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1984年を連想させる世界観。
SFの暗さがある1部、一風変わった探偵物語の2部、そして、物語が収束する3部以降、と部によってテイストが変わる面白い作り。
先が気になる、エンタメ小説。
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面白い‼ 登場人物皆悪者、そして平和警察に捕まる奴が弱いと言うかへいぽんな普通の人。
この解説書いた若者も凄いよ。確かに加護がやられても肥後がやられてもすっとするとは言わないが、当然とは思うもの。これが魔女狩の心理とは、納得。
いかにもな人物がライダースーツの男とは思わなかったが、意外に早い段階でわかりこれからどうする気かと思っていたらそう来たか。まだこの段階でも金子ゼミの男が解らず最終章へ。たのしめた。
真壁はこれからどうする気なのか。ずっと影から上野刑事部長を操るだけ、そりゃないよ、続き書いてよ。真壁VS二瓶で、どっちも腹黒だからどうなるか。
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伊坂さんの本は二冊目。
序盤、登場人物が多くて、名前とキャラがなかなか頭に入らず苦戦。
安全地区に平和警察。
仙台が舞台だが、ありそうで無さそうな架空の町。
公開処刑を見物する人々。
最後は全ての仕掛けがきれいに回収されるのだが、自分の理解力不足により、一気読みでスカッとならなかったので、もう一度読み返したい。
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タイトルからは想像もつかない、とてもイヤな気分になるお話でした。でも、やっぱりそこは伊坂作品。最期まで、期待しながら読んでしまいました。
ここで描かれているようなことは、いじめやネットの中の言われなき誹謗中傷などに通じるものがあるように思えます。けっして絵空事ではありませんねぇ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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正義とは何か。
私にとっての正義、あなたの正義。
似ているかもしれないけど、違う。
絶対は無いんだ。それが嫌なら、火星にでも行って、住むしかない。
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伊坂幸太郎らしい作品。張り巡らせた伏線を終盤で一つ一つ回収していくのが気持ち良かった。
解説も面白い。
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一定期間「安全地区」と指定された間、密告により危険人物と目されれば、公開で処刑される。誰がどんな私怨で告げ口するかわからない上、密告されて危険人物として名前があがれば、拷問により100%「自白」させられる。
いつか起こりそうな社会。今もうネット上では起こっている世界。
荒唐無稽なわけではない所がゾッとする。
処刑された人々が本当に清廉潔白だったかは明かされない。全くの無実だという証明は不可能だから。
逆に明らかに殺人を犯した「正義の味方」は許される。
利用価値があったから。
世の中の流れとか、大多数の雰囲気とか、そういうものに人は簡単に流されて、命さえ簡単に奪う。
読んでいてスッキリはしない。
「何がどう変わろうと世の中が正しい状態になるわけじゃない」
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伊坂幸太郎の話題作
安全地区を取り締まる平和警察が恐怖政治で統治する近未来??を舞台に、様々な視点から平和警察への反逆を描いています。
特に後半の展開がスピーディで一気読みでしたが・・・正直、ちょっと落とし所に??が残ります。とは言え、さすがは伊坂幸太郎!伏線の回収に抜かりはありません(^_^;)
私的にはサブタイトル?の「LIFE ON MARS?」に惹かれて読みましたが・・・悪くなかったです!
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他の方たちの評価が高い作品だったので、読んでみることにしたけど、私にはどうも合う伊坂作品と合わない伊坂作品があるらしい…この作品は後者。
舞台は伊坂作品お馴染の仙台。「平和警察」と言う組織が市民を取り締まり、有罪と決めつけられた者は公開処刑に科せられる。いわゆる魔女狩りって言うものなのだろう。
その「平和警察」のやり方に反感を持つ市民の感情や、「平和警察」側の人間関係など、登場人物の数も多く、いろんな話がごちゃ混ぜになっていて、最後の最後まで何を描きたかったのか、理解出来なかった。
ラストでやっと裏側にあった真実が見えて来て、少しほっとしたが、そこまでのエピソードが私には理解しがたいものだった。
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ジョージ・オーウェル「1984年」とどうしても比べてしまうんだけど、「1984年」よりもこの作品が優れている点は「今現在のわれわれにも十分起こり得るな」と感じさせてくれること。オーウェルの方は明確な「この方向へ進んではいけない!」という強いメッセージが押し出されてるけど、伊坂さんの方は、もっとメッセージ性は漠然としていて、でもオーウェルより怖い。そっと忍び寄ってくる怖さがある。
登場人物はみんなごく普通。ふつーに暮らしてて、テレビではいろんなニュース見て時折義憤なぞも感じるけどどっか他人事で、大した主張も無くて、ケーサツの横暴を目にしても「悪人を見つけ出すためならしょうがないよね」とか考えて放置してしまう。こういう現代人たちが変な方向に進んでしまうと、気付けば「市民総出で魔女狩り見物」のような残虐非道な事態が発生してしまう。
我々がごく普通にやってる考え方や行動、まったく悪気は無くて、むしろ「市民的」で「進んでる」とか思っちゃってるような考え方や行動が、実はただの「怠惰」や「受け売り」なんじゃないか?「1984年」は「悪」と「正義」がはっきり分かれているけど、伊坂さんの世界では、その境界は曖昧だ。伊坂さんもその点を書き出そうとしたのだと思う。
細かい詰めがいろいろ甘いところが惜しい。もっとすごい作品になった気がするのに……。伊坂さん作品は初めて読みました。これからも読んでみようと思います。
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中だるみしつつ、最後はあっという間に読みきりました。
もう少し短くてもよかったかな。
真壁さん、好きです。
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何かスッキリしない。罪の無い一般人も死ぬし、気持ちはよくない。回りくどい事せずに、スパーっとやってほしかったかな。しかし、恐ろしい設定だわ。平和警察て。
そういや、主人公らしい主人公はいなかったな。
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伊坂幸太郎の作品は読み終わった後のほっこり感が好きだったけど、この作品からはなにも感じなかった。
期待しすぎかもしれないけど、最近はちょっと残念…。
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それぞれに正義がある。
確かにそう。
ただ、こんな世界の世の中いやだなぁ…
でも、現実にどこかにあるんだろうなぁ・・・
なんて最後まで思いながら、実際どんな世界がいいのだろう?
色々考えてしまいます・・・
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半分まで読んだ時、この本の終わりは
「平和警察に歯向かいまんまと騙され最期は処刑された。」
「その瞬間肩を落とす者、平和警察の傍若無人ぶりに憤る者、危険人物が処刑されて安堵する者、それぞれその瞬間に強い決意を抱く」
「別の理容院のカメラの映像、この世界はおかしいと憤慨していた者が子供の誕生とともに処刑のことは忘れて理容師と談笑している。
カメラは設定通りこの映像と音声を永遠に保存した。」
だと思った。が、最期はやはり前向きな伊坂幸太郎、伏線を綺麗に回収し終了した。
昆虫と同じ、集団の見えざる意思に操られているかのように倫理を越えた行いを平気で、正当性を持って実行できる。現実社会のそれを防ぐことはできるのか…