ることができるアプリだった)
・ 取引コストを減らして、ボトルネックを取り除ける技術を探す
・ ユーザ・シーケンシング:一般ユーザが交流したいと思うような、特定のユーザグループの獲得を優先する
・ プラットフォームのチャンスを探す時の要因
1) 取引コストを下げたり、ボトルネックを取り除くテクノロジー(病院の予約などもそう)
2) 見えないか需要が満たされていないネットワーク
3) ばらばらに存在する大量の未活用の資源(air b&bなど)
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いわゆるマルチサイドプラットフォームについて、理論と実例をバランスよく解説。構成が非常によく整理されていて読みやすいし、それでいてかなり深く分析されている印象。プラットフォーム系のビジネスやってる向きには役に立つと思う。
個人的には、第2章がすこぶる面白かった。プラットフォームとは、ハイエクとコースのハイブリッドだというのは、なるほど、と。
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プラットフォームビジネスの成功・失敗事例が豊富で分かりやすい。ここに筆者なりのプラットフォームの定義が明記されていれば完璧だが。
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プラットフォームに関する数ある書籍の中でナンバーワンだろう。たかだか20年だがインターネットとモバイルによりデジタルプラットフォームが再構築されつつある。
もちろんこれからもプラットフォーマーになるチャンスはある。ただ歴史と基本原則を知らないと、次のチャンスを見逃すか掴んでも成長できない。
レガシー企業の経営者はよくプラットフォーマーになりたいと発言するが、まずはこの本を読んでから改めて決意してほしい。
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p96
テクノロジーの進歩は、コンピュータ処理をコモディティ化してきた。いまやコンピュータは安く簡単に手に入る。テクノロジーの進歩と競争の激化によって、クラウドでの情報処理や記憶容量の料金が、限りなく下がっている
p99
ウィキペディアが示すように、緩やかに組織された個人のコミュニティは、あらゆる企業に取って代わる可能性がある。組織化されていない個人が自発的に参加する分散型ネットワークが、これまで垂直統合された会社の中で生み出された多くの生産活動を乗っ取った。
p101
企業の価値をまとめたり作ったりするのは、会社のサプライチェーンや価値連鎖ではなく、ネットワークのエコシステムだ。価値が存在する場所は、モノやサービスを作ることから、外部プロデューサーと消費者の繋がりを円滑化することにかわった。企業は生産センターとしては崩壊し、交換センターになった。企業が経済価値を生み出したり、付加したりできる領域は、生産からキュレーションやネットワーク管理へと移行した。そこでプラットフォームビジネスの出番となる。
こうした分散型ネットワークは、ひとりでに形成されて大きくなるわけではない。プラットフォームは、社員や工場や倉庫といった社内資源に投資するのではなく、消費者とプロデューサーからなる大規模な外部ネットワークを調整することで価値を生み出す。プラットフォーム企業のコア活動は、ネットワークの成長と管理を中心としている。プラットフォームは伝統的な企業組織の特徴と市場の特徴を兼ね備えている
p105
ウーバーが生み出す価値は事実上すべて、同社が円滑化する社外の取引から生まれる。ウーバーの価値を高めているのは、そのネットワークなのだ。プラットフォームは市場を補完している。
p115
ソフトウェアだけならコモディティに過ぎない。あるプラットフォームでユーザーのとった行動が、別ユーザーが得る価値に直接的インパクトを与えるとき、そこにネットワーク効果が存在する。ユーザーが増えると、ネットワーク効果によって、そのプラットフォームはますます便利で価値が高くなる
p116
ネットワークをコピーするのは、機械の機能をコピーするよりもずっと難しい。
p125
プラットフォームは、コネクションを円滑化することだけに専念して、生産の限界費用をなくす。生産活動を担うのは、そのネットワークだ。ウーバーはタクシー所有してない、グーグルは、検索結果をリストしたwebページを作ってるわけでない。プラットフォームはインターネットから自然に生まれたビジネスモデル、純粋に限界費用ゼロの情報ビジネスだ
ホテルで在庫を上回る需要に対応するには、新しいホテルを建設するしかない。エアービーの場合、在庫を増やす必要があったら、もっと多くの宿泊施設をホストに提供してもらえばいい。そらがエアビーというプラットフォームに、生じさせるコストはゼロに近い
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いま世の中を席巻しているウーバーなどのプラットフォームビジネスについての解説書。
プラットフォームビジネスを知るきっかけとなる本。その特徴から自分がそれをやりたいかと思うかは別だった。
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プラットフォーム革命の感想~プラットフォーム企業は新たな独占企業である: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-3033.html
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ブロックチェーンと契約の自動化によって仲介者が不要になる論にやや違和感を感じていたけど、この本でプラットフォームの定義を確認する事で、その違和感の正体が少しわかってきた気がする。
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燃えるプラットフォーム(ノキアやブラックベリー)
プラットフォームは、消費者(ゲスト)とプロデューサー(ホスト)のコア取引(創造する、結びつける、消費する、対価を払う)により両者の取引を円滑化するという価値エコシステムを形成する。
プラットフォームのコア機能は、①オーディエンス構築、②マッチメーキング、③中核的ツールとサービスの提供、④ルールと基準の設定の4つであり、「見える手」としてネットワークの質を維持するものである。
ネットワークの効果を生む方法は、①コネクション、②コミュニケーション、③キュレーション、④コラボレーション、⑤コミュニティーの5つのステップによって決まるという。
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プラットフォームとは現代の計画経済と喝破する。1975年のノーベル経済学賞の受賞内容のとおりだ。
計画経済の立案者が、人力では実現し得なかった完全情報による資源の適切配分を、適切な価格設定と共にアルゴリズムによって実現する、とのこと。
ここでソ連経済を思い出されることになるとは驚きである。計画経済にも価格決定メカニズムは存在して、シャドープライシングと言われたそうだが、その価格決定メカニズムが市場経済より稚拙であったため、経済成長が止まった。
今の日本における価格規制は如何。