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一癖も二癖もある人達が猫(こちらも癖のある猫ちゃん達ばかり…笑)を通して心を通わせていく様子が心地よい。
『喫茶虹猫』…猫の居場所でもあり人の居場所でもある。
ほんのり気持ちが温かく、柔らかくなる。
心の拠り所なんだなぁ〜きっと。
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温かい居場所…あきらめや先が見えない不安があっても目の前にあることに一生懸命、優しさと思いやりをもって取り組めば自然と素敵な仲間に出会え、自分の場所ができる。そんな1冊です。
保護猫についても考えさせられます。
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猫を通して人と人が関わって、成長していく。
一癖ある人が出てくるが、絶対悪な人は出てこない。
読みやすく、とても好きなお話だった。
話の中にきちんと保護猫や地域猫についての活動や実態が描かれていて勉強になりました。
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猫好きと名乗るほどでもないけど、主人公と同じで読み終わりにはなんだか愛しく思えるようになってきた。変わっていくのはいつだって人間で猫は変わらない。主人公が医学部落ちて獣医学部になって、結果的によかったなあ。素敵な居場所もできて、安心した。主人公が何事にも真面目に取り組むからこそ、信頼関係ができたんやな〜。猫の問題も学べた。
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ぼっちの大学生が偶然に雇われたバイト先で人生経験を積む、というありきたりなプロットでしかないが、作者の狙いは現代のペット(猫)事情を具に書き込むことにある。
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6月の合同サイン会でのサイン本。
旧帝大医学部合格を目指していたものの果たせず,獣医学部に進学した玉置翔はコミュ障気味で,大学でも一人も友だちができず暇を持て余していた。そこで暇を利用してバイトでもしようと学生課に張り出されていたバイト募集に応募する。向かった先は虹猫喫茶店。店内を猫が自由に闊歩しているがオーナーの鈴影サヨリは猫カフェではなく猫がいる喫茶店なのだと主張する。そして指示された仕事は町内で問題となっている猫屋敷の40匹近い猫の世話。猫屋敷には認知症らしい婆さんが一人暮らしだという。この老女を含め様々な理由で虹猫喫茶店に集う人々との交流を通してそれぞれがそれぞれの刺激を受けて変化していく様子を描いている。
サイン会時点では坂井希久子さんを全く知らなかったため,サインをしてもらう本に何を選ぶか迷った。タイトルに「喫茶店」と入るところが,私の好きなタイプの作品を予感させ,しかも動物が絡んでいるらしいところが決め手だったが,結果的に良い選択だったと言える。本当に色んなタイプの人が出てきて,とんでもない言動をしたりするのだけれど,結局本当に悪い人は出てこない,という所が良い。猫を飼ったことはないが,犬に比べて比較的気楽に飼っている人が多そうな猫飼育にも色々難しい問題があるのだなぁ。猫の魅力というのもおぼろげに伝わってくる。
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思ったより人間寄りの内容だった。
猫の可愛らしさであったり、喫茶店の食べ物の描写を描いた本かと思ったら、そういうものは全く出てこないわけではないけど、少し違った。
読み始めはあまり猫が出てこなかったので興味が湧かず、読み進めるのが辛かったけれど、途中から話が動き出して読み切ることができた。
著者の短編は他の本で読んだことがあって、その時は丁寧な生活の描写にじんわりほっこりしたので、今回もそれを期待したけれど、ここでも期待通りにはならなかった。
自分にとっては「なんとか読み切った…」という一冊だった。