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発売を今か今かと待っていた三部作の一作目。それなのにすぐに読み終わってしまって寂しい。ただ、この寂しさは9月に慰められることを知っているので、二作目を再び待つのみである。このシリーズでは珍しい賑やかさは、エンスの小気味よい一人称により、しかし著者ならではの豊潤なことばの連なりも堪能できる。まだまだ冒険の始まりで、登場人物らの自己紹介が済んだところといった印象。これからどんな物語に出会えるのか、表紙を眺めては追いつかない想像をしている。とてもおおらかなエンスが深く沈めている闇とは、いったいどんなものだろう?
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オーリエラントの魔導師シリーズの紐結びの魔導師リクエンシス、その祐筆リコ、友人剣闘士マーセンサスが戦に追われてたびに出るところからスタート、ウィダチスの魔導師エイリャに牛に変身させられたサンジベルス、思索トカゲのダンダン、解放の短剣に選ばれた若者ユーストゥス、カダー拝月教軌師エミラーダ、星読みの魔女トゥーラと旅が進むにつれて仲間が増えて行く。ただ、目の前の問題を解決するために旅をしている状態で大局は語られない。とりあえずエミラーダの幻視で見られたものの対策、ザンジベルスの呪い、解放の短剣、トゥーラの魔女問題の4点から話が進んでいる。3部作となるそうなので、先が楽しみ。
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紐結びの魔道師・リクエンシス(エンス)が、隣国イスリル軍の侵攻をきっかけに、祐筆リコ、元剣闘士マーセンサス達と旅に出るところから物語が始まります。
進んでいくごとに増えていく仲間たちが個性的で、時折皆がわちゃわちゃ楽しそう(揉めていても楽しそう)にしている場面が好きです。
3部作とのことで、今後の展開が楽しみです。
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30:以前「オーリエラントの魔道師たち」で登場したときと変わらぬノリのエンスとリコ、そして新しい旅の仲間たちの道中。三部作の導入部とあってか、乾石作品としては異色(って言ってもいいと思う)の柔らかさで、登場人物に寄せた(男性一人称!)文体やバラエティ豊かなキャラクター、いつもながらの風趣ある世界観描写をどんどん読ませてくれます。
昨今の「魔法=物理」ではない、魔法が不可思議の力であるハイファンタジーを読む楽しさを改めて教えてくれる、素晴らしい一冊。続きも楽しみ。
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人間の脅威と魔術的な異物の脅威,そして伝承に隠された謎,いろいろな問題を抱えてリクエンシスとリコはどんどん仲間を増やしながら旅を続ける.変わった取り合わせながら仲間が増えていくごとにワクワク感が募る。次巻が楽しみ.蜥蜴のダンダンが龍になったりしないかしら.
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紐結びの魔道師リクエンシスの平穏を破ったのは、隣国イスリル軍の襲来だった。イスリルでしばらくつづいた内乱が平定されたので、コンスル帝国の凋落をよいことに侵攻してきたのだろう。イスリル軍の先発隊といえば、魔道師軍団。下手に逆らわぬほうがいいと、リクエンシスは相棒と共に、慣れ親しんだ湖館を捨て逃げだした。ほとぼりが冷めるまでどこかに身を寄せていればいい。だが悪意に満ちたイスリル軍の魔道師が、館の裏手に眠る邪悪な魂を呼び覚ました…。“オーリエラントの魔道師”シリーズ屈指の人気を誇る魔道師リクエンシスが自らの内なる闇と対決する、待望の三部作開幕!
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内容殆ど覚えてないが、面白かった覚えと、その魔法の多様さに感動した覚えのある紐結び魔導師のお話し再び。
前の自分の感想文読み返したらなんか思い出すかもなあ。
リコとマーセンサスとリクエンシスの三人の掛け合いが楽しくて好きだ。
ユーストウスってなんか名前聞いたことある気がするんだが、どっかででてきたかなあ?
ダンダンがかわいい。
ダンダンってどっかの方言でありがとうって意味じゃなかったかなあ?
シリーズ第一巻、とりあえず登場人物が揃って、いまから物語が始まる、といった感じ。
リクはあれはつまり、一目惚れしたってことなのか。
ちょっと突然(まあ恋とはそーゆーものみたいだが)だったので、びっくりした。
相変わらず美麗な装丁。素敵だ。
二巻読まねば!
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主人公がリコを気遣うシーンが好みでした。いろんな背景を持つメンバーがだんだんと集まっていくのもワクワク感があって良かったです。