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新規事業の創り方を、人や組織の観点から研究し明らかにしていく本。
普段、仕事でやっている、インターンを活用して企業が成長していくプロセスにとても似ているなと思った。新規事業の創出に白羽の矢を立てられた人が、既存事業部門から「何でそんな結果出ないことやってんだ」的なこと言われて会社での居場所がなくなっていくのとか、ただ「頑張れ!」と言われるだけで、何をどうしていいのか分からない「超無茶ぶり」とか…インターンの現場でも、似たようなことが起こっていたりする。
未曽有の人材不足といわれる中で、もはや出来る人を採ることなんて普通の企業には恐らく不可能で、そもそも新卒であればそんなに能力も大して変わらないし、入社後にいかにチャレンジできる(&失敗できる)環境をつくり、人を育てていけるかどうか、に企業の生き残りがかかっている、のではないだろうか。
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外から見るとかっこいいが、当事者は悲哀に満ちた新規事業。これまでナラティブに語られていたこの特殊部隊を、組織論人事論の面から分析した学術的な書(底本となる学術論文は別にある)。この本を読んだからといって組織が変わるわけではないが少なくとも個人としての腹落ちはする。その腹落ちが持続的なモチベーションになる。イントレプレナーになる方の必読書となってほしい。
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自分の意志で異動した人が事業立ち上げで成功しているとは限らない、とか、経営トップがコミットしないで丸投げはアンチパターンとか、事業づくりの勘所が、データとともに紹介されている。事業も人も、一緒に育成するスタンスが重要、と何度も強調。
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新規事業に対してのなんとなくネガティブなイメージを整理・分析し、取り組み方について提示されており、大変興味深い。
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企業が本業とは別の事業、つまり「新規事業」を展開することで、傾きかけた会社が持ち直したというサクセスストーリーはよく聞かれる。が、その裏には99%の新規事業の失敗が存在する。
経営者にすれば当然、そんなことはわかっちゃいる。しかし、経営者は新規事業にあこがれ、やりたがる。なぜなら、我の新規事業こそ成功間違いなしと思うからだ。そして、そんな新規事業に実際に携わるのは、社内で抜擢された担当者、「事業を創る人」だ。
本書はそんな「事業を創る人」の苦労やプレッシャーをアンケート等で数値化し、企業が新規事業を成功させる最低限の不可欠要素を分析する。それは同時に、新規事業担当者哀歌だ。
新規事業は短期間で成功すれば、皆ハッピー。が、多くの新規事業はそうじゃない。成功までの期間、担当者は本業の利益を食いつぶしているという罪の意識と周囲からの冷たい視線に打ちのめされる。ついには指示したはずの経営者からもバッシングを受ける。その結果、誰からの協力も得られず、担当者の心は病んでしまうのだ。
経営者は絶対に新規事業を成功させるという決意を持ち、本業との相乗効果を考え、担当者への絶対的なバックアップを欠かさないことが必須。それは本業に専念することよりも、困難なことだったりする。新規事業は余力がある企業だけがやっとけってことだ。
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新規事業をやったことも既存事業の何かをやったこともありませんが、新規事業の渦中にいる人の視点、状況に加え、その周囲の動きも俯瞰して見えるような本。
新規事業でなくとも、こんな場面はあるなあとか、思うことは多々。
最近は、事業をやりたい人と、財務視点だけで事業をみる人とのコミュニケーションや両者の乖離が、どんな経営に落ち着くのか、そこが関心事。
BSCって、そういう視点に経営が陥らないように、財務視点以外が置かれてるのかなあとも。事業をやりたい人がうまく行くようにするには、財務視点だけでは足らないわけで。
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まさに研究の成果といった一冊です。さまざまな調査結果から新規事業成功における”よいおこない”について相関の強い要素を引き出し経営者にとっては一つの指針になるでしょう。新規事業がうまくいくかどうかは人や組織の構造によるところが多分にあるのだとするとで事業そのものの良し悪し以外にも取り組みの過程多少なりとも成功に導くための対処の仕方があるということかと思います。
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うちみたいな50人規模の会社でも、新規vs既存の問題はあるわけで、それはもはや当然なんだよと、ある種勇気付けられた笑
これまで新規事業に失敗すると、事業内に閉じた振り返りしかしてこなかったけど、会社として、組織として、新規事業が成功するような土壌はつくれていたか、という振り返りはしてこなかったな。肝に銘じよう。
サイバーのジギョつくとあした会議は有名だけど、ジギョつくで年間1000件もの応募がくるまで10年かかって、そこから成功した事業は1つも無かったのは知らなかった。
新規事業という呼び方ではなく、重点育成事業とか、戦略的拡大事業と呼ぶのは意外と効果的かもしれない。
既存事業も、基幹事業って呼ぶ方が絶対いい。
東レの組織風土はもっと詳しく聞きたいところ。
あんまり深い示唆や事例はなかったので流し読み。
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社内で、新規事業を創るのは難しいと言います。
新規事業は戦略が大切と言いますが、上手くいかないことも多いものです。
何が真因なのか。
新規事業に関わるさまざまなデータを集め、会社や現場、組織までも科学的に分析しています。
その結果分かったのは、「新規事業を成功させるのは斬新なアイデアではなく巻き込み力」、「新規事業の敵は『社内』にあり」ということです。
新規事業を創る人や経営者には、おすすめです。
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新規事業をやるにしても、既存事業をやるにしても、アイデアも重要だが、それを形にする「人」が大事だと思い知らされた一冊。
また、人を巻き込む力、意思決定者のコミットが重要なキーポイントになる。
「事業を創る」とは、「既存事業を通じて蓄積された資産・市場・能力を活用して、経済成果を生み出す活動」とあり、自分の今のスキルを既存事業とした場合、それをかつようして次の視点につなげる。→これがやりたいこと。
チーム力が試される以上、自分のモノサシで人を判断することはできるだけ避けたいとおもった。
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データ豊富に、企業内新規事業における人・組織の課題、留意についてまとめられている。各章ごとにまとめもあり、読みやすい。
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新規事業の成功の秘訣は優れたアイデアではなく、創れる人を見出す事という
今までの新規事業に関して分析した結果を考察した本
組織やネガティブな人に巻きこまれて
精神的、体力的に新規事業を辞める人も多く
創る人と、その創る人をどうサポートするかの方が重要であることを唱えた本
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どうかなぁ。アンケートを図表にして解説してくれるので、分かりやすい。ただ、アンケートの中身が、会社に対する不満というか、新規事業を進める人に対しての人事評価が足りないとか、なんて言うか、居酒屋トーク的。そりゃ、そうだ。共感の根源は私自身も、感じた事があるから。日本の大企業は、会社によっては、自発的な企画を任せようとする文化はなくは無い。ただ、これが事業として当たった所で、個人の成果としてはあまり結びつけず、また、上司の提案じゃなければ好意的に捉えない節がある。逆に、上司の提案ならば、数字を取り繕ってでも、結果が良かったという報告に。すごく良くわかる。良くわかるので、学びがない。
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誤字脱字が多く、読むのに少々イライラする。書いてある内容は尤もだと思うが目新しいことはない。あまり「大研究」という印象は持たなかった。
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イノベーションが起こせない問題は人ではなく、組織構造に起因するってのが新しいなと思った。
実際、誰かを変えるよりも組織構造とか仕組みを変えるとうまく行くことたくさんあるよなって思った。
誰かを攻撃したり責めたりするより、どうすればうまくいくかを考えるほうが有意義よね。