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プラネタリウムの外側の元になった話だけあって、もっとシンプルに書かれている。ある意味で分かりやすい話だった。
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高校生の時に読んだ時より三割増ぐらいで理解できた。一つの世界が終焉に向かう虚ろな感覚が、多分、現実世界に住んでいるハズの自分をゾッとさせた。読んでいるうちに自身の存在に疑いを抱くまでがこの物語の真価。
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崩壊する世界と自己組織化により構築される世界、互いの境目が次第に曖昧になって循環する様がとても綺麗。
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早瀬耕さんの作品は初読。
面白かったです。
最後まで読み終えたところで、冒頭に戻って内容を確認してしまいました。
読み始めたときは、交互に繰り返されるPRIMARY WORLDとDUAL WORLDの意味が理解出来ず、どうやら2つの世界があるらしい、くらいの認識でした。
話が進むうちに、PRIMARY WORLDの“ぼく”がDUAL WORLDをコンピュータ上に構築していることになっていると理解できたのですが、最後まで読み終えたところで、またよく分からなくなってしまいました。
まさに最終章の最後の言葉「- Möbius strip」です。
現実世界と思って読んでいたPRIMARY WORLDは本当に現実だったのか?
この2つの世界は両方ともコンピュータの中の世界で実はもう一つ世界があるのか?
など、色々と想像してしまいました。
(もっと読み込めば著者の意図が分かるのかしら?)
蛇足ですが…
コンピュータ(プログラミング)の専門用語が多く、最初は分からない用語を読み飛ばしていたのですが、ちょっと面倒ですが途中から知らない用語の意味を調べて読みました。その方がより面白いですよ。
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緻密で計算されていてしかも面白い。めちゃくちゃ面白かった。
22年?も経過しているとは思えないくらいの内容だけれど、逆に言えばそのくらい人工知能の研究は進みが遅いのかも。方向性が多様すぎてそれぞれが少しずつしか伸びていかないみたいな。
今日日のAIは統計学的なアプローチが多い印象だけれど、演算能力を高めただけだとたしかに限界はあるよなあ。
とにかく面白かった。読んで良かった。
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「プラネタリウムの外側」の前日譚のような話らしい。
プラネタリウムの外側よりさらに抽象度が増していて、あまり乗り切れずに終わってしまった。
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「プラネタリウムの外側」に続いて読了。
認知とバイオコンピュータの織りなす切ないラブストーリー。
驚くべきは、この作品が書かれたのが20年以上前だということ。
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少し時間が空いてしまったけれど、プラネタリウムの外側、の前日譚ということで、ドキワクしながらよみはじめました。
最後の数ページで、思わず一番最初に戻り、読み直しして、おぉ?ぉお!となりました。
また読もう。
そして、前作の時も思いましたが、物語の大学ととリアルな大学との差分を見つけつつ読むのも楽しい。北大って、学生だけじゃなくて、一般の方も普通にお散歩してるので、そんなところを楽しむのも良さそうだな、と。
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繋ぎ留められている、のか、
繋ぎ留めてくれている、のか。
大学の頃、「女の子と会話してると選択肢が見えて、その選択肢の中からどれを選べばこの子とのルートに乗れるのかが直感的に解るんだ。バックグラウンドで動いてるプログラムが俺には見える」と云っていたバイト先のM君。
エロゲのやりすぎで頭おかしくなったんだと思ってたけど、実は彼はもっと凄いことを云ってたのかもしれない。
…いやいや。ルートに乗るってなんやねん。
さてさて。
なんてロマンチックなんでしょうね、これは!
恋愛小説としても勿論、なんていうか論理的ロマンに溢れているというか…
もちろん全体の構造と、それによって提示されるミステリ的な魅力も大きくあるのだけれど、
んーなんというか、そのへんはもう、思考の先にある必然で。
論理を突き詰めた先にあるものが、それがどれだけ馬鹿げて見えたとしても真実である、という言葉を思い出しました。
奇書、と呼ばれるものの多くが、論理的にありとあらゆる可能性を追求する迷宮のような構造をしているのに似ているようでいて、
その迷宮が、実は恐ろしく身近にあるものなのだと知らされてぞっとする。
けれど、そのぞっとする感覚には続きがあって。
日々の暮らしの中で、どうにか騙し騙し宥め賺している違和感―疎外感? ちょっと違う。乖離している、ズレている、という感覚。此処に居るのだけれど、此処に居ない感覚? 浮遊感、というのがいちばんしっくり来るかもしれない、そんな感覚、に、そのぞっとする感覚が繋がったとき、
自分が全く逆の意味でぞっとしていたのだと気付いてしまったり、して。
……はふう。
とにもかくにも登場人物がまったく、なんていうか浪漫武器で、その会話と云ったらもう、読んでてにこにこしてしまいました。
きっと何度も読み返すんだろうなぁ、と久し振りに素直に思えたので☆5です(そういえば元々そんな基準だったような気がしてきた。)
General-Purpose Humanの章とMiniature Gardenの章がいまのところお気に入り、ですが、きっと読み返すタイミングに依って変わるのでしょう。単行本から削られてる部分もあるとか云われるとそれも気になる…うーむ。
ちなみに現代のGoogle日本語入力はふいんき、で雰囲気に変換してくれます。便利さは罪か?
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光が目に入るから林檎は赤いように視える。
空気の振動が鼓膜を揺らせば音に変わる。
認識したとき世界はそう成る。
情報でしかないこの世界はなんだろう。
だけど作り物だとしても、尊く感じる何気ないやりとりの数々。
美しいと思える日々。
世界は閉じていて、だけど掌からは何かがこぼれた。
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「プラネタリウムの外側」よりもさらに難解で、さっぱり分からないんだけれど、読んでいて心地よい。
認知システムのはなしは興味深い。でも、あんまり色々なことを分解していくと、立ち行かなくなる…
「ただの石も何かしらの情報を持っているのだから、石の声を聞くこともできるかもしれない」っていうのは、やっぱりロマンなのではないだろうか。
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専門用語と難解な会話が多すぎて、半分どころか九割方理解できていないような気がするのですが、それでも嫌になることなく読み進めていける不思議。主人公はじめ、いかにも理系らしい、「めんどうくさい」考え方が、見ようによってはとても純粋で可愛らしいです。
このお話も、リアルと非リアルの境界が曖昧で、白昼夢や幻覚めいた世界に浸るのがまた楽しい。せめて半分理解出来たらな……もっともっと面白いんだろうけどなぁ……。
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何だか訳が分からんうちに読み終わってしまった。一応、登場人物たちが交わす会話がおもしろかったのか。現実と夢は区別がつかないということかな。胡蝶の夢?二組の恋人たちには全くすれ違いはないんだね。男のほうが視点人物でいながら、漂う感情は彼女の方だ。こんなところでも効果をねらっていたのかな。
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いまいち。盛り上がりに欠けた。読んでいて眠くなり、居眠りしながら読んだ。
DWSをサスペンドして意図せず休みになったところで、何か起こると思ったけど、そうはならなかった。
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読み終わった後も「えっ、えっ」と混乱している。主人公がAIの研究をする話。工学、哲学、心理、数学、言語...と興味のある話題てんこもりで良かったわ。それらのジャンルを恋人と延々と喋ってるのも好きだわ。てか僕の理想すぎて憧れるわ。恋人と無限に喋りまくれる関係を作りたいわ。ネタバレしないように書くのは難しいなぁ。しかし、どっちがどっちなんだろう…、いや、その問いそのものも意味をなさないんじゃないかとすら思えてくる。これはもう一回ゆっくり読みたい作品。自我とは?世界とは?