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現代のデジタル時代を反映した作品だ。多くの人がSNSに投稿し、またそこから多くの情報を得ている時代、もしその本人が亡くなってしまったら…事前になんの対処もしていなければ、永遠に(近い状態)クラウドにその情報は残り、どのような設定をしているか個人により違うが、他人にその情報は見られることとなる。
そのような事態にならないよう、SNSや自身のPCのフォルダの中身を死後どうするか、現代は事前に対処しておかなくてはならないのだろう。誰に見られてもいいのであれば、少なくともパスワードを近親者、または設定した人物に知らせておく。そうしなければパソコンさえ開けられない。
また見られたくない情報であれば…
それを死後、消去してくれるという仕事がテーマの小説だ。
これだけだととてもクールで無機質なイメージをもつが、実際はその情報の持ち主とそれに関わり合いのある人々との物語が描かれる。少し変わったミステリーとも言える。
またこの情報を消去する仕事をする主人公2人の性格や生活等の設定、またふたりの関係が徐々に変化していくところも興味深い。
続編もすでに刊行されている。ぜひ読みたいと思う。
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「dele.LIFE」それはクライアントが希望したデジタルデータを一定条件を満たした時に削除するサービス。ひょんなことからdele.LIFEで働くこととなった祐太郎。大切な妹を失い、それをきっかけに家族が崩壊。そんな祐太郎だからこそ人の想いに敏感だ。「生き残る者は、この先もまだ生きなきゃいけないんだから」ケイはパソコンの前で非情に、ドライにプロとして依頼をこなす。そんなケイが心を持たないブリキ男に、削除されるのをわかりながらあがく祐太郎が知恵が無い案山子にも見えた。
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本多作品は「Moment」と「WILL」を読んだことあるけど、自分の感想見てもまっったく思い出せず、可もなく不可もなく、て記憶しかないからその他の作品に手を出すことはなかったんだけど、この作品の深夜ドラマを見て読みたくなってしまった。
ドラマがかなりよくて期待して読んだら、ドラマのエピソードとは全く違ってて、でもむしろそれがよかった。
これなら「2」も楽しめそう。
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ドラマを観てハマったので読んだ。
ドラマと全編違う話だったのでビックリ。でもどれもすごくよかった。
ドラマの二人のイメージが強かったが、顔や体格に関する描写がなかったので特に気にすることなくドラマのイメージのまま読み終えた。ドラマの気持ちのまま読むことが出来る。これらもまたドラマ化してほしい。
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生きるとか死ぬとか。
そのまわりにあるいろんな感情。
ちょっと悲しくて、ちょっとあたたかくて、ちょっとさみしくて、ちょっと優しい。
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テレビでチラッとみて興味を持ったので読んでみた。
設定自体なかなか面白い。
結末のつけ方はどうなんだろう。
次巻では圭司と父の話が出てくるのだろうか。
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カテゴリはミステリーだが、果たしてそうなのかと読了して思った。
一見するといかがわしい事件性を感じるが、一つ一つ紐解いていくと、故人のとても暖かいストーリーが浮き出て来て、胸が熱くなり、何故か優しい心になれて心地好い。
続編も楽しみ
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頑ななケイが祐太郎によって柔和になっていく構図かと思えば、柔らかくて本人も自覚してない闇を抱えた祐太郎がケイの信念とか物腰に絆されていくってのが……たまらなかった……。
ドールズ・ドリームのびっくりするほど優しくてあったかいケイの姿にちょっとほろりときてしまった……。
本屋に駆け込んで二巻を買ってきたのでこの後、読みます。
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ドラマ化がきっかけで読んでみた。ドラマも面白かったけれど、小説もこれはこれで面白かった。人は死んでもデータは生きている。死んだ人間のデータを削除する仕事とは何とも今のネット社会だからこその仕事だな~と思う。読んでいると自分もそのデータの中身を知りたくなってしまいついついはまっていく感じ。それでも主役の二人がわりと淡々としているので、そこが泥々した話でもさらりとした感じで進むのでかえってスッキリできた気がする。
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これ面白いね。設定も話も結構好き。連作短編で読みやすいのも良い。ドールズドリームは巧さが際立っていました。確か第一話を見逃して諦めちゃったんだけど、ドラマも観たかった。
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うまく 死者のために かつ残された人のために データの存在が生きるようなお話になってました 死んでから必ず消したいというのは 裏を返せば 生きている間に大事にしたもの ということなんですね
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死後、誰にも見られたくないデータを、その人に代わってデジタルデバイスからdeleteする仕事。新入りの祐太郎と所長圭司が関わった、亡くなった人とデータと残された人々との連作短編集。そんな事例から導き出された真実は、もちろんいいものばかりではありません。そんな中、依頼の目的が隠すためではなかった第4話が印象的です。また二人の背景が少しずつ明かされ、最後に交わされる会話がとても良かったです。だれでも、どんなことでもデータとして残せる時代です。ひょっとしたらもうこんな仕事は普通に行われているのかもしれません。
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ドラマを見ていなくて小説で初めて作品を見ました。
「依頼者の死後にデジタルデバイスから指定された情報を消去する」という設定が、一般的によくある「故人ことを忘れない」というのとは逆ベクトルであるのが興味を引いて読んでみようと思いました。
仕事を淡々とこなす上司の圭司、それに対し淡々と情報を消すことに疑問を感じている新入りの祐太郎(主人公)が時にぶつかりながら、お互いの考えに少しずつふれあい、依頼を解決していく姿がもどかしくも清々しい印象です。
「依頼者の死亡が確認されたら指定された情報を中身を確認せずに消去する」という設定は、依頼者の立場で見ればありがたいものですが、遺された関係者や社会との関係では矛盾を生む可能性が大いにあります(重大な秘密を抹消したり、家族が知りたかった依頼者の思いが消されるなど)
情報を消してもらうこと、情報を知ろうとすることそれぞれに正義(思惑とも言える)があり、第3者がそのどちらが正しいのか判断するのはまず不可能ですし、「そんな状況に置かれたら自分はどうするだろう?」と読みながら圭司と祐太郎に自分を投影させて考えてしまいました。
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2018年テレビ朝日系列でドラマ化。山田孝之と菅田将暉。とても良いドラマで、やっと小説を読了。ドラマより物語はおとなしいというか、パソコンのデータの消去というイベントがなければ、ひっそりとした印象。それもとても良い。ドラマも再視聴したい。
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死後、誰にも見られたくないデータを削除するという仕事を行っているという話のミステリー小説。
ただたんに、端末に一定時間触ってない場合に自動的に消すのではなく、その人物の知り合いになりすまして本当に死んだのかどうか確かめるというのは、どこでそんな演技力を身につけたんだと思った。
なので、中には意識不明の重体な人もいたりして、すごい徹底してるなと思った。お金の話はでてこなかったけど、いったい、いくらで請け負っているのだろうか。
謎解き要素については、悪くはないのだけど、なんとなくモヤモヤした。なぜだろうと考えてみると、肝心の依頼者である本人が死んでるか意識不明の重体で、本当の真相は分からないからだと思った。
それでも、面白くはあったので、次巻も読みたいと思う。
特に、5本収録されているうちに、4本目『ドールズ・ドリーム』は特によかったと思う。依頼者の勘違いというのもあるけど、その発想は無かったと思った。