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今のインドについて書いた本。
良い面も悪い面も両方あるが、日本とは正反対の国。
まさに沸騰というタイトルが似合う。
馴染みがない国なので、知識として読んで良かった。
以下は読書メモ:
日印関係
インドは数年後にGDPで日本を抜いて3位に。
停電
モディ
ナレンドラ・モディ 14代インド首相
電気や道路のインフラ整備
高額紙幣の廃止、アーダール・ナンバー(日本で言うマイナンバー)、貧困層向け口座開設 キャッシュレス社会へ
モディノミクス(経済振興)とヒンドゥーナショナリズム
インド外交
中国 スリランカ、パキスタンを巡る駆け引き
インド洋 真珠の首飾り
核
教育
インド12億人のうち英語を流暢に話せるのは4% = 5000万人、意思疎通できるまで広げると20% = 2億人 割合は少ないが数は市場を支えるのに十分
州により言語が異なる 裁判所、大学は英語
英語が話せないといい仕事に就けない。
スーパー30
カースト
人種、宗教、出身等と同様のアイデンティティの1つ 民族みたいなもの 職業別
政治利用
アイデンティティ政治 カーストや宗教などアイデンティティを共有する有権者を集め他者を攻撃することで結束を図る
多様性、日本と正反対の社会
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先に読んだ「インド・シフト」は IT に特化して記述されていたが、本書は政治、外交、教育、カーストなど幅広くインドの多様な社会を紹介する一冊。日印関係に関する記述も多い。インドを知るという意味では良書だが、記述範囲が幅広な分、考察の甘いところも目立ち、もう一歩踏み込めそう。
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多様性にあふれるインドを解説。人口13弱、22の公用語、宗教はヒンドゥー教が80%だがイスラム教徒も13%以上、キリスト教、シーク教、仏教、その他多様。
憲法ではカーストなどによる差別を厳しく禁じているが、カーストによる人々のグループ化はなくならない。カーストを基盤に政治家を排出し権利を勝ち取ることは状態としておこなわれている。
国境を接する、中国、パキスタンとの関係、スリランカやネパール、バングラデシュとの関係も複雑。
様々な問題を抱えながらも経済は成長しており日本を追い越して世界第三位の経済大国にのし上がってくることは間違いない。其の時にインドがどのような大国としての振る舞いをするかは予想が難しい。しかし、大人しい国にはならないだろう。
ITや数学強い国、英語が話せる人たちの国というイメージが定着しているがその中身がどういうものかは、この本で詳しく説かれている。この部分が一番の読みどころ。
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正直経済の発展著しい部分は中国にいるのでさほどインパクトはなかった。が、非核三原則の日本が原則を崩して原発を輸出させられる事と引き換えにインドに新幹線を売ろうとしている点などインドの交渉力が凄い点は驚いた。モディ首相のヒンディー原理主義な点、英語教育がしっかり行き届いているのが20%(1億人)な点も面白かった。もーちょい英語ができるようになったら、インド行きたい。
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ありとあらゆる点において日本と逆の世界。他に追随を許さない圧倒的な格差とBLM問題を遥かに凌ぐ差別問題を包括したまま、近年中に人口で中国を抜きGDPで日本を抜くことが確実のインド。知らないことだらけで面白かった。
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「めざましい経済成長を続ける一方で、国内にさまざまな難題を抱えるインド。そのチャンスとリスクを見極めるための視点を提供する。したたかな交渉相手とどう付き合うか?
政界、経済界のみならず、庶民の生活にも深く分け入った元朝日新聞ニューデリー支局長が、チャンスとリスクを見極めるための手がかりを明示。」
「インド情勢。アメリカの農務省の予測では、インドのGDPが2029年に日本を抜き、世界3位になるとしています。そんなインドでは今、何が起こっているのでしょうか。」
(大居雄一『身になる読書術』の紹介より)
目次
第1章 日印関係の今
第2章 モディとは何者か
第3章 変わるインド外交
第4章 教育―「英語・IT大国」の実像
第5章 分断社会の今
終章 日印関係とインドの将来
著者等紹介
貫洞欣寛[カンドウヨシヒロ]
1970年、広島市生まれ。1994年に朝日新聞社に入社。社会部、国際報道部、中東アフリカ総局(カイロ)勤務などを経て、2014年から16年までニューデリー支局長。2016年11月に退社し、フリージャーナリストとしてインドなどを取材。2018年2月、BuzzFeed Japan株式会社に入社、ニュースエディターに就任