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藤田宜永さんの「わかって下さい」、2018.3発行。藤田さんの今回の作品は、高齢者の生き様、高齢者のラブストーリーです。わかって下さい、白いシャクナゲ、恋ものがたり、観覧車、エアギターを抱いた男、土産話 の6話です。私の好きなのは「わかって下さい」、次いで「白いシャクナゲ」です!
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定年退職後のストーリー
短編6話
なんかねえ
どの人も勝手すぎて共感できなかったよ
なんかねえ
気楽すぎて
≪ 振り返る 熱い思いの ストックが ≫
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やっぱり、大人の(?初老の?笑)恋愛ものを書かせたら、この人はピカ一だ。
短編集。
「エアギターを抱いた男」が絵画をみてるようで凄く上手かった。
「大雪物語」にも通じるものがあった。
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還暦を過ぎた男性が主人公の短編連作。
日本は高齢者社会になっている。今まで小説に登場する還暦過ぎの人間は脇役、しかも
年寄りといったイメージで描かれた。
だが現在、世の中はかなり変わってきている。第二の青春とも言える人生を送る人たちが多いと感じる。この小説はそのような第一線を退き、第二の人生を歩み始めた人、特に男性を主人公に描かれている。
私は女性だが、ここに登場する主人公と同世代、同じような時代に青春を送った。主人公が若き日を回想する場面で語られる流行や音楽等は懐かしい。同じように歳を重ねたものとして異性ながら主人公が感じることに共感する。これからはこのような世代をテーマにした小説が増えるかもしれない。
しかし若い世代には、なかなか登場人物の心情に共感をすることは難しいかもしれないが。
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藤田宜永さんらしい短編6編が収められている。どことなく切なく哀しいような宜永ワールドに、じわじわと引き込まれていく。
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今では、還暦過ぎても、初老と、言わないであろうが・・
年老いても(?)恋愛に思いをはせる男性が、描かれている。
6話、どれも、作者 藤田宜永氏のような主人公であろう。
60にして、仕事引退で、親の相続などで、悠々自適の生活。
そして、妻に死別、離別などで、独身貴族。
昔の思いあこがれた人の思い出など、古い昔の音楽や出来事に合わせて、恋物語が、語られる。
題名の「わかって下さい」は、ストリー的に、結末がわかるのだが、結婚まで恋した人が盲目になっているから、話が成り立つのだと、、、思いながら読んでしまった。
「白いシャクナゲ」は、連れ子の娘と継父との関係だが、妻を若くして亡くしても、仲睦まじい。
両親共にいても、虐待のある今、このような親子関係が、読んでいても、ほっこりしてしまう。
「恋ものがたり」は、徘徊しているかと、思われた老婦人と共に、その女性の昔の恋人を探す昭二郎。
捜しあぐねた結果は、もう亡くなっていた。
老婦人を家まで送って行った先に、娘が、出迎えてくれるのだが、、、
人生、そんなに恋の花が開くのだろうか?と、、、思いながら、小説だから、成し得る事と、、、。
「観覧車」は、観覧車の見える、タワマンであろうか?
そこに住む悠々自適の主人公に、マスコミで追われた女優が、助けてと、飛び込んで来ることから、話が、始まる。
マネージャーの女性の結婚目前に、安易に操を捨てる事が、理解できなかった。
私は、古い人間なのであろうか?
「エアギターを抱いた男」は、昔は名の馳せた 画家とギターリストが、都会の家庭菜園の場所で、ひょんなことから、昔の音楽の話から、意気投合してしまう。
そして、別荘地も近いという事で、画家は、行くのだが、、、、ギターリストは、突然死。
そしてその妻との思いも、突然の交通事故死。
今までの事が実在したのか?エアのような物であったのか?と、画家は、思うのである。
「土産話」は、妻を亡くし無気力になった男が、遺品から旅行を思いつき出かけた直江津で、昔の友人に会う。
好きであった女性と結婚したのに、別の女性と、失踪した友は、落ちぶれていた。
自分の妻は、その友人に恋心。そして、主人公は、その友人の妻にずっと恋心を抱いてきたのだが、、、、
最後は、めでたし、めでたしと、昔からの恋が成就するのだが、何故か釈然としない。
男は、それほど、昔の女性が、忘れられないのか?とも、思いながら読み終えた。
これは、悠々自適で、お金の苦労も無し、そして、独身で、社会にしがらみが無いから、成し得る小説ではないか?と、思った。
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2021年7月29日
65歳過ぎの男の話6篇。
頽廃した定年後の胸中
しみじみ感じるところがあり、やるせなくなる。
それでも生きることはやめられない。
小さな手がかりがいつもの日常を彩り鮮やかな日々に変える。
しかし、あっというまのどんでん返し。
別離、死別は熟年だからこそ(?)
諸行無常の響きはそこここにある。
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なるほどねぇ。
大人の恋だ。
分かるような分からないような。
年をとってもとりたくない、というか、昔と同じようにいたいね。
無理だけど。