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貫井徳郎は好きだが、この作品は率直に微妙と言わざるを得ない。主人公の壮絶な人生や心の闇の描写はさすが貫井徳郎!と、言った感じだが、いかんせんストーリーそのものがあまりに弱すぎる。ミスリードもどんでん返しもない(解説ではミスリードとどんでん返しにおいて、これは新しい形のミステリーだとどこかの誰かに評されていたが、そんなことは全くない。出来損ないを新しい〇〇と書く人間は、だいたい太鼓持ちだと相場が決まっている)。猫の仇!と言うところが意外なだけであって、あとは何の面白みもない作品でした。ハラハラもしなかったなあ。
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価値観というのは人それぞれで、他人から見たら理解できないものに執着したり、逆に「大事にすべき」と無条件に思うであろうものをないがしろにしたり。特にこの主人公のように特殊な環境で育った人は、その感覚が周りから大きくずれてしまうことも仕方ないのかもしれない。結末を腑に落ちないと感じることは、所謂「普通」と言われる感覚なのかな。
でもやっばり奥行きが足りなく感じ、★3つ。面白かったんだけどなー
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後味が良くないというか、うーん。
そこまでしてまで復習したい、という主人公の気持ちをもっと描いてほしかったかなぁ。成長の過程でそういう思いがあったというのはわかるんだけれど、主人公にもっと感情移入して読めるようにしてほしかったと思います。
ちゃんと「守りたい人」もいて、冷静というか狂人ではないという部分はわかるけど、「なぜその相手に復習をしたいのか?」主人公の心の奥底にある思いをもっと描いてくれたら共鳴共感できたんじゃないかな、と思いました。
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乃木坂の齋藤飛鳥さんが貫井さんを紹介してて興味を持ちました。途中、主人公が何日も飲まず食わずで放置され、仕舞いには猫を食べるというシーンは胸が苦しくなりました。しかし、最後の女性が殺される場面。猫の復讐が自分を愛する人の命よりも優先されるべきことだという結末に納得がいかず、後味は悪かったです。
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あまりにもムゴイ幼少期を過ごした主人公が復讐をする。復讐の仕方にグロさはあまり感じなかった。
しかし、最後、玲奈を助けない所が、主人公の目的が徹底しているなと感じた。
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9/26読了。
殺人症候群のあとにすぐ読み出して内容的にまたヘビーやし考えさせられることもまたまたあったけど終わり方だけほんと納得いかない
猫の存在のありがたさもすごく分かるんやけど殺されかけたことより家庭を壊されたことよりもそっち?ってなったし玲奈ちゃんも救ってほしかった
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タイトルにある光って、どこ?どこにあんねん?底にもないわ!って思ってしまう。
こんな酷い幼少期を過せば、普通の人と違った考え方、価値観が発生する可能性はあるんやろうけど。
その価値観で、主人公が動くので、こちらの予想を裏切られまくり…(ーー;)
(貫井さんマジックにかかるとも言う)
自身の生涯をかけての復讐劇。そんな復讐とかしても何にもならんよ!とは言えないしね。
で、最後にまた、裏切られる予想…_| ̄|○
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晄(こう)の父親は殺人を犯し、そして母親は死亡 5歳だった晄は母の兄である伯父夫婦に引き取られ、中華料理店を手伝いながら暮らして行きます。
「晄、十九歳」の章に描かれている母親からのネグレスト(育児放棄)の場面は壮絶で目を覆いたくなりました。
晄が果たして行く復讐は「悪」ではあるけれど、晄の苦し過ぎた幼少期を考えれば止むを得ない行動にも思えて来ます。
復讐の相手は大方予想は付きましたが、ラストに明らかになる復讐の動機はあまりにも切なすぎて苦しくなりました。
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主人公・晄。
