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読んで良かった。私も割と似たような境遇で育ち、似たような悩みを抱えて生きてきたので共感できる部分が多かった。
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エホバの証人の勧誘に遭ったことはあるけれど、どういう教えで、(信者たちが)どういう生活をしているのかよく知らなかったので、読んでみました。
結局、宗教って自分たちの都合のいいように真実を歪めていくのだなぁ。そして依存するように仕向けて、信者として囲ってしまうのだなぁ・・・。
著者はお子さんの病気をきっかけに完全に目覚めることができて(その前から違和感を覚えることはあったようです)良かったけれど、「組織」の中で生きていると、目覚めることも離れることもかなり難しそう。
せめて「おわりに」で書かれていた「信教の自由と信じない自由」についての著者の想いが、信者たちの心にも届きますように。子供たちが犠牲になりませんように。そう思いました。
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図書館でやっと順番回ってきた。駅前によく立ってたりする人たちがエホバってはじめて知った。親が子供を虐待していたのは許せないと心底思いました。作者さんはもう大きかったから虐待されることもなかったって書いてあってホッとしたし、作者さんのお父さんと旦那さんが良い人だから助かったのかもとは思います。知らない世界のことなので、読んでみて良かったけど、ワタシは絶対こういう宗教というものには興味はないし、信じる人の気持ちは分からへんなあと思います。
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駅前で姿勢正しく立っている男女、実は無報酬の布教活動をするために時間の融通のきくバイト生活の人が多いことまでは知らなかった。失礼ながらバイトで生計立ててると思うと立っている人たちを気の毒に見てしまう…。
「宗教にハマる人は心が弱い、助けてくれる人(家庭)がいない、そして女は宗教か不倫のどちらかにハマる」って母親が宗教にハマった子供が書いた本で同じような意見があったのでなんかしっくりきました。(確か「酔うと化け物になる父がつらい」だったと思います)
宗教が悪いとは思わないけど、やっぱり一部の人は儲けてるんだなぁって。
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宗教から抜け出す漫画は数冊読んできたけど、一番バランスがいいというか、思考の流れにリアリティを感じた。
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「信者2世」ではあるが、『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』( https://booklog.jp/item/1/4065105382 )のように、不本意に信者であるのではなく、ふとした瞬間から巻き込まれ、信者になってゆく著者・たもさん。
一冊の中に二つの立場を描いている。
新興宗教を「信じていた」頃の視点、のめり込んでゆく過程と、震災や子供の難病に直面した時に“矛盾”を感じ、“疑問”を覚え、「不信」から信仰を捨てる。
それは「自分の意思」をもって(取り戻して)出ていくという自律の物語にもなっているのではないだろうか。
前述『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』の主人公と違うのは、宗教組織の中で良い人に恵まれたことだと思う。曰く「この世的な人」という基準の、教義に縛られずゆるく関わっている人に。
私が読んでいて一番気持ち悪かったのが、今では「児童虐待」レベルの子供との接し方。幼児期には体罰で黙られ強制し、思春期では毒親な過干渉。
たもさんのお子さんが難病になり、輸血の判断をしたたもさんをそのお母さんは非難する。
お母さんは楽園という、どうも死後世界?を目指していて、今をより良くすることを問題にしないらしい……つまりお母さんは孫が死んでも良いと言っているようなものだった。その後に医療関係者、血液製剤のおかげで孫が助かったことに「エホバに感謝しなさい」という。そのダブルスタンダード。
たもさんのご実家にも問題はあったと思う…家族に関心が無く、暴力を振るうお父さんとか。(それがお母さんの孤独の原因であろうから。…他のご兄弟はどうしたのだろう?)
