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評価内訳
2018/11/30 14:32
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英国の作家マット・ヘイグが、うつになってからの日々を書いたエッセイ。原題は「Reason to Stay Alive」 ヘイグはが発病したのは修士論文を書いていた大学院生のころ。原因については明確に書かれていない。両親と仲がよく、恋人もいる。でもうつ。 興味深いエピソードは相応にあったが、ぐいぐい引き込まれるほどではなかった。とはいえ「生きるべきかの問いかけはうつ病なら日常茶飯事。だからこそ深い洞察を生む。」という回復期のヘイグの視点に勇気づけられる人は多いと思う。 本書の帯にはハッシュタグ#生きる理由でSNSを検索した様子が書かれている。本の中だと中盤にこのエピソードが出てくる。様々な人の投稿が紹介されているが、「自分が死ぬと誰かが悲しむ(うつになる)から」という消極的な理由に僕は共感する。
2021/03/27 21:50
ウツ状態を乗り越えた作家によるエッセイ。 日本語版では『生きていく理由』とそのまま訳されているが、原題『REASONS TO STAY ALIVE』のほうが、しっくりする気がする。「うつ抜け」という言葉もどうなのか。 絶望感に浸った内容かと思いきや、意外と淡々と読み進めることができる。訳文には違和感はない。 自分のその時の心の状態によって、感じとることが違うのかもしれない。またしばらくたってから読み直してみたいと思う。