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タイトルが良いと思ったのと映画化するとのことで気になり。
しかしながらまぁ、うーん、これほんとに映画化するの⁇って感じではある。
かなり地味では⁇
なんかめっちゃ事件めいた感じにして色々オリジナル設定入れないと持たなそう…脚本家の腕にかかっているな……なんて偉そうにお節介なことを考えてしまった。
まぁあとは好みの問題かなぁ。
ただ、脳死については自分でもちょっと考えてみようと思った。
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難しいテーマだけれど、ドラマを見ているように
わかりやすい
読み進むうちに自然に、人間の死とは何か
と、考えさせられてしまう
愛する者が脳死状態になったら
自分ならどうするか
この母親は介護しているのか、狂っているのか
人魚は目覚めるのか
最後のエピソードがよかった
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ミステリではないが、心の葛藤や考え方の遷移の描写が細かく感情移入できるものだった。家族や命に対する考え方を再認識されられる内容だった。ドンデン返しや意外性がなくても十分楽しめることを証明した。
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5歳の娘、瑞穂がプールで溺れ、おそらく脳死という状態に。
臓器提供を承諾しなければ脳死判定はされないという事実や、2010年の臓器移植法改正のこと、臓器移植の壁など、知らないことが多く勉強にもなりました。
脳が機能していない状態では呼吸もできず、今後回復する見込みはありません。しかし、両親は延命をすることを選択します。最新技術を使い、瑞穂をただ眠っているだけの女の子にまで近づけます。
母である薫子の立場に感情移入してしまい、前半は悲しくて悲しくて。後半は愛する我が子のためなら狂えるという母親の心情が痛々しく、ホラーのような怖さすら感じました。
機械の力で操り人形のように動かせるが、ただ眠っているだけの女の子は果たして生きていると言えるのか・・・周りの色々な人の視点が様々な想いを語り、考えさせられます。
最後は救いのある終わり方でよかったです。
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個人的にちょっときついテーマだった。
薫子の狂気が理解できてしまう。
脳死であったとしても、他人から見て、例え『機械仕掛けのお人形』にしかみえなくても、それでもいい。そばにいてほしい。
…グリオーマでボロボロになった脳だとこの『機械仕掛けのお人形』にさえできないんだろうな…。。
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脳死と臓器提供
重く考えさせられるテーマでした
自分には延命治療の必要はないときっぱりいえるけど
我が子だったら、、、なかなか決断が難しい
立場が違えば考え方も変化してしまうんだと思う
再読はないだろうな
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久々にずっしりくる東野作品でした。脳死についての知識は薄かったものの、それぞれの考え方全てに共感でき、登場人物全員の苦しみや愛情、仕事への信念が描かれていて日本の課題に切り込んだこの作品に心が動かされました。暗い話かと思いきや、最後はストンと落ちて、エピローグでは心に温かいものが広がり読んで良かったと思った作品でした。
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娘を水難事故で植物人間になった夫婦の話。
脳死について、臓器移植について考えさせられる重い内容でした。
子供を持つ親としては、非常に感慨深いテーマです。
それと同時に現在の日本の医療法規についても一石を投じる作品と思います。
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なかなか難しいテーマだった。自分も親になったから、自分だったらどうするか、、と考えたくはないけど考えさせられた。途中は読んでいて痛々しいところもあったけど、希望が見える終わり方でよかった。それにしても東野圭吾さんはほんとに引き出しが多いなぁ。
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脳死、臓器移植。
「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。娘がプールで溺れた―。病院で彼等を待っていたのは、“おそらく脳死”という残酷な現実。一旦は受け入れた二人だったが、娘との別れの直前に翻意。医師も驚く方法で娘との生活を続けることを決意する。狂気とも言える薫子の愛に周囲は翻弄されていく。
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安定のうまさ。最後までわからない。ちょっとオカルトで締めるのはあるあるだけども、うっかり心打たれちゃったし、まっいっか。人間の体って最新の技術でここまで可能なのか凄いなぁと思う一方、心や魂の在処は全然わかっていない、この落差。だからオカルトなくならないのね。
我が子だったらとは敢えて考えない、経済的にもないし。
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母親の愛情深さがとても印象的な作品。
我が子に狂気を感じるくらい愛を注げる母親に、最初は引いてしまったが、終盤になるにつれ、同情せざるを得なかった。
今、自分がこうやって生きている事がとても幸せでありがたいと感じた。
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他の作品のところでも記したが、著者の小説(文庫化後であるが笑)には、つい手が出てしまう。
魅力的なタイトル(どういう内容だろうと興味をそそられる)と、読みやすさから。
平易な文章と、読者の胸に問いかけるテーマの多様性により、普段あまり本を読まない人々も手に取り、ベストセラーになるのだろう。
本作のテーマは、諸外国からは遅れているとみなされる日本の脳死と、臓器提供を巡る問題。
娘の脳死を受け入れられない夫婦が、驚くべき方法(最先端の技術の応用)で、娘との生活を続ける。ここら辺は、如何にも理系出身の著者らしい発想。娘はこの先どうなるのだろうかと、読者は目が離せない。
そして終盤、現代日本の法制の不完全さを衝く母親の行動には、頁を繰る手が止まらなくなった。
遂に迎える終局は、著者のストーリーテラーとしての巧みさに瞠目。
最後、母親が娘の遺影を前に語る。
「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。そして、子供のために狂えるのは母親だけなの」
母は強し!
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母親の感情を愛ととるのか、狂気ととるのか、見極めが難しい。難しいテーマで辛い展開だけど、最初と最後の挿話(?)が態とらしいので☆4つのところひとつ減らした。
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2018./7/10
脳死、臓器提供など、できるなら関わりたくない問題を嫌でも考えてしまう。 自分の子供の死を認められず、あらゆる手を尽くしてしまう気持ちは親としてよくわかる。それだけの財力とチャンスがあれば誰でも同じことをしてしまうんじゃないかと思った。 ゾッとするシーンや修羅場もあるけど、最後がファンタジーだったのがとってもよかった。