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図書館の新書コーナーで見つけた一冊。
児童書なんだけど、とても良かった。
察するに当時の日本の十代の女の子とそう大して変わらない平穏な毎日を送るケイトリン(Spice GirlsとかBack Street Boys とか、そういえばみんな聴いてたなー)と、生まれてからずっと自分の靴すら持ったことがないジンバブエの少年マーティン。
切手代どころか食べるものにも事欠く日々のなかで1997年から始まった二人の交流の軌跡。
日本のティーンエイジャーとアメリカのティーンエイジャーが手紙のやり取りをするのでは生まれなかったであろう、ささやかで大きな奇跡。
今みたいにまだSNSも発達していなかった頃。メールでもSNSでもなくて、手紙っていうのがまたいいんだよね。
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食べるのにも困るような、自暴自棄になってもおかしくない状況下でも前向きにアメリカへの留学を熱望し、ついにチャンスをつかんだマーティンの章は涙なくしては読めない。二人の出会いが奇跡だと思った。
訳者の好みなのか、「大丈夫」を「ダイジョウブ」と片仮名表記するのが引っ掛かり、残念。
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読み始めたときは、実話だと知らなかった。
文通を始めた頃、自分の貧しさを伝えられなかったマーティン。ケイトリンは、当たり前のように「写真を送って」の書くけれど、写真を撮るのにカメラマンを雇わないといけない、その上切手代さえ簡単に払えるものではない、なんてアメリカ人始め、先進国に暮らす人々に想像もできないだろう。
そんなジンバブエの状況が、ニュースで見るより実感として伝わる手紙、そしてマーティンの独白。
本当に素晴らしい本でした。
ジンバブエ以外にもこのような国や地域はまだまだあるのでしょう。そんなことに目を向けていきたいと思いました。
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今時文通?などと思うなかれ。その切手代さえ用意できない境遇にある子供が存在するのだから。しかも、つい最近の話。けれども、その子とアメリカに住む、ふつうだけど、素直な心と健全な頭を持った女の子との文通が、2人の人生を大きく変える!しかも、実話!久々胸が震えた!絶対読むべし。
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小学校の時、母に旅行のおともに、と買ってもらったがとても感動できる話でゆっくり読んだほうが良いと後悔した。久しぶりにまた読んでみたら、ちょうど自分が本に登場するマーティンやケイトリンと同じ世代になったということもあって他人事じゃないと感じ自分だったら…といろいろ考えてしまった。児童書だけどぜひ大人にも読んでほしい。
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健気すぎて、自分には真似出来ないけど、感動する内容だった。
子供の頃から働いてでも学びたい、という気持ちをもったり、遠くの国の文通相手の力に少しでもなりたいと動いたり。
社会格差や、性別、家族や環境etc。違うものを受け入れて進んで行ける強さを教えてくれる。ノンフィクション。
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偶然にも文通が始まった、12歳のアメリカの少女と、14歳のジンバブエの少年。1通の手紙がふたりの運命を変えていく感動の実話。
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感動しました。
12才の少女が始めた文通が、多くの人の生き方を変えていきました。純粋に友を思ってした行動でした。
思いやりが人の人生を変える、そんな言葉の意味を深く感じさせる物語。
そして相手だけでなく、自分の人生をも大きく広いものに変えていったのです。
思いやりとは、相手に与えるだけでなく、自分自身をも変えていくものだと思いました。
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アメリカの少女ケイトリンと、ジンバブエの少年マーティン
は、学校の課題を通じて手紙のやり取りをすることに。文通
によって交流を深めていた二人でしたが、ある日突然マー
ティンからの返事が途絶えてしまい…。
貧困から抜け出すために学び続けたい少年と、その力に
なりたい少女。全く環境が違う国で育った二人と、周囲の
人々の思いやりが起こした奇跡のノンフィクションです。
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裕福なアメリカ人の女の子と切手を買うのも大変なアフリカの男の子が文通をする話。
手紙でお互いの文化や課題を共有し、奇跡まで起こしたお話に感動しました。途中くどいので、そこで評価下げてます。
手紙を通して主人公の考え方や価値観が変わっていく姿を目の辺りにして、日本の学校にも他国と手紙のやりとりをする制度があったらいいのにと思いました。
これは個人的にですが、日本は変な人や理解できない人には関わらない、距離を置く多様性とは逆の文化なので、大量に移民を受け入れることになった時の事を危惧しています。