『エホバの証人』はどうも、聖書教義うんぬんよりも、その組織体制が恐ろしい。その孤独に苦しむ人々を組織に依存させるように仕向ける組織だった。
教義はそのためのダシに過ぎない。引用されている、イエスが「わたしより親兄弟を愛する者はふさわしくない」という言葉は、閉じた排他的な共同体に依存することは自律を妨げることを指している。この地点で言葉を切り出し曲解している。今の言葉で解釈すれば、フェイクニュースだ。
間瀬元朗『粘菌人間ヒトモジ (2)』( https://booklog.jp/item/1/4098600986 )にもあったが、世を憂いて宗教に入る人と、世を知らずに宗教にいる2世の未来への可能性の違いを思う。
たもさんは『エホバの証人』の問題を指摘したYoutubeや告発本から、今まで感じていた矛盾を自分の力で理解する。
……ここが前半の、お父さんから矛盾や反対意見を持たれても聞く耳を持たなかった(曰く、自動で耳を塞ぐ)からの変化が面白くもある。
様々な葛藤の中で、それをエホバとか自分以外のものに依存せず、真摯に向き合ったたもさんは自分なりの答えを見つけ、エホバの証人を脱退する。
たもさんの旦那様が自己啓発本に目を通すのも含め、自分の言葉を持って生きていこうと模索する姿は、普通の人と何ら変わらない。
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某カルト宗教の2世信者の当事者が書いた本。いかにしてカルト宗教を信じていくことになったのか、どうして宗教を離れていくことになったのか、当人の視点から書かれている。あと、著者の母親がもともと「騙されやすい人」で数十万円の高額調理鍋を一式かったり、辞書セットを一式かったりなどある意味他人を疑わず純粋に無垢に信じやすい人で、また、家庭などで母親自身を肯定して認めてあげる人や環境がなかったこと、子育てで悩んでしまっていたことが新興宗教にはまっていった理由となっており、本書ではさらっと触れられていることだけども、宗教になぜはまるのか、その背景を知るためには重要な箇所だと感じた。
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神を信ずるすべての人に読んで欲しい。あなたの信ずる宗教は、本当は神ではなく悪魔の行いをしていませんか?と。
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エホバではないですが、全く同じ境遇の二世信者だった私の人生を変えてくれた漫画。
新興宗教にハマる母、怒りの末諦める父、年端もいかないうちに思想を植え付けられる子ども。うちの家も全く同じでした。
宗教は、必要な人には必要なもの。時には命を救うものであることも確か。
だけど、大人の都合で子供に思想を植え付けることは、罪深い。
良いことが起これば神様のお陰、悪いことが起こればお詫びが足りない。何か批判的なことを言えば邪霊(エホバでいうところのサタン)が憑いていると思われて、まともに議論ができない。
日本の新興宗教ブームが起こって数十年、同じように親との関わり方で悩む二世信者は多いのかもしれない。
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失敗したら自己責任で切り捨てる社会から見捨てられた人達からすると宗教は魅力的。
カルトにハマりそこから再生した筆者のエピソードは今後、多くの人達を勇気付けると思う
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小学生の頃、母親が『ものみの塔』に入信していました。
驚いたのだけれど、きっかけはこの作者さんのお母さんとほぼ同じで、信者のお子さんがとても行儀が良いので、入信すれば我が子(つまり私たち)も行儀よくなると思ったから、らしいです。
けれども母は、躾教室程度の気持ちで入信しただけで、集会に行けば“自動的に”子どもが良い子になると考えていたフシがあり、そして結局、エホバも楽園も信じてはいませんでした。
今となっては、母が飽きっぽく不真面目で、我が儘自分勝手で派手好き新し物好きで良かった、と思います(笑)。
我が子はちっとも良い子にならないし、決まりごとは厳しいし、更に、輸血拒否で子供が亡くなったというニュースが流れてきたことをきっかけに、3~4年くらいで退会してしまいました。
きっと、作者さんのように、信者からいろいろ言われただろうけれど、そしてそのことは母を傷つけたのだろうとは思うけれど、私自身は子どもだったのでよく覚えていませんし、母はそれ以来、エホバのエの字も口にしませんでした。
普段、本はほとんど図書館で借りて済ませている私が、敢えてこの本を買ったのは、うろ覚えだったこの宗派の実態を改めて把握しておきたかったのと、自分の子どもたちに“カルト宗教”っていう用心しなきゃいけない団体が世の中にあることを知っておいてもらいたかったこと、作者さんに“課金”したかった…から、です。
記憶より結構、エグい団体でした。虐待のことまでは知らなかったので。
“ロレックスつけた上の方の人”たちに、エホバからきっつい罰でも当ててもらいたいもんです。
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信教の自由は当然保障されるべきであるが、宗教の表と裏の部分をしっかりと見つめること、また他者に信教を押し付けることは決してはならないことを心にとめておかなければならないと思った。
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カルト宗教「エホバの証人(ものみの塔)」の2世信者で、同じ2世と結婚した作者が書いたマンガです。家や職場に主に2人組で勧誘に現れるあの宗教。名前は知っているけれど、実態は分からなかった「エホバの証人」
ブログにて詳しいレビューしています*
https://happybooks.fun/entry/2018/06/08/000000
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少し前にカルト集団(ヤマギシ)の漫画を読みましたが、それと対比したくて読みました。
エホバは輸血を拒否して子どもを死なせた親の話で知り、当時から「子どもを見殺しにしても信じるものとは?」と思っていましたが、読んで中の人の思想の一端を知ることができました。
たもさん(作者さん)の最後の決意が、宗教とは無縁の自分にもすごく響きました。
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薄々違和感を感じながらもどっぷり浸かっていた信仰だったが、輸血が必要になった息子さんの病気をきっかけに決別する。
いつか楽園で復活するよりも、今のお子さんを抱きしめたい。そう思える人で良かった。
長年の洗脳から脱出できても、価値観や行動の基準がわからなくて混乱する。
ゆるい信者だった旦那さんもそうなのだから、本当に怖い。
心に開いた隙間にするりと入り込んでしまうものという所が宗教にハマる人は不倫にハマる人と似ている、というのに納得してしまった。