紙の本
『ドリーム・プロジェクト』
2018/11/23 20:11
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古民家を修理して、だれもが時を忘れてくつろげる
夕日を眺める家としてよみがえらせたい
じいちゃんのために。中学生が立ち上がりました。
目標金額 160万円
期限 4月4日23時59分まで50日間
リターンは...
祖父の勇がかつてすごした築76年の家を再生しようと、拓真たち中学生5人がクラウドファンディング《夕日の家プロジェクト》を立ち上げた
メンバーは、リーダーシップが発揮できない拓真、拓真をさしおいてプロジェクトを進める日菜子、日菜子とつるんでいる翠、拓真を「拓ちゃん」と呼ぶ幼なじみの千聖、皮肉屋だが優秀な健斗
まわりのおとなたちも協力して中学生を支えるが、期限まで2週間を切ったところで目標額まではまだ遠い
苦肉の策で祖父の“天敵”のところに支援を頼みに行くと...果たして目標額は達成できるのか
「いい仲間だな」
勇が小声で言った。
「うん」
でもたぶん、仲間になったんだ、と思った。
インターネットの可能性も感じさせる中学生の挑戦と成長の物語
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一冊目がストライクで二冊目がまあまあで、まあちょっと迷ったんですけど、二冊で結論を出すのもなあ……と思ったので、もう一冊読んでみました。
その結果……
ちょっとまったく違う方向性になってたので、混乱しました。
物語は中学生の男の子で、帰ったらいるはずの祖父がいない! という事態が起こる。
実は、祖父とは祖母が亡くなった後に同居を始め、数ヶ月だった。祖父が認知症になったのかと思いきや、実はその元住んでいた家に帰ろうと思ったのだとわかり、ほっとする一方で、祖父の気持ちを思う主人公。
祖父は本当は元の家で生活したいのだろうか? と疑問に思うけれど、祖父は「そんなことない」と否定する。
けれど、なんとか住めないまでも定期的に、家に帰らせてあげたいと思う孫心から、クラスメイトに相談するとクラウドファンディングというものを紹介され、巻き込まれるようにそのプロジェクトを行うことになってしまう。
というような話でした。
なんというか……いい話だとは思うんだけど、クラウドファンティングのいいところだけを書いた様な、宣伝かよ!? って思うところもあって。
なんかモヤったりもしました。
うーん……ティーンズ向けの小説だから、ルビばりばりだし、そこまで目くじら立てなくてもいいのかもしれないですが……。
出来たばかりの技術のいい面を強調するのはどうかなあ……と個人的には思ってしまいました。
もちろん、親御さんにはちゃんと説明していたり、持ち主であるおじいさんの気持ちは何度も確認していたり、とか問題はないんだけど、でも本来であれば、もう少し親が口を出してくるべきものだと思うし、お金を扱うものであるから、もう少しお礼の発送のところとか丁寧に書いてほしかったなあ……と思ったりしました。
要するに、若い子向けの小説で、片方だけの面を強調するような小説はあんまりよくないんじゃないかなあ……と言いたかったです。
でも、こんなこと言いたくなるってことは、私も年をとったんだろうなあ……と憶ったりもして、複雑です。
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祖父の夢をかなえるため、拓真たち中学生が奔走!仲間とのすれ違い、重なる気持ち、恋愛模様。中2だってここまでできる!表紙のイラストも物語の温かさを演出。何か活動を始める際の参考にもなるお話でした。
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クラウドファンディングで古民家再生! にかなり期待したのだが、結局は近しい人達に協力を求めることになっている。現実もそうなのだろうか?
クラウドファンディングの良さは、つながりのない人達と協力し合えるところではないのか?
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主人公の祖父が生まれ育った家(古民家)を潰さずに、クラウドファンディングして古民家再生する物語。
クラウドファンディングや、それを成功させるための秘訣などについて、知ることができた。
物語のラストに近づいてくると、巻きすぎと思うくらいに展開が急すぎて、驚いた。あと、クラウドファンディングをして古民家再生したあと、お客さんが来たのかどうかが書いておらず、クラウドファンディングした後の生活がわかりづらかった。