投稿元:
レビューを見る
“伝える”ための視点を整理できる本
論理“ロゴス”だけでは不十分ということを学ぶことができた。
あとはタイミング“カイロス”まで気を配らないと相手に伝わらない・相手の気持ちを変化させるのが伝わらない難しいということを心に留めておこうと思います
投稿元:
レビューを見る
幻冬社の編集者である 箕輪厚介が発する言葉を、本書「THE RHETORIC 」人生の武器としての伝え技術の中にある
投稿元:
レビューを見る
レトリックとはアカギ的発想か。すなわち、理(論理、ロゴス)を踏まえた上で理外の操作も用い、場を支配して相手からこちらの欲しいアクションを引き出す。アメリカ法曹界にすっかり悪用されてしまった感のある技法だが、SNSにおいておそらく有用。
議論に勝つ(勝ってブロックされる)ことを最終目的とせず、その先、相手を希望の方向に操作するためのオプション武器に。あるいはルール無用の攻撃を行ってくる輩に、理詰めでは対処しきれない時の防具に。
投稿元:
レビューを見る
レトリックについて
内容が多過ぎて覚えられない!でも役にたつだろうなぁ。どう身につけよう?
議論と口論の違い
議論とは聞き手を説得してこちら側に引き入れようとすること。聞き手は時に見物人でありときにはテレビを見ている人であり有権者である。
口論になるとどちらも相手に勝ちたいと思う。
人を説得するには三つの目的がある。
・聞き手の感情を刺激する事
・聞き手の考えを変える事
・聞き手を行動へ駆り立てる事
議論から何を得たいか。変えたいのは気分か、考えか行動か?
論点は3つ
・非難→過去形→懲罰を扱う
・価値→現在形→人と人を結びつけるか区別する
・選択→未来形→利益を約束する
話があらぬ方向に向かった時は時制を変えてみると良い。
聴衆に何かを選択させたいなら、未来に焦点を当てなければならない。
☆会話や議論の目的と時制を定める
☆強調したいのは人柄なのか論理なのか感情なのか考える
☆説得に適したタイミングと手段を考える
・ロゴス(論理の力)→聞き手に譲歩し語り手に有利に利用する
・パトス(感情に訴える)→聞き手に共感し、語り手の主張に合うように気分を変える
・エートス(語り手の人柄)→どんな場所でもその場にふさわしい言動をする事、聴衆の期待に沿った振る舞い。
徳(聴衆と同じ価値観)・実践的知恵(技能)・公平無私(思いやり)
知恵を持っているように見せる事(実践的知恵)
・自分の経験をアピールする
・必要に応じてルールを曲げる
・中庸である様に見せる(どの大統領も副大統領に強硬派を据えて自分を中庸に見せている)
☆1集団に向かって話す時は、躊躇うような感じではじめ、徐々に滑らかに話を展開すると良い。自分の話の内容が正しいと信じているため、徐々に自信を取り戻してきたとおよわれる。
一対一の時は肝心な話をする前まではゆっくりと優しく話し、その時が来たら、相手の目をじっと見つめる。
共感と感情移入は違う
聞き手の感情を変える(感情はスプーン1杯の砂糖)
・ストーリーを語り、聞き手に疑似体験させる
・声の大きさを調整☆1
・感情をあらわにしない
・未来が明るかった頃に対する郷愁を利用
・欲望を掻き立てる(決断から行動へ駆り立てられる)
・どこにギャップがあるか見極めそれを欲望で埋める
・怒っている人にはシンプルに話す
・大げさに反応する事で相手の感情を落ち着かせる
・感情、主語を明確にしない
・人は見下されたと感じた時に怒りを感じる
・繰り返し言う事が共通認識。共通認識とは常識と世論を合わせた様な意味。事実を表すわけではない。世間の価値観は変化する。
・論点をうまく定義する。自分の言葉を使うか相手の言葉を使うか。枠組みを作り変える。事実→定義→質→妥当性
・極端な言葉を使う人は、自分自身に過激主義者のレッテルを貼っている様なもの
初対面の人を見極めるポイント
・私利私欲がないか���気遣いはあるか)
・中庸か?(同じ価値観を共有しているか)攻める姿勢はあるが攻撃的すぎない。独立心はあるが指示にも従える。
・申し分のない経験があるか(問題に直面した時にどう対応するか)
投稿元:
レビューを見る
読んだだけですぐに実践できるわけではないので日々意識。1番意識したいと思ったのは「非難は過去形、価値は現在系、選択は未来形で語られる」不毛な非難合戦になった時にどう未来形に変えられるかは特に意識したい。
文化やバックグラウンドの違いか、例として示される家族の話がイマイチピンとこなかったので、本の趣旨としてはとでも面白かったが、星3つとした。
投稿元:
レビューを見る
アリストテレス以来の正統派レトリック論をビジネスや政治活動自己啓発の形で書いたもので、意外なほどよい。分量が多いので学生様向けではないかもしれないけど、ツイッタで政治活動したい人とか、特に人文系大学教員は一回目を通しておくのがよいと思う。インテリ一般読者にもよかろう。
各種レトリックの攻めと受け、詭弁論、演説論、エッセイライティング論などを含む。
投稿元:
レビューを見る
