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羽田さんの作品はいつも主題が明確なところが好きです。
が、他の方のレビューを読んだら、本作は私とは刺さる箇所や感じ方があまりにも違うので、著者の意図する受け止め方はしてないのかもしれません・・・
が、それはともかく!
本作は異色のお仕事小説です。
忙しくてランチを定時に食べられない人たちを扱った単編3作品なのですが。
一般的に言われているような「やり甲斐」を感じて仕事をしているわけではなかったけれど、気が付いたら真剣に取り組んでいて、結果的に仕事が自分を強く支え、仕事を通して自分が確立していく人々を描いているように感じました。
生き甲斐の見つけ方が新鮮で唸ってしまいました。
「自分を支えてくれるのは、男や友人、親しい人たちだけではない。エネルギー代謝と補充の反復、そのサイクルを強いられる労働こそが、自分を強く支えてくれるものではないか。」
「しかしいざこうして食事に冗長なほどの時間を割いてみると、食事を返上してもいいと思えてしまうような、熱意を以て取り組めるものがあることに対し、紀世美は恵まれていると感じた。
仕事というものは、素晴らしい。どんな遊びより、真剣になれるのだから。」
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TVで面白キャラ全開のお姿を拝見していた羽田さん、、、
こんな面白い小説が書ける方だったのですね!(笑)
純文学の人だと思っていたので、このエンタメ系炸裂の短編集にはびっくりさせられました。
しかも面白いし。。。
この三人の主人公たち、様々な事情から
なかなかランチにありつけないのである。
共通しているのは、プライドを持って仕事をしていること。
食べて行くための手段だけではない
『食べる』という大切な欲求を我慢してでも
仕事のに没頭できる彼、彼女たちは最終的には幸せそうだ。
ちょっとだけ非日常なお仕事の世界を垣間見ることができて楽しかったです。
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羽田圭介さんの本は初めて読みました。
中編3作。
グリーンゾーンは、ガソリンスタンドで働く女の子が主人公。
内なる殺人者は、殺し屋さんの話。
誰が為の昼食は、編集者が主人公です。
3つとも何かに追われてランチが遅くなるお話。
3つ目の話がちょっとだけスリリングで入り込めました。
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3本の短編作品集。共通するのは、主人公がその道の職業人で、仕事を終えるため昼食抜きの長い1日に携わる。
働き方改革でホワイトな仕事がもてはやされる世の中で、本作に登場する3人はそれとは逆の生き方を選び、仕事を通して学んだ技術が人生の破綻から救い出してくれる。食事をとる間もなく仕事に没頭することと、定時退社でライフバランスを重視することとどちらが大事なのか。ちょっと考えてみたくなる。
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忙しい仕事でランチの時間が夕方となってしまう。
そんな厳しい世の中で働いている姿に、魅せられてしまいました。
3編とも非日常の世界のようでしたが、実際にあるのでしょうね・・
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中編3編。
面白かった!!
定時に昼食がとれないブラック待遇を描いた話と思いきや、一筋縄ではいかない危ないお話。
ワークライフバランスも大切だけど、仕事に誇りをもって仕事に打ち込む主人公たち寄りの内容、良かった。
(図書館)
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5時過ぎにしかランチを食べることのできない、忙しい人を主人公にした中編3編を収録した1冊。
…と書くのは間違いではないが、そんなストレートな話じゃない。
関東ローカルヤンキーの閉じた世界をガソリンスタンドバイトの目でみた1作目
小麦粉アレルギーの殺し屋が主人公の2作目
写真週刊誌記者と政治家の暗闘を描いた3作目
どれも一筋縄でいかない設定。しかもどの作品も設定の説明が細かい、こんなに細部を説明してたらストーリーがおいてけぼりになってしまわないのか?と不安を覚えるほど。でも脱線はなく、説明が逸脱しないのは筆力、テクニックがあってこそ。上手いな羽田圭介。
3作目。世間に隠れている悪を白日の下にサラすことがマスコミの使命でもある。真実を世に見せること事こそマスコミの正義である…なるほど、ごもっとも。
でも、芸能人の誰と誰が密会してただとか、不倫してただとか、そんなの知りたいか?そんなの世の中にさらけ出すことが正義か?
本当の巨悪を世間に知ってもらうための呼び水、撒き餌としてとっつきやすい芸能記事も必要だ…、
タレントのスキャンダル臭に呼び寄せられるような退屈な人生は送りたくないものである。
小説の意図とは関係ない部分で、やっぱりスキャンダルを追いかける芸能記者は醜悪だなと感じた次第。
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初めての羽田圭介。
3つのストーリーが、ちょっとずつ繋がってる。
地域から闇組織を通って国家への3つのストーリー展開。
専門用語がいっぱい出てきて、下調べの丁寧さが感じられる。
3つとも全然知らない世界だったから、ネットで画像検索しまくりました。
「盗まれた顔」も読もうかな。
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これまでとは違うジャンル。それぞれは楽しく読めたがなんか物足りない。各物語が微妙にリンクしてるが薄すぎてむしろ独立している方がスッキリする。
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テレビで見ていた羽田さん。
気になっていた羽田さん。
なんか不思議な羽田さん。
芥川賞のスクラップアンドビルドも読んでみたいけど、こっちに誘われた気がして。3章構成になっていて、私としては1.2章目が好み。特に、1章が刺激的だなー、かっこいいなーとね。仕事観って色々あるのねと思いながら読んでいました。仕事観について、ちゃんと考えてなかったけど、自分はどう感じて、どう取り組んでいるんだろう。我ながら不明。今年は仕事観を課題に取り組んでみようかな。
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3章に関しては、一般常識に乏しいことと、事柄を関連付ける思考回路の粗さで、理解するのに精一杯。基本的に、物事とか他人とか色々に疎いからなー。もっとアンテナ高く、受信型になって行きたいと思う読後感です☝︎
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…関係ないけど、いつの日か「アンテナ高い」って言葉も伝わらなくなるんだろうなぁ。余談。
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羽田圭介さんの著書を読むのは、8冊目です。
とてもスラスラ読みやすかったです。
白戸刑事が出てきて、にんまりしました。
これからの羽田さんに期待しています。
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タイトルからして、ブラックな職場を描く話と思いきや、著者のジャンルの幅にびっくり。
好きになりました。
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読み応えのある一冊。
時間外労働に重きを置いた3作品だけど、それぞれ仕事に対する芯があるようにみえ、爽やかな印象。
「アレルギー持ちの殺し屋」が個人的には好き。
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面倒臭い文章かとも思ったけど、慣れたら面白かった。
『グリーンゾーン』は地方ではこれが普通なのか!?と半信半疑。
一部目を塞ぎたくなるエグイ表現もあった。
続く『内なる殺人者』に前の登場人物が出てきたから、伏線が回収されるのかと楽しみに読み進んだけど、最後の『誰が為の昼食』は全く別のストーリーでがっかり。
TVに出ている癖のある羽田圭介としてしか認識していなかったけど、元気なときなら他の作品にチャレンジしてもよさそう。
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ブラック企業で働く3人のストーリー。
お客さんとして現れたヤクザとの闘い。
アレルギーの小麦粉と闘いながら、仕事をこなす殺し屋。
政治家のスキャンダルを張り込み、証拠をおさえる女性記者。
忙しさでゆっくり食事ができない3人の過酷な労働と犯罪。
勇敢に敵に立ち向かっていくところがかっこいい。
過酷でも仕事に誇りを持っているところ、時間外労働、休日出勤でも、やりがいを持って仕事をしているところ、小説の中だけで、真似はできない。