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姿の見えない犯人を追う警察、巧妙な罠を張り巡らす犯人グループ、子供の命を救うため葛藤し続ける被害者家族。三者の牽制しあう展開が強烈な緊張感を漂わす警察小説の金字塔。
巻島VS淡野という構図であるが、犯人グループの一員・知樹と被害者の勝俊の人間味が入り、情というスパイスが物語に重厚さを与えている。現実にはあり得ないような机上の空論にはならず、実際に起こりうる犯罪パターンかもと読み手を思わせたことが著者の巧さ。
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両親の突然の死にも関わらず、なんとか大学生活を送り、内定を得た知樹は、企業の業績悪化から内定辞退(実質の取り消し)により、負のスパイラルに...。振り込め詐欺の実態や警察の内部事情などは、ちょっとありきたりかなぁ。前作と違い、最後の最後まで犯人に告げない展開。次作があるとしたらリップマンとの闘いとなるのでしょうね。あぁ、もう3は出てたのね…。
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面白かった!
「犯人に告ぐ」第二弾!
前作は心理戦、本作は知能戦というところでしょうか
しかし、下巻の終わり方が納得いかないので、★1個マイナス(笑)
ちょっとそれは無いよなぁ...
そして、下巻です
身代金の取引は失敗。
しかし、実は本当の計画はそこから!!
こういうのはいいですね。
ここから始まる本当の騙し合いといった展開で、さらに犯人側の仕掛けが入ってきます。
振り込め詐欺で培った?騙しのテクニックを駆使して、身代金を獲得できるのか?
生き詰まる巻島達と犯人達の攻防です。
そして、ラスト!!
しかし、これがとっても残念(笑)
なんで、そんな展開になっちゃうかなぁ...お粗末(笑)
かなりご都合主義的な展開!
何よりも、これ、第三弾が出ないとだめじゃん!!ずるい!
ということで、第三弾を待ちましょう!
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この(2)も相当に練ってあって面白いのだか、オリジナルの「犯人に告ぐ」のインパクトが大きすぎて、、、
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刑事巻島が特別捜査官として活躍するシリーズ、第二弾。特殊詐欺とそこから派生した誘拐事件の解決に当たる。
警察の事情や捜査の過程を細かく書きこんだわりに、事件そのものや犯人像は大雑把だった前作。それに比べると、今回は警察よりもむしろ犯人サイドに重きを置いている。
上巻は説明口調でやや退屈だが、次第に得体の知れないリーダーがどんな手を繰り出し事件がどう動くのか、対する警察はどう看破するのかとわくわくしながら読んだ。その緊迫感とは裏腹に、終盤の奥の手には苦笑い。あの二人、次回作でも出てくるのかな。
また、導入部分の特殊詐欺の電話内容にはぞっとした。これほど巧妙なシナリオがあったら、騙されるのも無理はない。
三作目の出版を機に、一、二作を読んでみたのだが、読んだそばから忘れてしまう私は、やはりシリーズものは続けて読むのが一番。図書館で予約した三作目、記憶に残っているうちに読めるかしら。
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誘拐事件において、家族側の気持ちとしては警察に協力することに、どのくらいの意味を感じるか…
良心は痛むかもしれないけれど、誘拐された家族が帰ってくればそれでいいという気持ちもわからないではない。
そんな家族との温度差を巻島も感じる。
家族とそれを支える周りの人間にも大きな葛藤を与える。
その裏をかく犯人との攻防は見もの。
まだまだ終わらない感じのする作品。
2020.7.19
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警察、誘拐犯、誘拐被害者の視点で物語が進む。それぞれの立場や葛藤が描かれている。誘拐犯の人物像が描かれている分、被害者救出への緊張感はない。次作に続く終わり方はイマイチ。
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前作より犯人側の場面が多いので
途中犯人側を応援してしまったり…。
警察側は前作にも出てきた人もいるので
なんとなく人柄が頭に入っていて楽しめた。
続きが気になる。
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犯人の犯行計画が、
よく先を読んで計画されていて
どんどん読み進められた。
1とは違い、どんどん犯人側に気持ちをもっていかれるなー
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周到な犯行計画と周到な捜査体制と被害者家族の葛藤。
それぞれの攻防、せめぎ合いは緊迫感に溢れ、
とても読み応えがありました。
「犯人に告ぐ(3)」も期待しています。
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面白かったけど前作のインパクトが強すぎた気がします。
続編じゃ無い方が面白いと自分は思いました。
次の続編のためかな。
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面白かった。
少し、話が出来過ぎの面もあったけど、色々な人の気持ちの迷いが手に取るように、しかもリアリティがあって、感心した。
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良心と自分の気持ちと…
子どもは無事に返してほしい、
でも犯人の言うままで良いのか…勝俊の葛藤。
持っている者と、持っていない者…
私も持っていない側の人間だから
怖いし、ダメだってわかっているし、
絶対自分ではやらないけれど…
犯罪は絶対ダメだし、
罪のない子どもが巻き込まれることには
強い抵抗があります。
ただ、二人の兄弟の気持ちが全くわらない訳じゃない。
だから、完全に包囲されて逃げ場もなくて、
弟は負傷しているし、淡野は助けに来ない、
まさに詰んでいる状況で、
最後まで考えて考えて足掻く知樹を見て、
何とも言えない悲しい気持ちになりました。
同時にほっとしました。
周りの友達は名の知れた企業に就職して、
誰が勝ち組か冗談交じりに自慢し合い、
就職に失敗して、バーで働き、詐欺に手を染め、
そこから抜け出したい、
一矢報いたいという知樹の気持ちが切なかったです。
最後までするりと逃げ切った淡野。
次作は淡野を捕まえるために巻島が動くようです。
はやく文庫になってくれないかなあ。苦笑
文庫になるまで待てない…かもしれないです。苦笑
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前作とは違い犯人側からの目線で語られることが多い。途中までは凄く面白かったが、最後の方は警察に都合が良いことが起きて形勢逆転してしまいガッカリした。その後の展開も予想でき、一気につまらなくなった。
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誘拐にオレオレ詐欺のノウハウを応用する斬新なスタイルで一度は身代金を無事に手にした犯人グループ。
ここまでの経緯の緻密さは非常に読み応えがあったのに、あんな低レベルな偶然の要素を肝になる部分に入れてしまうなんて、雫井さんらしくなくて残念です。