評判が良さそうだったので図書館で借りて読み始めたけど、思ったより興味を惹かれなくて内容が全然頭に入ってきません。これを読むよりも他の書籍を読んだ方が有益な気がしてきたので思い切って読むのをやめて「積読」に戻しました。
海外書籍の訳書は著者のものの見方や習慣、思考パターンなどが日本人のそれとズレてることが多いので、これが原因なのかもしれません。具体例を示されてもしっくりこないのです。
また読む気になったら読んでみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
“レトリック”とは説得の技法である。技法だから、身につければ、ライティングにもスピーチにも強力な武器となる。たとえば→みたいなフレームワーク。非難=「過去形」 価値=「現在形」 選択=「未来形」。キケロの弁論術=「発想」「配置」「修辞」「記憶」「発表」。
投稿元:
レビューを見る
誰だって説得の技術を身に付けられる。
ちょっと仕事で思うところあって読んでみた。レトリックというものに興味もあったし、自分の考えを伝えることに自信がなかったのもあって。読んでよかった。自分が無意識のうちにやっていたことが効果的なレトリックだったともわかったし、新しくやってみようと思えるレトリックも見つけた。自信を持とうと思った。
ビジネス書のように扱われているが、ハーバード大学必読図書となっているように、大学生の教養ともいえる。もっといえばすべての人に考えてもらいたいことでもある。それはアメリカの、そして世界に広がりつつある分断について考えることができる本だからだ。この本には議論の方法が書かれている。議論ができることは民主主義の最低条件なのだ。レトリックの技術を多くの人が身に付けていけば、民主主義の危機を拒むことができるだろう。けれどフェイクが有力になり、確かな情報源と言えなくなって、皆に共通する土台となる事実がなくなってしまった。議論するには土台となる事実が必要である。今は難しい時代だ。
投稿元:
レビューを見る
タイトルは「伝える技術」なのに、この本が一体何を伝えたいのかが今ひとつ分からない。
日常生活でレトリックを駆使することでより良いリターンを得るためのノウハウを示したいのか、レトリックというもののパターンを網羅的に示した学術的体系的な書としたいのか、英語による言葉選びには数パターンあるという英語の表現の幅の広さ(狭さ)を論じたいのか・・・。
まえがきを読む限り「相手と冷静に仲良く議論をするための言葉選びができるための本」のようだが、とてもそうは読めない。
表現も文章も回りくどいのである。それに耐えて読んでみても、対して中身のあることは書いていない。「こんなふうに言ったら上手くいったよ」という事例をダラダラと書き連ねているだけ。レトリックとは水増しのことではないと思う。
投稿元:
レビューを見る
話し方、議論の仕方を実践的に説いた本。レトリックはギリシア時代から中心的な学問の一つであったが、現代でもその重要性は変わらない。感情的であったり、相手へのレッテル貼りや論理上の論破だけを目的とした議論がネットを中心に溢れている今、相手の気持ちを動かし、行動を変える技術としてのレトリックを学ぶ重要性は高い。
投稿元:
レビューを見る
レトリックの研究をされている著者の本とあって,
とても論理的に,わかりやすく,伝える技術が説明されています.
名スピーチや名プレゼンが,どうして人の心に響いたのか,と考えたときに,
この本に書かれている技術をうまく利用しているからかもしれないと
思い当たるようなことがありました.
スピーチやプレゼンのためだったら,こういったレトリックは日本でも,とても効果的なように思います.
一方で,日本では受け入れられないのではないかというレトリックの使用場面もありました.
失敗をしたときに自分の人格を高めるチャンスととらえて,レトリックをうまく使うという場面です.
失敗をしたら,しばらく小さくなっておかなくてはならないような文化が日本の文化なんじゃないかと思うので,このあたりは実生活では使用に注意が必要かもしれません.
レトリックは,訓練が必要そうですが,かなり役に立ちそうな印象も受けます.
例えば,過去,現在,未来の時制を,意識的に変えることで,
人との関係を良好にすることができる,というところを最近私自身も実践して,
効果を感じました.
興味深かったのは,アメリカであっても,レトリックの文化が衰退してきているという筆者の見解です.
何か議論となると,すぐに二極化しがちな日本でも,レトリックの技術はますます必要と思います.
本書のように楽しく,前向きに学べるレトリックが教育現場でも採用されるといいのではないでしょうか.
投稿元:
レビューを見る
長いし難しい。でも、相手にどう伝えたら会話の目的を達成できるのか、という考え方は理解できた。議論はしないけど、プレゼンとかライティングで活かせそう。でも具体的な方法とかまでは落ちてないから、必要な要素を抜き取ってもっと実践的な内容を別の本で学ぼうかなと思う。