幼い子供が絶望しかない時間を過ごす。子を持つ親として、その状況を想像すればするほどに苦しくなるる。
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最後までダークな展開が続きますが、スピード感があってサクサク読み進めることが出来ました。
普通の人生が分からなくなってしまった主人公が生きる指針とするもの、その正体は確かに衝撃的でしたが、一方で納得感もありました。
中弛みせず読める・主人公が暗め・人生について考えさせられる、という作品が好きな人にはオススメです。
個人的には、話の中盤である登場人物が主人公に言った「笑わない人は誰にも助けてもらっていない人」というセリフが印象的でした。それは、まるでこのセリフが自分に言われているような気がしてしまったからです。私自身、年齢を重ねるに連れて人を頼るのが下手になっていると実感します。どうしても意地を張ってしまったり、他人に迷惑を掛ける訳にはいかないから自分で頑張らなければ!と気負ってしまいます。もしかすると、自分も助けられることが出来ず、笑っていないのかもしれないと気付かされるようなセリフであり、このセリフを言われた主人公と自分が少し重なるように思えました。少し都合がいいかもしれないですが、たまには笑って助けてもらうことを大切にしたいと思います。
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非常に評価が難しい。
展開、よくできており、グイグイ引き込まれる。
文体、読みやすい。
主人公、唯一無二。
ラスト、様々なレビューで記載されているとおり、驚愕。
また「イヤミス」に分類されていることが多いようだが、嫌な感じというより、同情が先に来る。
読み応え十分の作品ながら、結末が悲しく、★は3つ。
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めちゃくちゃ辛かった。
苦しかった。
明かされるまで、一体何が目的の復讐なのか分からなかった。
タイトルにある、心の底の光も、怜菜のことだと思ってた。
子供心に大切にしていたもの。
救って癒してくれたもの。
その復讐のために生きていくというのは、苦しいけれど、生きがいにはなる。生きる目的があるのは強い。
結末は明るくはないと思っていたが、こうも残念とは。でも目的が達成できたから、いいのかな。
慎司への思いも意外だった。
でも、良かった。
子どもを大切にしなきゃと改めて思った。
不幸な子を生み出すのは、とにかく親だ。
颯太、好きだったなあ。
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✨あらすじ✨
母は死に、父は人を殺した―。五歳で伯父夫婦に引き取られた峰岸晄は、中華料理店を手伝いながら豊かさとは無縁の少年時代を過ごしていた。心に鍵をかけ、他者との接触を拒み続ける晄を待ち受けていたのは、学校での陰湿ないじめ。だが唯一、同級生の木下怜菜だけは救いの手を差し伸べようとする。数年後、社会に出た晄は、まったき孤独の中で遂にある計画を実行へと移していく。生きることに強い執着を抱きながらも、普通の人生を捨てた晄。その真っ暗な心の底に差す一筋の光とは!?衝撃のラストが心を抉る傑作長編。─「BOOK」データベースより
✨感想✨
それはないだろ、というくらい救いのないラストでした。
個人的に後味の悪い作品は嫌いではありませんが、せめて怜菜だけはどうにかしてあげてほしかったです。
だって、孤独な晄のことを唯一気にかけていたのは怜菜だったから…。
でも、それさえも傲慢と思われるほど、晄の人生は壮絶でした。
そして、人は唯一の光を失うとこうも感情がなくなり、ただ復讐のために生きていくんだと思いました。
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父は殺人を犯し、母は死んだ。5歳で伯父夫婦に引き取られ、中華料理店を手伝いながら、空腹とともに生きた。学校ではいじめに遭った。孤独の晄が向かう先にはいったい何があるのか…。
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『崩れる』に続き、貫井作品28作目。読む前から著者のHPでこの作品の特徴を見知っていたから、余計にコイツは何をしているんだ?と——まさか仔猫の復讐劇だとは!?しかも最重要人物で、最後に晄に何らかの訓示を授けるであろう怜菜が殺されるとは…言葉を失いました。
えっ!?どういうこと!!解説を読んで、漸く納得(?)しました。あ〜そういう風に読むのか、と。