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コーチの仕事は「コーチング」「ティーチング」「メンタリング」「ファシリテーション」「シチューエショニング」に分かれるとよく言われる.
この本の中で吉井はその違いについて明確に言及してはいないものの,日本球界の指導者がティーチングに寄りすぎることや,翻って自分はどのような根拠や経験をもとにどのような指導をしているのかが詳らかに書かれている超良書でした.
最後に大谷翔平について1章割かなきゃいけなかったのは,商売事情を考えてしょうがないかなぁ,という気もするけれど,それでもそれ以外の部分は野球の指導者じゃなくても非常にためになる.
誰とは言わないが,著書で繰り返し「これはビジネスマンにも通ずるところがあると思うが」と押し付けがましく書くプロ野球OBも多いが,これくらい自分の専門について詳しく語ってくれる方が,読む側としては参考になる部分が多いと個人的には思う.
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現役引退後8年間にわたりプロ野球投手コーチを務める著者が,コーチングについて今までの経験・ノウハウを詳述。本人自身が問題を認識し解決法を見つけなければ意味がないとし,ただ教える・欠陥を指摘し直すだけでなく,「僕のコーチングの基本は,選手がみずから考え,課題を克服する習慣をつけさせること」と。その際「重視しているのは選手とのコミュニケーション」で,言葉の選び方,表情,立ち居振る舞いなども鍵を握る。例えば話す際に腕組みするのはNGとか。コーチは中間管理職でもあり,上司(監督,球団上層部)とのやりとりにおいてチームを育てるために心がけているることも。過去,満足に育てられなかった選手に関して,自身のコーチングに対する反省も語られている(誰を指しているのかおおよそわかる)が,一時現場を離れて大学院でスポーツ生理学を学んだ今なら,このように指導すべきであったとわかるとも。コーチとしても日々勉強,それをやらないとプロ野球の進歩から取り残されると。大いに勉強になります。
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いつも、もやもやしていることをうまく言葉にしてもらった感じです。野球に携わる仕事はしていませんが、私の仕事の中にも共通して言えることがたくさん。勉強になりました。
吉井さんは将来、絶対にジャパンの監督になる!
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教えないだけではなく、自分で気がつけるように仕向ける教え。
若輩には教えるがなるべく自分で気がつくような事も併せて行う。
気がつくコーチは監督になっても良い結果を示すに違いない。吉井監督を見てみたい。