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ことばという切り口から男女の様々な違いをまとめている。2部構成になっており、第1部は同じシチュエーションにおける男女の使うことばの違い、第2部は同じことばにおける男女の含意の違い、となっている。
筆者が男性ということもあり、基本的に「女性は複雑」「女性には下手に逆らうな」のような感じの結論に達することが多いように感じられるが(笑)、それぞれのフレーズの締めは一応男女別にアドバイスされている。
印象的だったのは、「男性は木を見る気質、女性は森を見る気質」(P59)という表現で、これはとてもしっくりきた。
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男女の思考の差から、それぞれの言語コミュニケーション(発話)において生じる「すれ違い」について分析している本です。
同じことを考えていても男女で発言が違ってくる言葉や、男女で同じ言葉を発していても考えていることは違っていることなど、「すれ違い」を生じさせる具体的なエピソードが多く掲載されているので、読みやすいと感じました。
ただ、どうしても似たような内容の繰り返しになっている部分もあり、また詳細な分析にまでは至っていないところもあったように感じました。以前読んだ、黒川伊保子『女の機嫌の直し方』の方が、個人的には”論理的”な展開で腑に落ちるところが多かったです。
何度か本の中に出てきた、
「女は話すことに意味がある」
「男は意味のあることしか話さない」
というフレーズは、言い得て妙だと思いました。
男女の差を認識するだけではなく、相手が何を伝えようとしているのか、読み取ろうとする努力が必要だということを改めて感じます。
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「説明して」→男は理解したい、女は謝ってほしい。「何が言いたいの?」→男は困っている、女は怒っている。「怒らないから言って」→男は怒らない、女は言わないともっと怒る。最新のエビデンスを研究した言語学博士が教える異性とのコミュニケーションが楽しくなる方法。(e-honより)
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第1部の「同じシチュエーションで男女がそれぞれどんな言葉を使うか」、第2部の「同じ言葉なのに男女で考えていることがどんなふうに違うか」という2つの視点からのまとめ方が面白い。男性側としてはいかにも言いそう、思いそうなことばかりで、女性側もそうだとすると、相手の彼女(彼)を理解するには、読んでおいて損はないと思う。ただ、量が多くて、後半はちょっと飽きてしまった。
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男女間におけるコミュニケーションの齟齬を失くすことは不可能だ、と心底思った。
だけどやっぱり興味深いし、本書の内容を実生活で活かすことができれば万々歳。
本当に言葉通りに受け取って良いのなら、男性との会話もめちゃくちゃ簡単になるんだけどなあ。